TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

にじさんじ本社――それは、私にとって全く縁のない世界だと思っていた。

けれども、配信事故のせいで、この場所に兄たちと共に足を踏み入れることになるなんて

葛葉

亜蓮、緊張しすぎじゃね?笑

葛葉兄が横目で見てくる

亜蓮

そりゃ緊張するよ!

亜蓮

配信に声が載っただけで怒られにくるんでしょ?

私が不安を口にすると、叶兄は少し困ったような顔をした。

まぁ、大丈夫だと思うけど…

叶兄のその曖昧な言葉が、余計に私を不安にさせる。

会議室に通され、待っていると、マネージャーさんが現れた。

マネ

叶さん、葛葉さん、今日はお越しいただきありがとうございます。

と、兄たちに挨拶した後、私の方を向いて少し首をかしげた。

マネ

えっと…妹さん、ですよね?

亜蓮

あ、はい。亜蓮です

亜蓮

叶と葛葉の妹で、一応高校一年生です

慌てて頭を下げる私に、マネージャーさんは柔らかく微笑んだ

マネ

亜蓮さん、ですね。初めまして

マネ

今回の件で少しお話したいことがありまして。

マネ

配信事故の件ですが、視聴者の反応も良く、むしろ盛り上がりました

マネ

特に亜蓮さんの存在に興味を持つ声が多くてですね

亜蓮

え、私?

思わず声が上ずる。私はただ消しゴムを取りに行っただけなのに。

マネ

それで、ご提案なんですが…亜蓮さんもにじさんじゲマズに加入しませんか?

亜蓮

えっ?!

一瞬、時間が止まったように感じた。

亜蓮

ちょっと待って,それって冗談ですよね?

私の声はかすれていた。葛葉兄も思わず吹き出す。

葛葉

いやいや、マジでこいつ下手だって

葛葉

ゲームのセンスねぇから

亜蓮

おい、それどういう意味よ!

私はムッとして睨むが、叶兄が首を振りながら言った

いや、実は、ゲーマーとして亜蓮はかなりレベル高いよ。

亜蓮

は、?

私がきょとんとする間に、叶兄がマネージャーさんにスマホを見せる

そこには私が適当にやっていたゲームのスコア画面や、兄たちと遊んでいたときの記録が写っていた

これ、全部亜蓮が出した記録なんですけど

亜蓮

……え、待って、これ私?

マネージャーさんが目を丸くして笑う

マネ

なるほど、これは素晴らしい

マネ

本人が自覚ないところも含めて面白いですね

亜蓮

でも、配信とかできないし…

弱気になった私に、叶兄は優しく微笑んだ

最初は僕たちがサポートするよ

きっと楽しめると思う

少し迷ったけれど、叶兄の言葉と葛葉兄の笑顔に後押しされ、私はついに決断した。

亜蓮

……わかった。やってみる

マネージャーさんは満足そうに頷く

マネ

では、亜蓮さんのデビュー準備を進めますね

マネ

ようこそ!にじさんじへ

新しい世界の扉が音を立てて開く――その瞬間、私の中に何かが動き出すのを感じた

この作品はいかがでしたか?

32

コメント

1

ユーザー

続き待ってます( *´꒳`* )

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚