希望を繋いで

〜向井side〜

目の前で照兄が連れて行かれてからもう数ヶ月経ってしまった...

しかもさっくんとめめも行方不明に...

そして突然化け物や怪物が襲ってきてからずっと毎日街は襲われて人々も傷付いている... 其奴らの正体は世界征服を企んどる闇。 そんな闇が今度は地球を滅ぼそうと襲ってきた。

皆は照兄を何も出来ずに連れていかれてしまった俺とラウールに気にするなって言ってくれたけど...

グループ活動は休止させていただいとる。 6人でSnowManとは言えへんから俺たちが決めたことや。

やから俺は個人の仕事で収録をして居る。

収録が終わって誰もいなくなったスタジオに突然誰かの気配を感じ手顔を上げた。

そこには真っ黒い服を着とる怪しいヤツがおった...

化け物『ぐわあああああああぁぁぁ！』

其奴はカタコトの言葉を話しながら両手から闇のような黒い霧のようなものを地面に翳すと地面から化け物が大量に湧いてきた。

化け物『ぐわあああああああぁぁぁ！』

男の言葉を受けて化け物達が一斉に俺に向かってきた。

...どうすればええんや！ ここには誰もおらんし俺一人で...

座り込んで動けへん俺の目の前に誰かの声が聞こえてきたと思ったら居るはずのない小さな雪だるまが...

何が起きてるか全然理解できないけどその子...雪だるまは俺の目の前でぴょんぴょん飛び跳ねておる...

それはまるで何か訴えてるみたいに...

それが正解みたいに一際大きなジャンプをした雪だるま。

何故かは分からへん。 けど此奴らを倒せる力が持てるなら！

俺は雪だるまに手を伸ばして身体に触れた。

すると俺の周りはオレンジの光に包まれた。

光が消えるといつの間にか俺の右手には歯がオレンジに染った立派な刀が握られていて格好もオレンジの袴姿になっておった...

そして頭にはオレンジの狐のお面も...

嬉しいのか俺の周りをぐるぐる走っている雪だるま...犬みたい...笑

化け物『ぐわあああああああぁぁぁ！』

しばらく止まっておった化け物達がまた俺に向かって襲ってきた。

正直理解なんて全然出来てへんけどなんか不思議と力が湧いてきたのを感じていた俺は刀を構えて化け物達に向かっていく。

俺は化け物達に向かって刀を振り下ろしてどんどん斬り倒していく。

俺が刀を振り下ろすと砂の様な物が出てきとる... どうやら砂や岩を操れるようになったらしい...

化け物『ぐわあああああああぁぁぁ！』

俺は刀から巨大な砂の風を巻き起こして化け物達を一掃した。

殺陣の経験はあったとはいえ、こんな得体の知れない化け物たちと戦うとは思ってなかったから俺の息は乱れてしまった...

やけどまだ此奴らを産み出した男がおる... 早く落ち着かへんと...

やけどその男は俺の事をしばらく見つめておったら急に黒い霧となって消えてしまった...

力が抜けた俺は地面に座り込んでしまった...

俺を心配そうに見つめてくれた雪だるまに声をかける。

正直全然理解で来てないけどこの子のおかげで戦える力を持てたんや。

きっと照兄とさっくんとめめを助けて世界を守ってやる...！