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個室は、密談には完璧な舞台だった。 壁は深い紅に染まり、間接照明が謎めいた 雰囲気を醸し出している

ルビーはジョセフの隣に滑り込み、膝を交差させると、 期待に満ちた目でジョセフを見つめた。

ジョセフは自慢げにケースをテーブルの上に置き、その蓋を開いた。 中には、光を反射する指輪やネックレスがきらめいていた。

ルビー

どれも素敵

ジョセフ

そうだろう、
人間の世界の宝石もあるんだぜ

ルビー

それは珍しいわね。

ジョセフはニヤリとして

ジョセフ

君の態度次第で
譲ってもいいんだぜ

その大胆な言葉と共にルビーの肩に手を回した。 ルビーは驚いたふりをして

ルビー

本当?

ジョセフ

ああ...

ジョセフは返答し、 ルビーの顔に近づいたその瞬間...!

カシャ

カシャ

カシャカシャとシャッター音が響き渡った。ふいに目を向けると、 フェリックスがシャッターを切る様子が目に映った。

ジョセフ

なんだ貴様は!

フェリックスは冷静に一歩踏み出しながら、 ジョセフへ詰め寄る。

フェリックス

時間があまりないので、
単刀直入にお聞きします。
この宝石類は全て盗んだものですね

ジョセフ

何を言っているんだ、
これは輸入したものだ!

フェリックス

輸入?
どのようにして
輸入したのですか?

フェリックスの問いかけに、 ジョセフは口ごもる。

ジョセフ

お前に関係ないだろう!
商売の邪魔をする気か!

フェリックス

人間の物もあるようですね。
これが盗品だったら、あなたは逮捕されますよ。

ジョセフ

盗品だと、証拠はあるのか?

フェリックス

1か月前に管理局に泥棒が入ったそうです。
盗まれた品物は貴金属や高価な品物ばかり

フェリックス

管理長はあなたに届け出たが、何も音沙汰がないと言ってました。
あなたが盗んだからではないですか?

ジョセフ

はっ、俺が盗んだだと?
防犯カメラに写っているのは俺じゃない、
見ればわかるさ。

フェリックス

ではその泥棒はどこにいるのですか?

ジョセフ

牢屋に決まってるだろう、
俺が捕まえたんだ。

フェリックス

なるほど、
そうゆう事でしたか...

ジョセフ

な、なんだ?
オレは盗んでなどいないぞ

ジョセフ

貴様、オレを侮辱したな!

フェリックス

フッ

ジョセフ

何がおかしいんだ!
事によっては逮捕するぞ!

つづく

ネコ探偵フェリスとミミちゃんの失踪事件の謎

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