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メゾンワンダーの朝は忙しい けれど、この日はいつも以上に騒がしかった
葵
大樹
朝からてんやわんやしているのは、大樹と葵だ 両者ともに主将を務める剣道部の朝練に出かけるところだった
ついでに言うと、大樹は朝練の前に立ち寄るところがあり なおのこと急いでいた
雪彦
大樹
大樹
大樹
葵
葵
大樹
大樹
葵
バタンッ!
雪彦
雪彦
雪彦
雪彦
雪彦
雪彦
ところ変わってひまわり依頼所。
まだ陽も昇らない時間帯。 11月も後半のこの頃、毎日最低気温を更新し すっかり寒くなってきた。
百
百
百
百
百
玄関を開けると、上着を羽織ったラゼが道に出ていくところだった
ラゼ
ラゼ
百
百
ラゼの傍らには、大きな黒い馬が控えるように立っていた。
百
ラゼの愛馬、ヴォルケーノだ。 艶やかな黒い肢体に炎のように揺らめくたてがみの賢そうな駿馬だ。
百
ラゼ
ラゼ
百
ラゼ
ラゼ
ラゼ
百
百
法律の勉強をしていると、コンプライアンスの問題は嫌でもよく目にする。
ラゼさんは身軽にヴォルケーノに乗ると、優しく首筋を撫でた
ラゼ
ラゼ
ラゼ
百
ラゼ
ラゼ
早朝ということもあり、ヴォルケーノは静かに走り出し あっという間に見えなくなった。
百
百
新聞をとって、中に戻ろうとした時だった
??
百
声のする方を見ると、物凄いスピードで自転車がこちらに走ってくるのが見えた
依頼所の目の前で、音を立てて止まる 被っていたヘルメットを取ると、見知った顔が現れた
大樹
百
自転車…形からしてロードバイクだろうか それに乗ったまま肩で息をするのは、ここ最近、親しくしている一之瀬大樹だった
百
百
百
百
大樹の衣服は武道用の道着に紺色の袴だった しかしその道着は半袖で、見ているこっちが寒くなる格好をしていた
しかし本人は
大樹
大樹
と、ケロッとしていた
大樹
大樹
百
百
大樹
大樹
百
大樹
大樹
百
すっかり忘れていて、祝いの言葉を伝えるのを忘れていた
大樹
大樹
百
大樹
大樹
大樹
大樹
大樹
大樹
そういって大樹は、持っていたものをこちらに差し出した
差し出された途端、ふわっと花の香りが辺りに漂う 大きなユリを初め、ガーベラやフリージアやカスミソウと 白色をメインにした大きな花束だった
百
大樹
両手で花束を受け取ると、すぐさま大樹はロードバイクの向きを変えた
大樹
大樹
百
百
大樹
大樹
それだけ言って、大樹はロードバイクを漕ぎ出し、あっという間に遠ざかってしまった
百
百
普段は面倒見がよくて気前のいいお兄さんって感じだけれど 今回は年相応の高校生みたいに見えた
普通の高校生って、こんな感じなんだろうな、とか思いながら 新聞と花束を持って中に戻ったのだった。
ざん、ざん、と波の音が響く
遠くまでいくとは言ったけれど まさか海まで来てしまうとは ヴォルケーノも久々に長距離を走って嬉しかったのだろう
ラゼ
ラゼ
労いと感謝を込めて首筋を撫でてやると いつも静かなヴォルケーノが珍しくそっと顔を寄せてきた
ラゼ
ラゼ
ラゼ
これから大樹が教えてくれた喫茶店に行こうとしてたのだけれど
ラゼ