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なを
(いやいやいやいや、なんてベタな展開よ。)
李音
そうだったのか！なを！
なを
いやいや、違うから。
梨雨
や、でもなをが住人なら今までの事もつじつまが会う。
コトハ
はい。私もなをさんを人目見てわかりました。
なを
私、住人じゃないですよ？李音みたいに思い出そうとしても思い出せないし、ましてや『時を操る』なんて…
李音
でも、何となくわかる気がする。なを、なんか会った時から不思議な雰囲気してるもん。
梨雨
確かに。
コトハ
なをさん。1度やって見ましょう！
なーんでこの人達こんなに積極的なのかなぁ。
なを
たすけて…鈴葉ー！
鈴葉
ん？なんか呼ばれた気がする。
博士
鈴葉さんが言うならそうなんじゃろ。占い師じゃからなぁ。
鈴葉
いや、占い師だからってなんでもわかる訳でもないですけど。それにまだ見習いだし。
博士
そうじゃったの。
鈴葉
…李音達、大丈夫かな。無事に着いたかなぁ。
博士
鈴葉さんは相当李音の事が好きなんじゃのぉ。
鈴葉
へ？
鈴葉
ち！ちちち、違います！
博士
ははは。そう、ムキになりなさんな。
鈴葉
違います！李音はただの友達です！
博士
じゃあ、李音が休んだ時に駅で来なければいけないここまでわざわざ来るかの？
鈴葉
えっと…それは…、
鈴葉
プリント！渡されて…
博士
いいや？前回の時はプリントなんかなかったぞ。わしは記憶力が高いんじゃ。
鈴葉
あ、
博士
なをさんに「家が近いから」なーんて言っても正反対で全然近くないぞ？
鈴葉
う。もう辞めてください。
博士
ははは。悪い悪い。ちょっとイタズラがすぎたなぁ。
鈴葉
なをー…
なを
(あれ？鈴葉に呼ばれた気がした。返事かな？)
梨雨
あ！李音お前！
李音
ん？
なを
服変わってる！
気がつけば、李音はあの時と同じような服を着ていた。
コトハ
元だと言えど、住人ですからね。長時間いれば姿くらい変わるでしょう。
梨雨
じゃあ、なをも？
なを
え？
李音
…変わって、ねぇな。
梨雨
だな。
なを
え？
コトハ
おかしいですね。なをさんも李音と同じ時間ここにいるはずなのに…
なを
や、やっぱり私は住人じゃないんですよ！
ガコンッ！！
李音
なんだ!?
梨雨
どうした？
コトハ
…。空が崩れ始めてきてるようですね？
なを
え。梨雨達には見えないの？
コトハ
はい。
梨雨
何の話だ？
李音
なを！
なを
今すぐ帰らないと、
多分、私と李音は潰れる。
コトハ
では、またどうぞ。お待ちしております。
なを
え。
鈴葉
なを！李音！
なを
ん。
李音
いてて。
博士
どうじゃった？
なを
なんか、ドタバタしててよくわかんない。
李音
でも、すげぇ疲れた。
鈴葉
2人に何も無くてよかったよ。
なを
李音。服、戻ってる。
李音
そっか。やっぱり住人だからかな。
鈴葉
？どういう事？
なを
実は…
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