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1番はあなたの香り【前編】

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1番はあなたの香り【前編】

1 - 1番はあなたの香り【前編】

♥

586

2022年07月18日

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ひな

今回はひめちゃんのネタメモで書かせていただきます!!

ひな

最近ネタに困ってたからネタメモの話が続くかもです!!(ネタを人に頼りきりのやつ)

ひな

⚠︎注意
・いれいす
・BL
・いふない🤪🍣
・学生パロ
・オメガバース

ひな

ネタメモのスクショはネタバレになってしまう箇所が含まれるので最後に載せさせて頂きます!!

ひな

よっしゃ私も書いてやるぜ!!と思われた神作者様がもし見て下さっていたらオリ姫さんの投稿を見に行ってみてください!!

ひな

そうじゃなくても、素晴らしく尊い青桃を沢山投稿していらっしゃるのでぜひ!

ひな

それでは!!

ずっと、自分の性が嫌いだった

男のΩ、それはこの世界で最も差別の対象になりやすい

今までにも数々の心無い言葉を投げかけられてきた

でも

If

なーいーこ

ないこ

…!まろ!

ふわりと香る俺の大好きな香り

If

今日も一緒に帰ろ

ないこ

ん、…どうせ傘持ってないんでしょ

If

バレたww

If

でもないこが入れてくれるやん

ないこ

入れないけど?

If

え?

こんなことを言っても、結局彼をを傘に入れてしまうのは俺もまろもとっくに分かっている

りうら

相変わらずらぶらぶだね〜w

ないこ

からかわないでよw

If

ありがとう

りうら

褒めてないんだけどw

委員会の仕事が終わったのか、プリントを持って教室に帰ってくるりうら

りうらは俺と同じ男のΩ、俺が初めてヒートになった時、1番心配してくれた俺の大事な友達

りうらにはまだヒートが来ていないから、その時は俺が支えてやらないと

りうら

どーせ今日もないくんのちっさい傘で相合傘しながら帰るんでしょ

ないこ

別にちっさくないわww

ないこ

普通普通

りうら

嘘だぁ こないだ一緒に傘買った時ちょっとちっちゃいやつ選んでたじゃん!

ないこ

わー!!ばか!それ言うなって言っただろ!!!

If

へぇ〜可愛いことするやん

ないこ

してないからね!?

りうら

いいな〜りうらも早く恋人欲しいー

だらんと机に寝そべって頬を膨らませるりうら

ないこ

りうらは理想が高すぎるんだよww

If

それなw告白してくれる人はいっぱいおるんに

りうら

別に高望みしてないし!!

りうら

かっこよくて、かわいくて、優しくて、俺の事甘やかしてくれて、料理上手で、俺と趣味が合って、休みの日も一緒にいてくれて……

If

多い多い多い!!

ないこ

そんなパーフェクトな人いるかな…ww

りうら

どっかにいるよ!!多分!

ないこ

自分でもちょっと信じてないじゃんw

りうら

あーあ、早く現れないかなぁ

If

自分で探しにいけやww

りうら

もう2人ともうるさい!!いいもんりうらの恋人はいつか絶対現れるから!!w

ないこ

はいはいw

If

見つかるといいなーw

りうら

あー!馬鹿にしてるでしょ!!ww
もうさっさと帰れー!!

If

はーいwじゃ、ないこ帰ろ

ないこ

うんw

If

じゃあなりうら

ないこ

また明日ね

りうら

ばいばーい

手を振って教室を後にする

ないこ

本当に、ああ理想高くなければりうらはすぐ恋人できるだろうにねww

If

そうやなww

笑いながら傘を開く、青い、まろの色の傘はりうらの言ったように少しだけ小さい

2人で入って肩を寄せ合う。反対の肩がちょっと濡れるけど、このくらいの距離が心地良い

ないこ

だってりうらイケメンだしさ、優しいし、ちょっと子供っぽいとこあるけど可愛いし…

If

うん、

ないこ

この前も2人で話してた時さ…

If

ないこ…

呼びかけられて隣を見ると少し拗ねた顔のまろ

If

俺といるんだから、他の人の話しないでよ

ないこ

んふwふww

If

あー!ないこたん笑ったー!酷い…まろ泣いちゃう…

拗ねた顔が可愛くて笑うと、更にふざけて頬を膨らませてみせるまろ

ないこ

ごめんってww

頭を撫でてやると嬉しそうに口角を上げる

If

んー、許さない!!

ないこ

えー…何したら許してくれる?

If

キスさせてくれたら

ないこ

……

ないこ

仕方ないなぁ…w

ひょいと傘を前に傾けられる

前が見えなくなって、もうここは2人だけの空間

そっと目を閉じると同時に重なる唇

ないこ

(……幸せだ)

俺の恋人はα

αとΩは男女の性別に関係なく番になることが出来て、Ωはαの子供を産むことが出来る

ないこ

(Ωで良かった…)

まろに出会って、生まれて初めてそう思えた

ないこ

(まあ、まだ番じゃないけど)

まろがするりと俺の項を撫でる

噛み跡ひとつないそこ

If

「番になるのは、高校を卒業してからにしよう」

If

「俺がないこをちゃんと幸せにできる準備ができたら」

恋人になった日、まろは俺にキスをしてそう言った

別にいいのに、そんな準備

だって俺は、まろがそこにいてくれたらそれで、十分幸せだから

ないこ

(けど…)

そういう慎重なところも好きだ、なんて思ってしまうんだから俺はかなり重症だ

If

ないこ、好き

ないこ

…うん、俺も

まろが微笑んで、傘を持ち直す

きっと俺たちはこのまま高校を卒業して、番になって、一緒に暮らして、ずっと幸せに過ごすんだ

そう信じて疑わなかった

ないこ

それでさー、俺が思わずツッコミ入れたら───www

If

なんやそれwwww

放課後、同じく生徒会の仕事で遅くなっていたまろと廊下を歩く

ないこ

だって俺は…

If

ないこ

突然、ピタリとまろが足を止めた

ないこ

…?どうしたの?

If

なんか、甘い香りせぇへん?

ないこ

甘い香り…?

すん、と空気を吸うも、そんな香りはしない

ないこ

(…俺、結構鼻は良い方だと思うんだけどな…)

ないこ

特にしないと思うけど…

ないこ

勘違いじゃない?

If

いや、絶対する

If

俺らの教室からや

ないこ

え〜…しないと思うけど

ないこ

見てみる?

If

うん

真剣な表情のまろにつられて俺までなんだか緊張してくる

ないこ

開けるよ…?

If

…ん、

扉に手をかけて、ゆっくり開いた

ないこ

…りうら?

机の隙間から見える赤い髪

りうら

…っは、はぁっ…

りうら

…ふ、はぁっ、はっ、

ないこ

りうら!!どうしたの!?

自分の机の足に捕まりながらしゃがみ込むりうらは真っ赤な顔をしていた

ないこ

(これって、ヒート…!?)

ガタンッッッ!!

大きな音が鳴って、後ろを振り向く

ないこ

…まろ?

今にも倒れ込みそうなまろ。教室のドアを掴む手に力がこもっている

If

…っは、ごめん…!俺、ちょっと、あっち行っとくわ…

よろめくように教室を離れる後ろ姿を何も出来ないまま見送った

りうら

…っは、ないっくん…、こわい…っ

りうら

ふ、…はぁっ、こわいっ…!

ないこ

…あ!!ごめん、今抑制剤持ってくるから!!

ないこ

大丈夫だよ、大丈夫

初めてのことに頭が追いつかないのかポロポロと涙を零すりうら

急いでポーチの中から抑制剤を取り出して水と一緒に持ってくる

ないこ

ほら、口開けて

手が震えて力が入らないりうらの代わりに薬と水を口に入れてやる

ないこ

…飲んだ?

りうら

うん…っ、

同じΩの俺には香りが分からない。もし抑制剤のおかげで抑えられているのなら、今のうちに保健室へ連れていくべきだろう

ないこ

立てる?保健室行こう

りうら

ごめん…っ、腰が、抜けて…

目に涙を溜めて俺を見上げるりうら

怖いのだろう、小さく震えている

ないこ

大丈夫だよ、俺が連れていくから

頭を撫でて、りうらを姫抱きにする

ないこ

…よっ…と、

ないこ

ちゃんと捕まっててね

りうら

うん、っ

Ωのフェロモンはフリーのαを誘惑する

高校で既に番がいるαは珍しいから、今は非常に危険だ

ないこ

(早く…連れていかないと!)

しがみつくりうらに大丈夫、と繰り返しながら、俺は保健室までの道を急いだ

保健室の先生にりうらを預けて、教室までの道を戻る

ないこ

(び……っくりしたぁ)

ばくばくと音を立てる心臓を抑えながら深呼吸する

ないこ

(俺が初めてヒートになった時も、りうら怖かったんだろうな)

りうら

「ないくん、…ありがと///」

ベッドに横たわったまま、照れたようにお礼を言うりうらの姿を思い出して思わず笑みを零す

ないこ

(別にお礼なんて良かったのに)

りうらのことを、助けられて良かった

ないこ

…まろ?

教室のドアを開けても、中に人は居ない

ないこ

おかしいな…どこ行ったんだろ

辺りを見渡すが、まろはいない

ないこ

まろ?

ないこ

まろー?

ないこ

…まろ?

ないこ

まろー!出てきて〜

声をかけながら1つ1つ教室を確認していく

ないこ

…まろ〜、……っっ!!

廊下の1番奥、空き教室になっているそこの扉を開いた時、ぐんっと腕を引っ張られた

耳元にかかる熱い息

後ろから回された腕にそっと触れる

ないこ

…まろ?

If

っ、…、…

無言で俺を抱きしめるまろ

ないこ

(…!)

ないこ

(…これ、ラットだ…)

俺とまろは、俺がヒートの時に会ったことがない

まろが俺のフェロモンに誘発されて項を噛んでしまってはいけないから

ないこ

(ラットって、こんなふうになるんだ…)

ぎゅう、と俺を抱きしめる腕に力が入る

If

…っは、ごめん…っ

肩越しにまろの頭を撫でてやる

首筋にまろの髪の毛が当たってくすぐったい

すん、とまろが俺の匂いを嗅ぐ

If

大丈夫、そんな訳ない…大丈夫…

ないこ

うん、大丈夫、大丈夫だよ

ないこ

(…何がそんな訳ないんだろう)

そう思いながらも大丈夫、を繰り返して頭を撫で続けたのは、まろの声がなんだか泣きそうな気がしたから

そのまままろが落ち着くまで、俺はずっとまろに抱きしめられていた

ないこ

おはよう

If

おはよ〜

いつものようにまろと一緒に教室へ入る

りうら

おはよう

ないこ

…!りうら!おはよう!!

ないこ

もう大丈夫なの?

りうらはあの日から約1週間、学校を休んでいた

りうら

ないくん、本当にありがとうね

りうら

…まろも

ないこ

全然いいんだよ、そんなの
お互い様だもん

ないこ

ね、まろ!

If

…まあ、俺別に何もしてへんし

りうら

うん…でも、ありがと

ないこ

…?

なんだろう、何かおかしい

りうら

あ!そうだないくん、俺が休んでた間のノート見せて欲しいんだけど!

ないこ

あ!うん!いいよ!

If

ないこー、今日の委員会だけど…

ないこ

あー、なんかあった?

りうら

なーいーくん、

If

ないこ!

りうら

ないくん!

If

ないこたーん

ないこ

…どうしたの?

2人が、一切話をしなくなった

理由は分からない。ただ、明らかにお互いを避けている

ないこ

ねえ、りうら、なんでまろのこと避けてるの?

りうら

…!、別に…避けてなんかないけど…

ないこ

まろ、なんで最近りうらと話しないの?

If

別に、特に話すことないだけやけど…

それぞれに聞いてみても、返ってくるのは納得のいかない返事ばかり

そして、りうらは学校を休みがちになった

ないこ

りうら、大丈夫?

りうら

うん、ヒートなだけ

ないこ

また?

ないこ

つい先週もなってなかった?

りうら

まだ周期安定してないみたいで

りうら

心配かけてごめん!元気だから大丈夫だよ!

ないこ

…何かあったら、言ってね

りうら

…うん、ありがと

電話が切られる

何か、おかしい。何かが。でもその何かが分からない

もどかしい気持ちでスマホの電源を落とす

りうら

「…うん、ありがと」

最後の言葉を思い出す

泣き出しそうで、でもそれを我慢しているみたいな

ないこ

…、なんで、俺を頼らないんだよ

小さな呟きに、答えてくれる人は誰もいなかった

ないこ

…あっつ

7月

りうらの初めてのヒートから3ヶ月が経った

2人の様子は相変わらず

ないこ

…どうしたら、前みたいになれるのかな

りうら

────

If

──?──、──

話し声が聞こえて、俺は足を止めた

校舎の裏の日陰で、2人が話をしているのが見える

ないこ

(─りうらと、まろ…?)

思わず息を潜めて、近づく

りうら

ないくんも怪しんでる

りうら

そろそろ隠すのも、無理だよ

If

でも、なんて言えばいい…っ

りうら

分かんない…でも、これはまろが言わないと

りうら

だって、ないくんと付き合ってるのはまろなんだもん

If

……このまま、隠し通せないのかな

りうら

まろっ!!

りうら

…もうダメだって

りうら

俺たちだけじゃ、もう抱えきれない

ないこ

(…?何を)

ないこ

(何の話?)

ないこ

(俺に隠れて、2人は何を話してるの?)

もう訳が分からなくなって、そっと後ずさる

りうら

…!

顔をあげたりうらと目が合う

大きく見開かれた瞳に、立ち尽くす俺が映った

踵を返して、来た道を早足で戻る

ないこ

(ねえ、2人とも)

俺に、何を隠してるの──?

連絡もせずに押しかけた

追い返されたら追い返されたでいい、そう思ってた

りうら

…いらっしゃい

ないこ

今、大丈夫?

りうら

うん、上がって

今までに何度も来た、彼の家に久しぶりに足を踏み入れる

ないこ

突然押しかけて、大丈夫だった?

りうら

うん、そろそろ来るかなって思ってたから

りうらが静かに笑う

りうら

今日の、ことだよね

りうら

俺とまろが2人で話してたやつ

りうら

──ううん、もっと前からか
俺とまろが、なんで話をしなくなったのか

ないこ

うん

りうら

……ほんとは、まろから伝えるべきなんだと思う

りうら

でも、もう俺も限界なんだ

りうらはぎゅ、と膝の上で手を握りしめた

りうら

あの日、初めてヒートが来た日、

りうら

頭がくらくらして、立ってられなくなって、しゃがみこんだの

りうら

最初は少しマシだったんだけど、急に体が熱くなって、息ができないくらい心臓がはやくなって、

りうら

死ぬかと、思った

りうら

そしたらないくんが来てくれて、顔をあげたらまろが、ドアのとこにいるのが見えた

りうら

目が合ってね、それで俺、分かっちゃった

りうら

まろも多分、分かったんだと思う

りうら

でも、信じたくなかった。お互いに

ないこ

待って、なんの話をしてるの…?

ないこ

何が分かったの?

ないこ

俺に分かるように話して

なんだか急に続きを聞くのが怖くなって、なのにりうらを急かしてしまう

りうら

待って、ちゃんと話すから

りうら

…だから、お互いに距離をとった

りうら

そしたら、俺のヒートの周期が全く安定しなくなった

ないこ

(距離をとったら、周期が安定しなくなった──?)

ないこ

…それって、

声が震える

まさか、そんな訳ない…

そんなこと、ある訳ない

りうら

うん、それで俺、…俺達も、認めざるを得なくなっちゃった

りうら

お互いが、

そうであって欲しくないと願った

いつまでも安定しないりうらの周期

そんな訳ない、と泣き出しそうな声で俺を抱きしめたまろ

距離を取り続ける2人

全ての辻褄があっていくのが、怖くて仕方なかった

りうら

運命の番だって

勘違いであって欲しい、そう願った単語がりうらの口から無情にも零れ落ちた

ひな

読み切りにするはずだったのに気がついたらこんな長さになってしまったので1度切らせていただきます!

ひな

オメガバース楽しいーー!!!!!!!!(全力)

ひな

ひめちゃん!!自分じゃ書く勇気なかったと思うから、書いて欲しいって言ってくれて本当にありがとう💓

ひな

私の書きたいところは全て後編に詰め込みます!!

ひな

少しでも私と性癖同じかも〜!!と思われたことのある方は是非是非後編までお付き合いよろしくお願いします🙇‍♀️🙇‍♀️

ひな

思われたことなくても見てやってください!!!((結局

この作品はいかがでしたか?

586

コメント

11

ユーザー

オメガバース大好きすぎる…✨✨

ユーザー

泣くわ。こんなん

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