嘘、どうしてお兄ちゃんが…
なんで、私を見つけたの…?
○○
怖い…
私は自然に、廉の服の裾を握っていた
廉
!? ○○…?
○○
あっ…ごめん。
廉
さっきから、なんかあったのか?
○○
………………
廉
頼む、○○の頼れる男になりたいんや。
○○
……………聞いてくれる?廉…
廉
勿論や。○○は俺が守る。
○○
私…お兄ちゃんから虐待されてたの…
廉
え…?
○○
いつも家から変えるとお腹思いっきり蹴られて、読んでる本破られたり、大事にしてたぬいぐるみも裂かれたり。
廉
お母さんやお父さんには?
○○
お父さんは…私が生まれる前に死んじゃって…お母さんはよっぽどお兄ちゃんのこと愛してたから、信じてくれなかった。
○○
家から追い出されたのも、お兄ちゃんにはめられたからなの…
その時、地元の友達と遊んでいたんだ。
その日はたまたま帰りが遅くて、夜の7時くらいに帰った。
○○の母
ねぇ、○○、あんたお兄ちゃんの財布盗んだの?
○○
え?
○○の兄
本当だよ母さん。
こいつのバックの中を調べればわかるさ
こいつのバックの中を調べればわかるさ
○○の母
○○、バック出しなさい!
○○
うん、いいよ。
○○
(大丈夫、やってない…盗んでなんかない…)
私のバックからはお兄ちゃんの財布が出てきた。
○○
え…?
○○の兄
やっぱり、
○○の母
○○!あんたって子は!
バシッ!
○○
痛った!
母に頬を平手で叩かれた。
○○の兄
母さん。泥棒はうちにいらないよね。
○○の母
そうね、○○、出ていきなさい。
○○
え…?
○○の母
さっさと出ていけ!泥棒!
○○
ッ……
この日を境に、私の家族はいなくなった。