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花音
アヤメ
本当に、わからないから…これしか言えないんだ
今の事、昔の事、未来の事、 誰もが知ってる…覚えてる訳じゃない
三人だって知らない事、わからない事だってあるのに…。 どうして私ばかり───
花音
驚いた表顔の、真幸と海。そして、苦笑いを浮かべるアヤメ。
アヤメ
ゆっくり私に近づいてくるアヤメの顔を見てふと思ってしまう。
私と海よりも幸せに囲まれて居て、 親なんて殺されずに笑顔でいられて。 どうして私と海なんだろうって…
花音
花音
花音
腰が一気に抜け、ゆっくり床に足が落ちていく。
嗚呼これからどうしよう…。真幸や海にどうやって説明しよう…
今まで、言えなかった本音を初めて三人の前で、打ち明けた
頭の中が、真っ白。何も考えられない。何も考えたくもない
もう一つ何も…考えたくない
ぼーっと下を向き、何も見たくない視界をネイビー色の長く 伸びきったロングヘアで隠す。
今は誰の顔も見たくない。 何も聞きたくない
何も喋らないで、私をほっと いてほしい…
もう私を構わないでほしい…
目をそっと瞑る。 目を瞑れば何も見えなくなり、何も怖くないから
きっと平気、大丈夫…
大丈夫だから…もう考えるのも辞めよ…。 誰も私の気持ちをわかってくれない…
だったらもう諦めよ…。 元に戻れるかもって思うのも。私はもう手遅れなだ…
アヤメ
花音
アヤメ
花音
アヤメ
アヤメ
花音
アヤメ
アヤメ
アヤメ
アヤメ
花音
アヤメ
花音
アヤメ
頭を上げると右手を振り下ろそうとしている、 アヤメの姿が目にすぐ入った。
嗚呼やっちゃった…
怒らせちゃった…。 ごめんってもう少し早く…
ううん違う最初っから言わなければ良かったんだ。 全部…全部何もかも
花音
アヤメ
ギュッと目を強く瞑る。
痛みなんてどうでも良い。 痛いのなんてすぐに、無くなるから
でも親友からの痛みは、何よりも痛く辛いものだから…
辛い?辛い…嗚呼そっか、これが辛いか…。 こんな時に限って…思い出すなんて…
花音
バチンっと強く皮膚に当たる音が、頭の上で響いた。
痛くも無い。なのになんでだろう…少しだけ心に靄が、 かかっているようで…。 何と言えば良いのか…わからなくなってしまった
アヤメ
真幸?海?どう言う事だ…
すぐに目を開け、状況の確認をする。
目の前には、真幸の左腕がアヤメの右腕を掴み止めている。 その後ろでアヤメの肩を強く掴む海の姿があった。
花音
花音
真幸
海
胸の奥に広がる痛みは、 真幸と海の優しさに潰されそうになっているのか、 それとも私自身が、情けなく何も出来なく潰れかけているのか、もうどちらか…わからなくなってしまった
真幸
真幸
アヤメの腕を海に引渡し、私の身をギュッと優しく抱き締める。
真幸
優しい声。優しい手の温もり。普段なら冷たい手なのに、 今日の真幸の手は何処か暖かくて、寂しく感じた…
花音
震える声に、真幸はただ『うん』と合図ちを、打つだけ。 だけど今は、これで十分
傍に居てくれるだけで、もう十分だよ…
アヤメ
アヤメ
アヤメ
花音
アヤメ
アヤメ
その場から逃げてしまいたい。 何も聞きたくない。耳を塞いでしまいたい
でも手が震えて、体が震えて動けない…。 言われる言葉なんて、もうわかってる
ずっと三人にはこの言葉だけは、言わないでと約束していた言葉
だけどもうアヤメは、我慢の限界らしい…
真幸の胸もとに顔をコツンっと当てて、 呼吸を無理やりでも整えようとする。
過呼吸になる前に、少しでも息を吸って吐いてを繰り返して…
そうすればきっと楽になれる。 そうだよね…お父さん
耳にギュッと手を当て目を強く瞑る。 もう嫌だ。早く逃げたい、逃げだしたい。 誰でも良いから、私を───。
救い出して…!!
アヤメ
アヤメ
バリンっとガラスが、割れる音がした。
真幸
アヤメ
海
アヤメ
アヤメ
アヤメ
真幸
アヤメ
アヤメ
アヤメ
真幸
アヤメ
駆け足で自分の部屋へと走り込むアヤメの姿を見た海は、 その後を追うように、追いかけて行く足音が部屋に響いた。
こんな事、誰も望んでいない。 誰も望もうと思わなかった事なのに… なんでこうなってしまったのだろう。 どうして、私は何も出来なかったのだろう…
部屋に残され気まずい空気が、私と真幸を包み込む。
『何が喋らないと』そう思っても何想いつかなくて、ただ一言。
花音
それだけの言葉を言う勇気しか無かった。
真幸
優しく頭を撫で下ろされる。
慰めなんて求めて無い。 その優しさも求めて無い。 何も求めて無いのに…どうして真幸は、私ばかりに
花音
真幸
花音
真幸
花音
真幸
真幸
花音
意味なんて無い。 なのに傍に居てほしいっと言う人が居る
馬鹿馬鹿しい…私が傍に居たら、不幸になってしまうのに…。 それなのに、ずっと傍に居てくれる三人に、時々… 申し訳ない気持ちになってしまう
私なんて居なくなれば良いのに
居なくなってしまえば、迷惑もかけないのに…
そう想う事、日頃から多かった…。
こんな私なんて、生きてる意味なんて無いのに… 生きてて馬鹿だな…
花音
真幸
花音
真幸
花音
死のうと考えた事があった。 小学生の時・中学生の時・高校生になった今もずっと、 死にたくて仕方が無かった。