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最初見かけた時はびっくりした。

普通なら学校の筈の出久くんが、人気のない所を彷徨っていた

身に付けている物は、紛れもなく雄英の制服だと思う

トガヒミコ

………出久くん?

緑谷出久

トガ…ヒミコ…

その反応に警戒は無く、瞳は黒い真珠のように染まっていた

緑谷出久

ここで何して、…

トガヒミコ

…それはこっちのセリフです

けれど、気づいたら”勝手”に動いていた

トガヒミコ

…行く所、ないんですか

トガヒミコ

少し、歩きますか?

いいや、本能だった。

荼毘

おい、トガ

トガヒミコ

なんですか?こんな夜中に

荼毘

あいつは何だ?あの緑谷出久っていう…

トガヒミコ

私は知りません。

荼毘

あぁ?ありゃお前ぇの気に留めてる奴だろ?

荼毘

雄英の筈なのに…不自然すぎじゃねぇか

トガヒミコ

…ただあの人が、人気の無い道に座り込んで

トガヒミコ

………哀しそうな顔をしてたから、

トガヒミコ

たったそれだけです。

荼毘

…ったく

死柄木

いい。どうでも

トガヒミコ

弔くん!

死柄木

雄英からだろうが、裏切られたらシメるまでだ

トガヒミコ

殺害はダメですよ!?

死柄木

トガヒミコ、お前は雄英側につくのか?

トガヒミコ

っ…!

死柄木

まぁいい。
とりあえず泳がせておく

死柄木

荼毘、あいつを見ていてくれ

荼毘

はぁ?何で俺

トガヒミコ

ま、待って!出久くんなら私が!

死柄木

そうだな、雄英の関係ある仕事をして貰おう

死柄木

雄英校に実際に入り、緑谷出久の情報を集めてこい。
ただし、潜んでいると気付かれてはいけない。

死柄木

転校生としたら、見た目的に変装も少しでいいだろう

死柄木

分かったな?

トガヒミコ

……

行きたくない。

それが私の実の本音だった

でももう、手には負えない

言われた通りに、思うままにしなければならない

学校なんて大嫌いだ

嫌って、嫌い続けて、わざとかけ離したのに

トガヒミコ

…こんなの、私のしたい事じゃ、

私はただ、あの人を救いたかった。

彼の瞳が、容姿が、私の脳にこびり付いて離れない

救う為には、彼を守る為には、

トガヒミコ

…こう、っしな、いと……

スカートには、水滴が落ち、にじんでいた。

am8:00

トガヒミコ

…行かないと

そんな言葉をもらし、大きく深呼吸する

ここで動かなければ、何も変わらない

トガヒミコ

ふぅ…

トガヒミコ

行こ…!

ヒーロー科一年、ヴィランになったらしい

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