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r-906 様 より 三日月ステップ を参考に書いた 凪潔小説になります。 三日月ステップの歌詞を1部抜粋、そのうえで個人の解釈、捏造を含めた二次創作になります。
苦手な方はそっと閉じていただけると幸いです。
俺が潔に会った時に、
潔の本当の凄さに気付いてるやつはどれぐらい居ただろうか。
蜂楽とか、お嬢とか、
チームZでも一握りだったんじゃないかと思う。
でもそれはサッカーでの話。
潔世一という人間の良さに気付いたのは
ブルーロックで俺が初めてだったんじゃないかと思っている。
だって、そうでなきゃ、
俺以外に潔の事を好きってやつが居たことになるんだから。
ライバルリーバトルで潔との2人部屋。
時間を把握するためにスマホを開く。
17時
ちょうど外は夕暮れだろうか。
赤く染まる空に、
潔の目の青は映えるだろうな。
そんな事を考える。
いつかブルーロックを出たら、
夕暮れまで潔を連れ回して、
そんな光景を見てみたい。
けれどそれは叶わないだろう、
だって潔は俺をそんな風に見ていないから。
部屋に戻る前、
潔と俺が練習の休憩中に雑談してると
潔
潔
なんて言って来るから、
俺は嬉しくなって
凪
と食い気味で返した。
潔
潔
そう花が咲いたように笑う潔に見惚れていた。
潔は友達と言った。
全く持って俺をそういうふうに見ていない。
凪
凪
意識して貰おうと言葉を紡ぐ。
潔は驚いたようにあの青い目を丸めた後、
すぐに目を細めて
潔
そう返してくれた
そう、潔は友達として大好きと言ってくれた。
俺と同じ意味の好きじゃない。
つまりそういう目で見てないって
面と向かって言われたようなものだ。
でも、それでもいいから、
さっきみたいに、その時みたいに、
俺に一方的に愛を語らしてよ。
この気持ちを潔に沢山伝えたい。
気持ちを伝えても
潔は三日月のように目を細めて笑ってくれるはず。
恋愛に関してはきっと潔は純白で綺麗だ。
そんな潔の手を取って俺がリードしたい。
俺も恋愛なんかしたことないけど、
潔を引っ張りたい。
もしかしたら、潔も男だから俺がリードしたいなんて拗ねるかな。
俺がこんなにも潔の事好いてるなんて知らずに。
そんな事を想像して、
あの大好きという言葉に一人で舞い上がるんだ、
夜が来るまで。
けれど、そんな日々は長くは続かない。
馬狼が仲間になって、
千切が仲間になって、
俺と潔の時間は減っていく。
最終ステージで潔を凛に取られて、
悔しくなって。
でも、それでも、
潔とする、
ブルーロックでするサッカーは楽しいから別に良かった。
俺が脱落するまで。
俺はブルーロックにはもう戻れない。
あの楽しかった日々はもうおしまい。
街中で見るサッカーの広告には潔の顔が大きく映っていた。
まるで潔が金にされてるみたいで、虫唾が走る。
いついつまでも、
俺の片想い。
分かってるのに、
もう潔と会えないかもしれないという事実に、
やっと片想いを諦められるチャンスなのに、
こんなにも苦しい。
まるで一方的に俺の恋と熱を奪われたみたいで、
サッカーしたくても、
潔に会いたくても
それはもう叶わなくて、
遅くて。
奪われたのではなく、
俺の自業自得でブルーロックを脱落になったのに。
ブルーロックの前でいくら呼んでも応えてはくれなくて。
もうあの楽しい日々は、
熱くなれる日々は戻ってこない。
玲王にも会えない。
わかってたのに、
諦められない。
脱落になったものの声は受け付けない、
それがブルーロック。
この現実で、『あの空間は俺のものじゃなかった』と、
酷く痛感する。
もう諦めるにはピッタリのタイミングだ。
潔は俺のじゃなかった。
あのサッカーで俺はフィールドの神様になれなかった。
だからもう泣く意味もない。
このまま諦めたら…。
脳ではそれを分かってる。
わかってるのに、
感情がそれを拒絶する。
嫌だと叫ぶ。
イガグリに背中を押されて俺は別の道でサッカーを始める。
サッカーは俺のものじゃない。
潔も俺のものにならないかもしれない。
だけど、それでも。
次会うときは一方的に愛を語るつもりだ。
潔にもう気を使わない。
想像だけに留めてはおかない。
三日月のように笑う君を壊したとしても。
ブルーロックと潔を狂おしいほどに壊したい。
サッカーであの神様みたいな快感が欲しいから。
潔を負かして、
ブルーロックを俺の力でねじ伏せて、
その後どうしようか。
俺は俺だけのエゴを見つけて、
サッカーをする理由をもう人に頼らなくなった。
だからかな。
次に会う時はそう遠くない気がする。