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巉
巉
巉
巉
巉
巉
モブ田
モブ子
大勢の声が聞こえる
モブ美
モブ田
モブ美
スタッフ
モブ田
アーニャ
ぬいぐるみを抱き締める力が自然と強くなるのを感じながら見守る
人が紡ぎあげた欠片達を
窓の外から眺め続けた
彼らが去った事を確認する前に ベッドが置かれている部屋に戻る
ドアを作ることもできなかった
幼い少女… アーニャがそっと小さく溜息をつく
それは幼い僕のプライド
モブ子
モブA
隠し事をしてました
モブ子
アーニャ
モブA
モブA
アーニャ
傷付くのが嫌でした
やっと築いた僕だけのお城は
あまりに
目の前にいた子達が手を繋いで 外に向かって走っているのを見守る
"空虚"で満ちていました
スタッフ
ロイド
何時ものように一人で遊んでいると 一人の男性がやってきた
ある日現れた貴方は
ロイド
ロイド
アーニャ
彼が私の前にやってきて 視線を合わすようにしゃがむ
ロイド
アーニャ
ロイド
彼は優しく微笑むと立ち上がり
ロイド
そういい私の手を 大きな彼の手で握られた
アーニャ
僕が望む全てを持ってた
スタッフ
スタッフ
スタッフ
思わず地面を見る
そんな私を見たのか彼がしゃがむ
ロイド
悲しいくらい冷たいね
ロイド
ずっと寂しかったんだね
大きな腕に抱き締められた
それは他の大人に抱きしめられた ように冷たくなくて、温かかった
その温もりすらも
怖くなってしまった
怯えて
思わずその胸を押し腕の中から出る
離れて
ロイド
スタッフ
スタッフ
ロイド
再び手が握りしめられる
スタッフ
ロイド
そのまま彼は一度私に微笑み 去っていった
スタッフ
アーニャ
スタッフ
ぶつぶつ呟きながら服を出している
スタッフ
無理矢理着せられた
飾って
測って
スタッフ
髪飾りに伸ばされる手を見
アーニャ
乱れて
貶して
扉を開け走り出した
逃げ出した
広場に出ると大勢の声が聞こえる
楽しそうな声だった
人が紡ぎ上げた欠片達が
アーニャ
息を落ち着かせ ぬいぐるみを抱きしめる
折り重なるのを羨んでいた
ロイド
急に呼ばれ 前を見ると昨日の彼がいた
孤独に作り上げた僕の城
優しく微笑んで伸ばされた手
ドアを閉ざした僕のプライド
そっとその手をとった
ロイド
ヨル
アーニャ
隠し事をしてました
失うのが嫌でした
やっと現れたお城の住人
彼らがそっと私の体を抱きしめる
アーニャ
初めての愛に
戸惑いました
アーニャ
アーニャ
同情なんかはよしてよ
お前にわかってたまるかよ
ロイド
ヨル
ヨル
そう言う彼らの服を握りしめる
握って
齧って
思わず目から出た涙が頬を伝う
思わず握りしめる力がこもる
暴れて
それでも
それでも
こんなアーニャにも 優しく抱きしめてくれた
あなたは 拾って掴んでた
前半【完】