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私は美しいらしいのです_____。
そう分かったのは物心つく前からだった。
赤いリップに綺麗な髪飾り。 床に落としたらすぐにでも消えて無くなってしまうかのように輝いたダイヤモンドはいつも私の宝物。
『どう?見て!!可愛いでしょ?』 1日に一回来てくれる他の人と違う人。 いわゆる”男の人”。
でもそう言うと大きな声で私を怒鳴りつけて怒る?行為をするの。
でも別に何とも思わない。いつものことでしょ?
(男の人)
葵天
『ごめんなさい』 この言葉を言えば怒るのをやめるらしい。この言葉は魔法みたいだなってよく思う。
(男の人)
そう言うといつもと同じように手で私の口をぐいぐい持ち上げる。
葵天
(女の人)
(男の人)
葵天
いつも私のそばにいるこの人。名前は知らない。でも、いつもいる。私の…何だろう。
(女の人)
葵天
女の人は私が振り向くといつも笑顔になるの。にこって。それはなんか悪い気はしない。
赤い重たいドレスを着たら完成。袖を通すとき最近はきつい。無理やりやらないと入らなくて嫌。
胸が最近は苦しい。腰も、お気に入りの服から私の足が出ちゃって寒い。
(女の人)
葵天
(女の人)
葵天
私はベッドの下にある押入れ手を入れ敷いた。そして中に入っている”おもちゃ”を取り出したの。
(女の人)
女の人は唾を飲み込み私が手に持つものから目を逸らした。
葵天
(女の人)
葵天
(女の人)
葵天
排泄物が溜まった?食はまだ取ってない。まだ行く時間じゃない。体内でまだ生成されてない?なぜ?
人体的には関係ないこと…?それはない。そんな機会はどこにもなかったけど…
そう思いながら私は右手に持つ”おもちゃ”を置こうとした。
葵天
誰もいない。その時は楽だ。
葵天
葵天
さっきと同じ場所におもちゃを片付けお手洗いに向かう。
葵天
葵天は一生懸命水で流しとるがなかなか染みついたものは取れなかった。
葵天
葵天は蛇口を元に戻しまた部屋へ戻る。
ここの空間は構図がおかしい。
世界って何だろう。そうよく感じる。
私がいるとこが世界なのはわかるけど、あまりにも狭すぎない?
真っ直ぐ歩いたらすぐ突き当たりでドアがある。
ドアから出れたって思ってもまた壁。
ここから出れるのはずーと先。まだ18回しか出たことがない。
もしかしたらもっと広いのかも?いつかそう思って女の人に聞いてみたら10数秒したら男の人が来たの。やっぱ世界って狭い。
(女の人)
(女の人)
葵天
葵天
(女の人)
葵天
葵天
葵天
葵天
葵天
葵天
私は考える。本で見た通りに。
葵天
私は勿体無かったけどいつも一緒にいる人だからと私の大切な”おもちゃ”を渡した。