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利楽(リラク)
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火夏郎
火夏郎
火夏郎
火夏郎
烏が、花街へ行ったらしい。 僕がその話を聞いたのは、店の常連のおっちゃんからで。
おっちゃん
もうほんまに泣きそうになった。 必死に堪えて、多分おっちゃんには気付かれてなかったから、よう頑張ったと思う。
その日から烏に会いたなくなってもたし、何となくアイツを避けた。 今まで会いたあてしゃーなかったのに。 烏の顔見たら、ほんまに辛くなる気がして。 自分で避けたくせに会えんと寂しいとか思うあたりが、恥ずかしくなるほど勝手なヤツやと思った。
――やのに。
烏
氷織
半月ぶりに見る烏やった。 半月なんて大した時間じゃないのに、久しぶりに思えてしまう程、僕は毎日烏を見てた。 よう一緒に出掛けたし、買い物と言って烏の家の店にも行った。
烏
氷織
烏
烏
氷織
あ、やばい。僕今絶対嬉しそうな感じやった。
烏
氷織
烏の家
氷織
烏
烏
氷織
烏はそう言うと、僕を部屋に引っ張って座らせた。 烏の部屋に入るのも久しぶりな気がする。
烏
氷織
氷織
烏
氷織
氷織
烏
笑った。 烏の笑ったところ見るんも、久しぶりや。
なんだかんだ、僕と烏はいつも通り喋れた。 家の跡を継いだら大変や、とか、おいしいご飯屋見つけたからまた行こな、とか。 飲んどるうちに、また烏を好きになりそうで、傷つきそうで、怖かった。 怖さを忘れたあて、また飲んだ。
氷織
烏
氷織
烏
氷織
氷織
部屋の隅に、綺麗な打掛がつるされていた。 それを指さして尋ねる。
烏
烏
烏
氷織
花街の話が出て、胸がズキンと痛んだ。 打掛に近寄り、手に取ってみる。
氷織
打掛をふわりと羽織って、烏の前に座る。 にっこり微笑んで、烏の頬に手を添える。
烏
烏
氷織
今なら言えると思った。 烏に真意が伝わらんくても、酔いを口実に言えると思った。 けど、烏は何も言わん。 「からかっただけや。」 そう言おうとした時。
烏
氷織
烏
烏
氷織
烏
氷織
烏
氷織
気付けば、僕の頬は濡れていた。 止める事なく涙があふれる。
烏
烏
氷織
嬉しすぎて、舌が回らなかった。 流れ続ける僕の涙を、烏は袖で黙って拭い続けた。
氷織
氷織
氷織
烏
烏
烏
氷織
烏
烏
火夏郎
火夏郎
火夏郎
火夏郎
火夏郎
コメント
1件
うわあああ!めっちゃエモかった😭💕 氷織くんの「僕は毎日烏を見てた」とか、打掛羽織って女の真似するところ、切なすぎる…! でも烏くんが「本気でお前のこと好きやのに」って言い返してくれて、涙止まらんかったよ…! 関西弁も自然で、キャラの距離感がすごく伝わってきた。続きが待ち遠しすぎる〜!✨ 火夏郎さん、素敵な世界観ありがとうございます!📖🌸