TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

どこかで聞いた、人は恋に落ちたとき<恋に落ちる音>がすると

そんなことを思い出しながら

私は今だ離れない音に想いを寄せていた 一年前

すみれ

ねぇさくら、相談があるの

さくら

どうしたの?

すみれ

最近誰かにつけられてる気がするの

さくら

大丈夫?

さくら

警察に相談とかは?

すみれ

したんだけど、まだ何か被害があった訳じゃないから

すみれ

まともに取り合ってくれなかった

すみれ

そこでお願いなんだけどさ

すみれ

明日さくらの家に泊まってもいい?

さくら

いいよ

すみれ

ありがとう

すみれ

じゃあ明日学校が終わったらさくらの家にいくね!

さくら

ってことになったんです。

浅野先生

それで?

さくら

まだすみれが家に来なくて、学校まで迎えに行ったんですけど、もうとっくに帰ったって

浅野先生

すれ違いになっている可能性は?

さくら

ないです、お母さんに家にすみれが来たら連絡してくれって言いました

浅野先生

どこかで寄り道してるんじゃないのか?

さくら

行きそうな所は全部探しました

さくら

やっぱり何か事件にあってるんじゃ...

浅野先生

待て、そもそもなぜお前はここにいるんだ

さくら

え?

浅野先生

私は忙しいのだ、そうゆうのは警察にでも任せなさい

さくら

もうしました

さくら

でもまだ1日しかたってないので家出で片付けられちゃって

さくら

先生なら暇かなと思いまして

浅野先生

なんでだ

浅野先生

いいから帰れ、私は忙しいんだ

さくら

あー先生いいんですかそんなこと言って!

さくら

この間私が大切な書類見つけてあげたお礼、まだしてもらってないんですからね!

浅野先生

そんなことは覚えていない

さくら

酷い!私探してたせいで授業遅れてすごい怒こられたんですから!

浅野先生

それは残念だったな

浅野先生

ほら、もう話はいいだろう。さっさとお友だちを探しに行ったらどうだ?

さくら

だからもう心当たりがないんですってば

浅野先生

つまり?

さくら

ちからを貸して下さい

さくら

もちろんお礼はします!

浅野先生

なんだ?

さくら

店のケーキの試作品、特別に食べさせてあげます

さくら

どうですか...?

浅野先生

乗った

さくら

ありがとうございます!

浅野先生

ところで、その友達は誰かに後をつけられていたんだろう?

浅野先生

具体的に聞いていないのか?

浅野先生

例えば、心当たりのある人

浅野先生

それから、その人との距離

浅野先生

どれくらいつけられたのかとか

浅野先生

何日前からなのかとか

浅野先生

聞いたことを全部教えてくれ

さくら

えーと、確か...

     

さくら

いつからつけられた?

すみれ

一週間くらい前から...

すみれ

いつもバイト終わって帰るときにいるの

さくら

知ってる人?

すみれ

分からない、暗いしフード被ってたから、顔はあまり見えなかった

すみれ

でも誰かと揉めたりした記憶はないんだよね

さくら

んー、男の人だったら襲われたら敵わないし

さくら

バイト少なくしなね?

さくら

終わったとき連絡してくれれば迎えいくから!

すみれ

うん、ありがとう!

すみれ

またなんかあったら相談するね

 

さくら

って言ってました

浅野先生

なるほど、分かったぞ

さくら

え?犯人?

浅野先生

違う、そのお友だちが今どこにいるかだ

さくら

今ので分かったんですか!?

浅野先生

あぁ、そのお友だちがいるところは

浅野先生

そいつの家だ

さくら

見に行ったけどいませんでしたよ?

浅野先生

そいつは家族と住んでいるか?

さくら

いえ、確かおばあちゃんと住んでるって言ってました

浅野先生

なら、そいつの実家という言い方が正しいだろう

さくら

でもなんで実家だと思ったんですか?

浅野先生

そのお友だちをつけてた犯人がお父さんだからだ

さくら

なんでそう思ったんですか?

浅野先生

まず一つ目、そのお友だちは後をつけられ怖い思いをしたはず、それなのに犯人の特徴を覚えていた。 
怖い相手を見ることが出来るやつはそういない。

浅野先生

そして二つ目、その子は家族でも彼氏でもなくお前に相談した。
普通不審者なら、女友達より男の人の方が安心するだろう。

浅野先生

そして三つ目、お友だちは君の家に泊まることをお願いした。
普通一緒に帰ってくれとか、迎えの来てくれることを望まないか?

浅野先生

つまり、そのお友だちは犯人が誰だか分かってたんだ

さくら

でもすみれは心当たりがないって言ってましたよ?

浅野先生

本当に知らなかったんだろう、その時は。

さくら

どうゆう意味です?

浅野先生

まず、そのお友だちの家庭環境はあまり良くないだろう?

さくら

はい、両親が離婚して、お母さんが働いていたけど

さくら

この間亡くなったって聞きました

浅野先生

なら、確定だ。

浅野先生

俺の推理はこうだ。

浅野先生

そのお友だちは、ついこの間まで本当にそいつのことを怖がってた

浅野先生

しかし、何かをきっかけにそいつの正体が実の父親だと知る

浅野先生

その父親を名乗る人と話をして、実家に帰ることにした

浅野先生

そして、今日そいつはお父さんの実家に帰った

浅野先生

お前に連絡が来ないのは、電波のない田舎だった場合単にメールが送れないんだろう

さくら

でも、本当にその推理あってるんですか?

さくら

実の父親ならわざわざ後をつけなくてもいいじゃないですか

浅野先生

家庭環境は様々だ、つけなければいけない理由があったんだろう

浅野先生

でも、お前の言うことも一理ある

浅野先生

俺がいくら考えたってそれは推測でしかない

浅野先生

だから本人を呼んでおいた

中年男性

失礼します

すみれ

失礼します

すみれ

あ!さくら!

すみれ

ごめんね、連絡とれなくて

すみれ

この間相談したことあったでしょ?色々私の勘違いだったみたいで...

すみれ

全然事件でもなんでもなかった!

すみれ

心配かけてごめんね

さくら

無事でよかった~

中年男性

ご迷惑をおかけしました

浅野先生

まぁどうぞ、そちらにお掛けください

さくら

でも先生、どうやって連絡取ったんですか?

浅野先生

お前の相手をしている間に、編集部の人に協力してもらったんだ

浅野先生

あいつらは謎に人脈が広いからな

浅野先生

すぐ連絡がついてよかったよ

さくら

じゃあ本当に先生の推理通りだったってこと?

すみれ

うん、大体は

中年男性

それは、私から説明します。

中年男性

ご挨拶おくれました、すみれの父です

さくら

はじめまして

中年男性

私はすみれの父なのですが、すみれが生まれてすぐ離婚したもので

中年男性

会うのは今日がはじめてなんです

さくら

はじめて!?

中年男性

あ、連絡は取っていたのですが、すみれが私の顔を見るのは初めてなんです。

すみれ

そうなの

すみれ

お母さんがお父さんとは会わせてくれなかったから...

浅野先生

なるほど、それで?

中年男性

それで、風の噂でこの子の母親が亡くなったと聞いて

中年男性

確認したかったのですが、連絡がつかなかったので実際に会いに来たのはいいのですが...

中年男性

初めて会うもんで変に緊張してしまいまして...

浅野先生

それでストーカーを?

さくら

先生!言い方があるでしょう

中年男性

いいんです、事実ですから

すみれ

それで今日、学校終わってさくらの家に行く前に声をかけられて

すみれ

そのままカフェで話を聞いて、おばあちゃんと話し合ってお父さんと暮らすことにしたの

すみれ

バタバタしてたから後で伝えようと思ってたんだけど

すみれ

全然電波がなくて、結果連絡出来なかったの

さくら

そっか、心配したけど良かったよ。

中年男性

皆さん、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした...

さくら

気にしないで下さい

さくら

もう安心しましたから

浅野先生

話は終わったか?

さくら

先生はもうちょっと人の心を持った方がいいですよ

浅野先生

なんとでもいえ

浅野先生

そんなことより、例のものをよこせ

浅野先生

推理してやっただけでなく、連絡までつけてやったんだ

浅野先生

もう十分だろ?早くよこせ

さくら

《そんなことは覚えていない》

浅野先生

なに!?

さくら

仕返しですよ~

浅野先生

許さん、もうお前は出禁だ!

さくら

え!嫌です!

さくら

はい、ケーキです!

浅野先生

全く、最初からそうしろ

すみれ

仲がいいんんだね

さくら

全然、いつもあしらわれて終わりだし

さくら

いい加減だし

さくら

意地悪だし

すみれ

そのわりには顔が赤いね?

さくら

すみれまで意地悪しないでよ

すみれ

ごめんごめん

すみれ

ほら、約束通りお泊まり会しよ?

さくら

お父さんはいいの?

すみれ

うん、来月から引っ越して一緒に暮らすから

すみれ

あと少しはさくらと楽しく過ごしたい

さくら

そっか

さくら

寂しいけど、そうゆうことなら楽しもう!

すみれ

うん!

もう一度しっかりと先生にお礼を言おうと思い、振り返ったとき目があった  その時、らむねがはじけるような音がした そんな私の手をすみれが引っ張り、そのまま外に出た   なぜかもう聞こえないはずのあの音は、耳から離れなかった。

この作品はいかがでしたか?

18

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚