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曲パロ

第2話 - あの夏が飽和する/🐤🥂

2024年04月01日

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心菜@元優夏

りう🐤

昨日人を殺したんだﾆｺｯ

i🥂

りう🐤はそう言っていた

i🥂

梅雨時ずぶ濡れのまんま

i🥂

部屋の前で泣いていた

i🥂

夏が始まったばかりと言うのに

i🥂

りう🐤はひどく震えていた

i🥂

そんな話で始まる

i🥂

あの夏の日の記憶だ

りう🐤

殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ

りう🐤

もう嫌になって肩を突き飛ばして

りう🐤

打ち所が悪かったんだﾆｺｯ

りう🐤

もうここには居れないと思うしどっか遠い所で死んでくるよ

そんなりう🐤に俺は言った

i🥂

そんじゃ俺も連れてって

i🥂

財布を持って

i🥂

ナイフを持って

i🥂

携帯ゲームもカバンに詰めて

i🥂

要らないものは全部捨てて行こう

i🥂

あの”6人での”写真もあの”6人での”交換日記も

i🥂

今となっちゃもういらないさ

りう🐤

人殺しと

i🥂

ダメ人間の

ぴよまろ

君と僕の旅だ

そして僕らは逃げ出した

この狭い狭いこの世界から

りう🐤

家族も

i🥂

クラスの奴らも

りう🐤

何もかも

i🥂

全部

ぴよまろ

捨てて君と2人で

ぴよまろ

遠い遠い誰も居ない場所で

ぴよまろ

2人で死のうよ

i🥂

もうこの世界に価値などないよ

i🥂

人殺しなんてそこら中湧いてるじゃんか

i🥂

りう🐤は何も悪くないよ

i🥂

りう🐤は何も悪くないよ

ぴよまろ

結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ

ぴよまろ

そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた

i🥂

りう🐤の手を握った時

i🥂

微かな震えも既に無くなってて

i🥂

誰にも縛られないで

i🥂

2人

線路の上を歩いた

りう🐤

金を盗んで

ぴよまろ

2人で逃げて

ぴよまろ

どこにも行けるきがしたんだ

ぴよまろ

今更怖いものは僕らにはなかったんだ

りう🐤

額の汗も

i🥂

落ちたメガネも

ぴよまろ

今となっちゃどうでもいいさ

ぴよまろ

あぶれ者の小さな逃避行の旅だ

りう🐤

いつか夢見た優しくて誰にも好かれる

りう🐤

主人公なら汚くなった俺達も

りう🐤

見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな？

i🥂

そんな夢ならもうとっくに捨てたよ

i🥂

だって現実を見ろよ？

i🥂

シアワセの四文字なんてなかった

i🥂

今までの人生で思い知ったじゃんか

i🥂

自分は何も悪くないと誰もがきっと思ってる

あてもなく彷徨う蝉の群れに

水も無くなり

揺れ出す視界に

怒り狂う鬼たちの怒号に

馬鹿みたいにはしゃぎあい

i🥂

君はナイフを取った

りう🐤

君が今までそばに居たからここまで来れたんだ

りう🐤

だからもういいよ

りう🐤

もういいよ

りう🐤

死ぬのはりう🐤1人でいいよ

i🥂

そして君は首を切った

i🥂

まるで何かの映画のワンシーンだ

i🥂

白昼夢を見ている気がした

i🥂

気づけば僕は捕まって

i🥂

君がどこにも居なくて

i🥂

君だけがどこにも居なくて

i🥂

そして時は過ぎていった

i🥂

ただ暑い日が過ぎていった

i🥂

家族もクラスの奴らも居るのに

i🥂

何故か君だけはどこにも居ない

i🥂

あの夏の日を思い出す

i🥂

僕は今も今でも歌ってる

i🥂

君をずっと探しているんだ

i🥂

君に言いたいことがあるんだ

i🥂

9月の終わりにくしゃみして

i🥂

6月の匂いを繰り返す

i🥂

君の笑顔は

i🥂

君の無邪気さは

i🥂

頭の中を飽和している

i🥂

誰も何も悪くないよ

i🥂

君は何も悪くないよ

i🥂

もういいよ

i🥂

投げ出してしまおう

i🥂

そう言って欲しかったのだろう？

i🥂

なぁ？

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心菜@元優夏

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