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第2話 個性ある化学反応

この前、とある講義から大学内の人気者、『守宮 響姫』にサークルに誘われた僕

友達が出来た試しがない僕だったが、まさか人気者と、連絡先と講義でのペアにまでなってしまうなんて

一体、なんの奇跡なんだろうか

十影 真秀

(いつか、死んじゃうんじゃないかな...こんな幸運...)

ねえねえ、あの噂知ってる?

え、一体なんの?

ほら、あの『エリア51』の噂

『エリア51』?

なんでも、研究サークルの人達が探してる、お化けの巣窟なんだってー!

なんだそれ.....

十影 真秀

エリア51...?

守宮 響姫

おぉーい!!トカゲくんっ!

守宮 響姫

そこで何してるのー?

十影 真秀

えっ!あ、ヤモリちゃん...

守宮 響姫

ね!研究サークル来てくれるんでしょ!早くおいでよー!

十影 真秀

あっ、そ、そうだったね...行くよ

守宮 響姫

うんっ!こっちだよ
階段登ってー!

十影 真秀

ま、まって!早い!

十影 真秀

(エリア51ってなんだろうな...ヤモリちゃんにでも聞いてみようかな)

守宮 響姫

おっほん!...えー、じゃぁ、紹介するね!

守宮 響姫

ここが!我らが、理系に迷い、理系を遊ぶ者達が集う、憩いの場!及び、研究施設!!

守宮 響姫

名付けて、『研究サークル』!

守宮 響姫

縮めて、『研サー』

十影 真秀

.....わぁ...

目の前には、張り紙で『研究サークル』と大きく書かれている

ただの空き教室にしか見えないソレは僕にとっては非常に異様な存在感を放っている

すぐ側で、ヤモリちゃんはソワソワしながら僕の反応を待っている

十影 真秀

凄く、なんて言うか...

守宮 響姫

素晴らしい所でしょ!!

十影 真秀

禍々しい...

守宮 響姫

禍々しい!?

というのも、少し空いている扉の隙間からは得体の知れない薬品の匂いがする

音から数人の笑い声が聞こえてきて

そして、何よりもここの教室から、すごい音が聞こえるのだ

十影 真秀

(ちょっと...こわい)

守宮 響姫

トカゲくんっ!安心して!
この部は安心、安全をモットーにしてるんだから!

十影 真秀

若干、信用出来ない...

守宮 響姫

もー!大丈夫だよ!ここに入ってる2人も超オモシロイし!

十影 真秀

うぅ...

守宮 響姫

しょーがないなぁ、さっ、見せてあげるよ!おいで!

十影 真秀

えっ、ちょ、急に!?

守宮 響姫

百聞は一見にしかず...って言わない?

十影 真秀

いや、でも!!

守宮 響姫

怖かったら、アタシの傍に居ればいいよ!

十影 真秀

そ、そういうんじゃ!

十影 真秀

(は、恥ずかしいことばっかり...)

彼女は扉の前で大きく、手を広げた

そして、直後見せた、太陽が顔負けするほどの眩しい笑顔

守宮 響姫

ようこそっ!『研究サークル』へ!

扉が開かれる、と、同時に中に居た2人の視線がこちらへと向く

十影 真秀

あ、か、可愛い...

都城 郷夢

ん、?...良かったじゃん、塔胡可愛いってさ

絡繰 塔胡

黙れ。守宮に惚れ込んでるだけだろ

十影 真秀

あっ...!!!

しまった、うっかり、可愛いって口走ってしまった

守宮 響姫

どうしたの、トカゲくん。急に可愛いなんて...

十影 真秀

あ、いや、その...

都城 郷夢

少年よく聞け、塔胡はキツいぞ

絡繰 塔胡

やめてやれ、都城。新入生に悪戯してやるな

都城 郷夢

えー、ちぇっ。つまんないの...

守宮 響姫

もー、二人とも!真面目に歓迎するって約束でしょ?

絡繰 塔胡

すまない、守宮。

都城 郷夢

塔胡だって、からかったくせに!

絡繰 塔胡

無礼だった、申し訳ない

十影 真秀

あ、い、えっとぉ...

部屋にはちょっと、風変わりな二人がいた

一人はちょっとチャラそうな男の子。いかにも、大学生って感じの...

もう1人は女の子...?少し、硬い口調でヤモリちゃんのことでさえ、苗字で呼んでいる...

絡繰 塔胡

自己紹介が遅れた。私の名前は絡繰 塔胡(からくり とうこ)

都城 郷夢

気のきつい塔胡と違って、神のように優しいのがこの俺!都城 郷夢!(みやこ きょうむ)

絡繰 塔胡

お前は後で拷問してやる

都城 郷夢

可愛くねぇな、塔胡は...せっかくの可愛い顔がそのセリフのせいで台無しだぜ?

絡繰 塔胡

五月蝿い、騒ぐな。

都城 郷夢

怖いなぁ、塔胡はいつも...

十影 真秀

あ、ぁ...

守宮 響姫

緊張しないで!トカゲくん!この2人はネジは飛んでるけど、すっごく優しいんだよ!

絡繰 塔胡

聞き捨てならないな...

僕は、驚いている

これが、大学ライフって言うものだろうか?

個性があり過ぎる、この2人。

都城 郷夢

待った待った、その子の名前聞いてないじゃん!名前なんて言うの?

十影 真秀

えっ、あっ、

ま、まずい...緊張してきた。

昔から僕は、人前で自分のことを話すというのが慣れない

それが名前だけの話、だとしてもだ

十影 真秀

(で、でも、話さないとっ)

十影 真秀

と、とか、十影、真秀ですっ!!

守宮 響姫

お、言えた!

都城 郷夢

威勢がいいねぇ!

絡繰 塔胡

良い名前だな、十影

十影 真秀

あ、え?

守宮 響姫

ん?どしたの?トカゲくん

十影 真秀

その、ヤモリちゃんもだけど...

十影 真秀

お二人はなんにも、思わないんですか?僕の名前...

守宮 響姫

名前?

都城 郷夢

んー?なんかあった?

十影 真秀

え、だって、僕の名前って...女の子っぽいから

絡繰 塔胡

十影、名前は両親から貰った大切な名だ。

十影 真秀

えっ

絡繰 塔胡

何も、女性に近いから、と恥ずかしがることは無い

絡繰 塔胡

そんなの、他者からの価値観だ

絡繰 塔胡

私はお前の名は、良い名だと思う

絡繰 塔胡

親がつけた大切の名を恥じるなそして、揶揄うやつは無視すればいい

十影 真秀

あ、ぇっ...

都城 郷夢

名言でたなぁ...塔胡

守宮 響姫

塔胡ちゃんの言う通り!トカゲくんの名前アタシ大好きだもん!そんなヤツ居るなら、ボコボコにしてくる!

都城 郷夢

俺も良い名前だと思うぜ、なんにも後ろめたくねぇよ。

都城 郷夢

な、真秀っち?

十影 真秀

み、皆さんっ...

都城 郷夢

うぅん、敬語やめね?

十影 真秀

え、お二人って

絡繰 塔胡

私達は、同じ一年生だ。敬わなくてもいい。同じ仲間だろう

都城 郷夢

そーそ!固くなんないで!

十影 真秀

え、えっと、じゃあ、

十影 真秀

よろしく、ね、塔胡ちゃん、郷夢くん...

都城 郷夢

んー、この歳でちゃん付けって慣れねぇけど、まぁいいや

絡繰 塔胡

宜しくな。十影

守宮 響姫

えへへっ、皆と仲良く出来て良かった!

十影 真秀

...ヤモリちゃん、ありがとう!連れて来てくれて

守宮 響姫

なんの、なんの!トカゲくんとはもっと仲良くなりたかったしー!

都城 郷夢

塔胡.....これ、真秀っちと...

絡繰 塔胡

あぁ、上手く行けば、『あの問題』も解決出来るかもな

十影 真秀

あの問題って...?

都城 郷夢

おっと、こっちの話!

守宮 響姫

.....。

絡繰 塔胡

そ、そんな目で見ないでくれ。守宮...

都城 郷夢

響姫落ち着けって!

守宮 響姫

むー...

守宮 響姫

もー!皆クレープ食べに行こつっ!

都城 郷夢

いきなりなんだよ!

絡繰 塔胡

まあまあ、今日は新入歓迎会って事にしようじゃないか

守宮 響姫

そうだよ!塔胡の言う通り!今日はみんなで楽しも!

都城 郷夢

わっかんねぇな、お前らのソレ

守宮 響姫

いいの!早く行こ!

守宮 響姫

ほら!トカゲくんも行くよ!

絡繰 塔胡

都城の奢りだぞ、行かなきゃ損だ、十影

都城 郷夢

はぁっ!?俺の?

十影 真秀

(...凄く、心地良いな、ここ)

十影 真秀

(今までで一番、楽しい)

十影 真秀

待って!みんな!

塔胡ちゃんと...

郷夢くん.....

十影 真秀

二人とも...凄くいい人だ...

十影 真秀

ヤモリちゃんには感謝しないとな...

十影 真秀

(母さん、父さん、僕やっと...心配かけずに済むよ)

十影 真秀

今行くー!

髏亞

ねっ、ねぇ

恋慕

あの子達、丁度よさそうって言いたいんでしょ?

髏亞

大正解ーー!!

恋慕

食べちゃうの?

髏亞

食べていいっ??

恋慕

もうちょっと様子みようよ

髏亞

えぇぇっ、釣れないな、恋慕

恋慕

まだ、満ちてない。その時が来るまで待つんだよ。

恋慕

だって、食べ物だって熟した時の方が美味しいでしょ?

髏亞

うー...恋慕の言う通りにしてやるよぉ...

恋慕

ふふっ、すぐにでも食べられるよ

恋慕

『エリア51』の研究がアイツらによって進められてるからね

恋慕

『だって、あいつはあの噂の...』

恋慕

『シュプスコールの糸』に導かれたんだからね...

髏亞

髏亞たちもでしょ?

恋慕

うん、ウワサの一人。

恋慕

ボク達の役目、分かってるよね?髏亞

髏亞

うんっ!当たり前だよ!

髏亞

アイツら、皆、『噂』にしちゃうんでしょー!

恋慕

皆ってのは違うなぁ。素質のあるやつだけだよ

恋慕

研究サークルのあの4人。まずはそこから、かなぁ?

髏亞

あんな弱っちいの?

恋慕

最後に取っておくのも悪くないけどね

髏亞

なら、髏亞ね、良い奴知ってるんだ!そこからにしようよ!

恋慕

ほんと?じゃあ、髏亞の言う通りにしてみようかな?

恋慕

案内して、髏亞

髏亞

うん、えっとねー...

都城 郷夢

なあ、塔胡。

絡繰 塔胡

絡繰 塔胡

おい、なんだ。いきなりLINEなんてしてきて...

都城 郷夢

『エリア51』が開いた。

絡繰 塔胡

何?嘘だろ?

都城 郷夢

本当。俺らの大学内で小さいけど、反応を感じる

絡繰 塔胡

そうなると、またウワサが?

都城 郷夢

あぁ、そうなるな。

都城 郷夢

俺の言葉を信じろ、なんせ俺は『正位置を司る』チカラの持ち主だぞ

絡繰 塔胡

そんなの知ってる。位置がズレれば、分かるんだろ

絡繰 塔胡

でも、守宮と十影は...

都城 郷夢

多分アイツらも、いずれチカラを持つはず

都城 郷夢

てか、分かってんだろ笑

絡繰 塔胡

まぁ、な

都城 郷夢

大丈夫、ウワサなんてすぐに元の姿にもどせる

都城 郷夢

そうだろ、『時間支配』チカラの持ち主さん

絡繰 塔胡

それが私たちの役目だしな

都城 郷夢

その通り!

都城 郷夢

ま、ともかく二人は巻き込まない線で行くか、

絡繰 塔胡

その方がいい

都城 郷夢

うし、じゃあ、クレープ屋つくし、LINE終わりっ☆

絡繰 塔胡

ウザイ。

都城 郷夢

ひっどいなぁ笑

猫さん

はい、どうでしたか!

犬さん

うん、長いんだって

猫さん

いやそれはごめそ。

猫さん

アプデ機能使いたかったんやて...

犬さん

にしても長ぇ

猫さん

色々と分かってきたから、いいじゃん(・ε・` )

犬さん

まあ、結構な歯ごたえだな。今回は...

犬さん

こういうミステリアスなの作ってみたかったんだよね!

犬さん

ほのぼの系どこいってん

猫さん

それは...まあその線は消えてません

犬さん

いや後半、敵っぽいヤツらの会話あったやん

猫さん

あれは後々分かってきますが、噂人と呼ばれる人達です

犬さん

なんじゃいそれ

猫さん

あんまネタバレ出来ないんですが、ちょっとだけ解説すると

猫さん

『エリア51』は噂人を生み出すための空間で、それをちまちまと作ってるのが、ひそひそ話してたあの二人

猫さん

あの二人の目的は、『噂人を増やすことなんですね』

猫さん

それも、生身の人間を使って

猫さん

何故そんなことをするようになったかは、今後わかるかと

犬さん

ほへぇ...

犬さん

てか、皆が募集してくれたネタのキャラ出てきてなくね?

猫さん

.....

猫さん

すいません次回からにさせてくださいなんでもしますから

犬さん

後で主は千本ノック

猫さん

( ; ᯅ ; `)

犬さん

んじゃ、キャラの解説でも入れる?

猫さん

今の段階では話せないところ多いので、次回にまとめます

猫さん

それじゃ、最後にお粗末なイラスト紹介

猫さん

猫さん

猫さん

犬さん

研究サークルの3人だな

犬さん

絡繰 塔胡と、都城 郷夢と、守宮 響姫ことヤモリちゃんだな

猫さん

トカゲくんの一枚絵今回なかった...すみません...

猫さん

猫さん

カバーイラスト、絡繰&都城ペアがスマホで二人を撮った 、らしい笑

犬さん

ここまで見て頂いてありがとうございます!

猫さん

長々とすみません!

猫さん

ではでは!

猫さん

(⑉•ᴗ•⑉)Thanks❤︎"

犬さん

P.S. アプデの機能すご

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

はちみつレモンさん! コメントありがとうございます! ごっちゃごちゃですけどね笑 見てくださって嬉しいですっ! また見に来てくださいm(*_ _)m

ユーザー

世界観がめっちゃ好きです…😍 続き楽しみにしてます!!

ユーザー

ナタデココさん! コメントありがとうございます😂😂 この話、トカゲくんずっと幸せです笑 自分なりにごっちゃなストーリーを整理していくんで、良かったら見てって下さいっ! (主は絡繰推し)←どうでもいい

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