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華
華
拓海
拓海
華
華
拓海
華
華
華
華は謝ってばかりで理由も何も言わなかった
華
そう言って華は涙を流した
拓海
拓海
正直、最近忙しくて会う回数が減ったのは分かっていた
でもまだ、華の事が好きだ
それでも、自分の気持ちを押し付けてはいけないと思った。
拓海
拓海
華
華
拓海
拓海
華
華
拓海
華
華
拓海
拓海
華
拓海
拓海
華
拓海
華
拓海
華
拓海
華
付き合って5年
お互い大学も卒業できて やっと生活が安定してきたころ、
拓海は、そのディズニーでプロポーズを決めていた。
拓海
華
拓海
拓海
「さようなら」とは 喉につまって言えなかった
華
華
華
拓海
華
拓海
拓海は無理に笑ってみせるが それも上手くは続かなかった
大丈夫でも、平気でもないのに
拓海
拓海
拓海の顔が歪む
涙を一生懸命堪えていた
華
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
拓海
華
華は拓海に抱きついた
拓海
華
華
拓海
拓海
華
拓海
そう小声で言うが届いたかどうか分からない
2人は黙って離れていった
振り返らなかった
こんな情けない顔を最後にしたくない
そう思い、ただ何も考えず ひたすら歩いた
一週間後
拓海
拓海のスマホが鳴った
それは華と拓海、2人の共通の友達である天斗(あまと)からだった
拓海
天斗
拓海
天斗
天斗
拓海
拓海
拓海
天斗
天斗
拓海
話そうとしたが電話は切られた
天斗の慌てようが普通じゃないことに 今更気づく
拓海
病院?華が?
途端に不安が押し寄せた
拓海
天斗
天斗は集中治療室の前のソファーに座っていた
隣には華の両親が居る
華の父
華の父
拓海
拓海
治療室の中から微かに 華の心臓の動きを伝える音が聞こえた
華の父
華の父
華の父
華の父の隣には母が泣き崩れていた
拓海
天斗
天斗
天斗
拓海
拓海
華の父
華の父
華の父
華の父
拓海
華に嫌われた訳じゃなかった
その安心と同時に不安が拓海を襲う
拓海
華の父
天斗
拓海
拓海
天斗
天斗
天斗
拓海
華の父
華の父
華の父
拓海
拓海は壁を殴る
行き場のない怒りや悔しさをどーすればいいか分からなかった
その怒りたちは次第に天斗へ向く
拓海
天斗
拓海
拓海
天斗
天斗
天斗
天斗の目には涙が溜まっていた
拓海
天斗
華の父
華の父
拓海
天斗
華の父
華の父
天斗
天斗
拓海
拓海
拓海
拓海
天斗
その時、治療室のドアが開く音が聞こえた
華の父
拓海
天斗
医者は「最善を尽くした」と言った
それ以上は何も言わず俯いた
拓海
天斗
拓海
拓海
拓海
拓海
華の父は母の肩を抱いて静かに涙を流していた。
天斗は華の手を握る
拓海
拓海
拓海
天斗
天斗
拓海
天斗
天斗
言う言葉が見つからず、 ただ涙を流すばかりだった
見つかるのは華を好きな自分だけ
2人で居る時が何よりの幸せだった
離れてても会えなくても 気持ちは変わらなかった
だからここに居るのに
ただただ華が好きだった
そして華が
見える全部を、聞こえる全てを 色付けてくれた
色付けてくれたくせに
帰り道
いつも静かな帰り道が今日は耳が痛くなるほど音が無いようだった
もうすぐ春
桜の木が蕾を付け始めている
その下に枝が落ちていた
枝には蕾がついている
この蕾はもう咲くこともないんだろう
蕾のまま枯れていくんだろう
拓海
その枝を
華への想いと一緒に握りつぶした
華を好きだったまま
拓海は離れていった
拓海を好きだったまま
華は消えていった