その日の夜は、瑠夏の夢を見た。
綾
んっ....瑠夏....やめてっ....
瑠夏
ここ?ここが気持ちいんでしょっ?
綾
やっ....んあ....!!
ガバッ
綾
はぁ....はぁ....夢.....?
綾
やだ、すごい寝汗かいてる......
綾
シャワー浴びなきゃ....。
綾
私....どうしちゃったの....?
綾
昨日まではなんとも思ってなかったのに、もう好きになっちゃったの?
綾
どうしよう....好きになるつもりなんてなかったのに....
トントン
綾
ん、なにー?
お母さん
綾ー?お友達来てるよー?
お母さん
約束があるならお風呂なんてゆっくり入らないのー!
綾
....!!忘れてた!!
お母さん
早く上がっちゃいなさいよ?
お友達は綾の部屋に入れちゃうからね?
お友達は綾の部屋に入れちゃうからね?
綾
....はーい
綾
......。
綾
やばいやばいやばいやばい忘れてた!!
綾
早く上がらないと....。
ガチャッ
綾
ごめん!待たせちゃった....。
瑠夏
んーん!大丈夫だよ☺️
綾
......髪の毛乾かすから待ってて
瑠夏
うんっ!
綾
待って待ってほんとに何なの?
綾
可愛すぎるし、さっきの夢もあって変に意識しちゃう....
綾
あんなに髪の毛綺麗だったっけ?あんなに目ぱっちりしてたっけ?
綾
今までよく見たこと無かったから気づかなかったけど、顔すごく整ってるし可愛い......可愛すぎる......。
綾
私なんかで......良かったのかな.....?
綾
ごめん!お待たせ!
瑠夏
おかえり☺️シャンプーのいい匂いがするねぇ
綾
ん、ありがと......
瑠夏
なんか元気ないじゃん、どうしたの?
そう言って瑠夏は私の両頬に手を当てる
綾
.....っ!!
瑠夏
......どうして目をそらすの?
やっぱり、恋人同士は気まずい?
やっぱり、恋人同士は気まずい?
綾
ちがうっ、そうじゃなくて......
瑠夏
じゃあどうして......
綾
.....あのね
瑠夏
うん
綾
私、昨日の放課後瑠夏にキスされてからずっと瑠夏のこと考えちゃって、それで変な夢見ちゃったり......して....。
瑠夏
変な夢って?
綾
......そういう夢
瑠夏
言わなきゃ分からないよ、どんな夢?
綾
......瑠夏に
瑠夏
私に?
綾
触られ....る夢.....。
瑠夏
かわいい(笑)
綾
引かないの?
瑠夏
引かないよ、大好きだもん。むしろ可愛い♡
綾
そ......か。
瑠夏
えっちな夢見ちゃうくらい、私のことが好きなんでしょ?
綾
っ....!そんなんじゃ!
瑠夏
違うの?
綾
違わな....いけど。
瑠夏
えへ、照れちゃうなぁ....。
瑠夏
可愛い
綾
いきなり撫でないでよ、恥ずかしい.....
瑠夏
本当はこのまま襲っちゃいたいけど、今日は行きたい所があるから我慢するね?
綾
......わかった
少し残念だと思ってしまった私に、心底呆れた。
綾
どこに行きたいの?
瑠夏
それはね、着いてからのお楽しみだよっ
綾
気になる!
瑠夏
教えなーい、早く支度して行こっ?
綾
.....わかった
綾
お母さーん、行ってきまーす
瑠夏
お邪魔しましたー!
お母さん
あら、もう行くの?もう少しゆっくりしていけばいいのに.....
瑠夏
大丈夫です!これから私たちお出かけなので☺️
お母さん
あら良いわね!楽しんでくるのよ!
綾
夜には帰ってくるから!
瑠夏
え?今日はお泊まりでしょ?
お母さん
あら?そうなの?綾〜?そういうのは前もって言わないと......
綾
えっそんなの聞いてな......
瑠夏が私の口を抑える
瑠夏
そうなんです!楽しもうね、綾?
綾
あ、うん......
お母さん
じゃあ気をつけるのよ?羽目を外さないように!
瑠夏
はーい!
綾
.....行ってきます
蝉の鳴き声がうるさい。いつもより日が眩しく感じる。
瑠夏
あっついねぇ〜😢
綾
あっついけど、それは置いといて!
綾
なんであんな嘘ついたの?
瑠夏
えっ?嘘じゃないよ!お泊まりしよ?☺️
そんなに真っ直ぐな目で言われたら断れるはずが無い。
綾
良いけど、さぁ......。
綾
そもそも私、着替え持ってきてないよ?
瑠夏
そんなの私の使えばいいじゃん!気にしない気にしない!
綾
じゃあお言葉に甘えて......
瑠夏
ん、素直でよろしい〜!!
綾
だから急に撫でないでってば!
瑠夏
ごめんごめん(笑)可愛くてさ?
綾
ほんとそういうとこ!
瑠夏
あはは(笑)
瑠夏
あ、着いた。ここだよ。
綾
ん?ここは......