TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

葬れ、我の忠犬よ。序章

一覧ページ

「葬れ、我の忠犬よ。序章」のメインビジュアル

葬れ、我の忠犬よ。序章

1 - 葬れ、我の忠犬よ。序章

♥

29

2020年06月10日

シェアするシェアする
報告する

田中 剛(自分)

第2班、そろそろ出発だ。

レームド・カシス(部下)

もうですか?流石に休憩短くないですか?

田中 剛(自分)

仕方ないだろう、これが仕事だ。

鴉原 美怜(部下)

隊長、流石に2週連続作戦に参加は精神的に保ちませんよ。

田中 剛(自分)

上層の命令には逆らえない。

鴉原 美怜(部下)

どうして?

田中 剛(自分)

何も言われなかった。

田中 剛(自分)

俺も休養を申し出たが、どうやら使い潰すつもりらしい。

レームド・カシス(部下)

やっぱ傭兵会社ってそんなもんなんすかね。

田中 剛(自分)

それでも、この仕事で食っていかなければならないのだから、また辞められないんだ。

レームド・カシス(部下)

今の内に一杯だけ呑みます?

鴉原 美怜(部下)

馬鹿なの?酔っ払って突っ込むつもり?

田中 剛(自分)

上司としても勧められんな。

レームド・カシス(部下)

わかってますよ、隊長。

レームド・カシス(部下)

やっぱ雪山は、カイロ持ってくるべきだったか。

田中 剛(自分)

やめておけ、冗談にならん。

鴉原 美怜(部下)

私は別に寒くないかな、セーター着てるし。

レームド・カシス(部下)

ずりぃ!俺も着てくりゃよかった!

田中 剛(自分)

騒ぐな、鹿が逃げたぞ。

鴉原 美怜(部下)

鹿?なんで鹿が逃げちゃいけないんですか?

田中 剛(自分)

生物の動き一つで、その辺りにある異常がわかると言っても過言では無い。なら、俺たちは遠回しにここに居るって言ってる様なもんだ。

レームド・カシス(部下)

あほくせぇ、俺なら銃乱射して敵呼びますけどね。

田中 剛(自分)

一人で捌けないだろう。

レームド・カシス(部下)

だから分隊なんじゃないですか。

田中 剛(自分)

分隊に小隊が来たらどうする。

レームド・カシス(部下)

その時はその時ですよ。

レームド・カシス(部下)

ところで隊長。

レームド・カシス(部下)

任務目標はなんですか?

鴉原 美怜(部下)

私も気になってた。

田中 剛(自分)

目標は犬の回収らしい。

鴉原 美怜(部下)

犬ですか?

田中 剛(自分)

ああ、それもたかが一匹の犬だ。

レームド・カシス(部下)

その犬に何の価値が?

田中 剛(自分)

機密事項らしい。

鴉原 美怜(部下)

まさか、攫われた犬の回収なんですか?

田中 剛(自分)

まさか、何かしらSDカードでも埋め込んでたんだろう。

田中 剛(自分)

それがたまたま攫われたんじゃないか?

レームド・カシス(部下)

なんか嫌な予感すんなぁ…

鴉原 美怜(部下)

言わないお約束でしょ、ほら、止まらない。

レームド・カシス(部下)

痛え!ケツに棒を刺すなって!

鴉原 美怜(部下)

止まるから悪い(笑)

田中 剛(自分)

おい、もうすぐ敵駐屯地だ。

レームド・カシス(部下)

はいはい

鴉原 美怜(部下)

わかってますよ。

雪の中をかき分け、進む。 彼らはただの傭兵、 死ぬ時はあっさりと。 そして、異変に気付いてしまえば。 隠蔽されるのもすぐである。 奇跡も何も無ければー

田中 剛(自分)

こっからは敵陣だ、気ぃ抜くなよ。

レームド・カシス(部下)

(ハンドサイン)OK

自らの足音が目立つ。 風吹で殆どの音が聴こえない分、 聴こえる音が目立つのだ。

田中 剛(自分)

(ハンドサイン)巡回一人、殺る。

Aは躊躇いなくナイフを首元に刺し、そのままその死体を影へと引きずった。

レームド・カシス(部下)

おー、容赦ないなぁー。

田中 剛(自分)

次はお前やるか?

レームド・カシス(部下)

わざわざやりたかねーよ。

彼らは死体の血までもを雪に忍ばせ、先の収容所まで走った。 トレーニングする余裕もなかった彼らは軽装かつ身軽な装備しかもっていなかったため、見つかるのも、時間をかけるのもタブーだった。

鴉原 美怜(部下)

隊長、あそこですか?

田中 剛(自分)

マイクロチップのGPS信号は確かにあそこだ。制圧するか?

レームド・カシス(部下)

やりましょう。その方が後のリスクが少ない。

田中 剛(自分)

お前にしちゃあ真面目だなぁ。

レームド・カシス(部下)

何時だってふざけてるわけじゃないんですよ。ほら、マーキング、お願いします。

鴉原 美怜(部下)

わかった、援護はまかせて。

鴉原 美怜(部下)

見廻りが10人、正四角形の収容所で、檻の数は16、その中の3つには捕虜が収容されている。

鴉原 美怜(部下)

でも、不自然に、檻だと思ってたものが、コンテナにみえてきた。

レームド・カシス(部下)

おい、大丈夫か?

鴉原 美怜(部下)

大丈夫よ。見廻りはほぼ行進に近く、正面から突撃すれば散開される。

鴉原 美怜(部下)

背後からなら、気付かれず各個撃破出来る距離だ。

レームド・カシス(部下)

よし、じゃあ、先頭があの角に達したら降りる。

田中 剛(自分)

了解、消音器を付けとけ。

レームド・カシス(部下)

外すわけないじゃないスカ。

田中 剛(自分)

だってテメーアホだろ?

レームド・カシス(部下)

この際否定しても意味ねぇな。

彼らは坂を降りる、敵兵士をナイフで各個撃破し、気づかれる事無く始末した。

鴉原 美怜(部下)

よっ…と。

田中 剛(自分)

例の犬はこっちみたいだ。

レームド・カシス(部下)

ほんと、ワンフォーオールっすね。

レームド・カシス(部下)

任務に失敗すりゃ食ってけないし、

レームド・カシス(部下)

このワンコ拾ってけば食ってける。

レームド・カシス(部下)

まさに"ワン"フォーオール

田中 剛(自分)

しょーもない洒落言うな。

鴉原 美怜(部下)

(必死に笑いを堪える)

レームド・カシス(部下)

彼女笑ってますよ?

田中 剛(自分)

知らん。

レームド・カシス(部下)

…すまん、ちょっと吐いてくるわ。

鴉原 美怜(部下)

私も…

田中 剛(自分)

おいどうした。

レームド・カシス(部下)

犬が犬辞めてんじゃないですかそれ!よく大丈…おげぇ…

田中 剛(自分)

まったく、どうしてこれが犬なんだ…!

目にした物は、犬ではなかった。 それはまるでー

田中 剛(自分)

化け物…

田中 剛(自分)

お前は何者だ。

【犬】

わん!

レームド・カシス(部下)

あれっ?犬?ただの犬だったのか?

鴉原 美怜(部下)

ホントだ、ただの軍用犬だ…

田中 剛(自分)

見間違いだったのか…?

田中 剛(自分)

お前ら、さっき何に見えてた?

鴉原 美怜(部下)

なんか、肉の塊みたいな触手が生えた…名状しがたいものって感じ。

レームド・カシス(部下)

同じく。

田中 剛(自分)

ということは、間違ってないのか…?

田中 剛(自分)

そうだな、生きて帰るまで、考えない様にしよう。

【犬】

(毛づくろいする)

レームド・カシス(部下)

一見して普通の犬だもんな…

鴉原 美怜(部下)

この方がずっといい、さっきのは見なかった事にしましょう。

田中 剛(自分)

そうだな、よし、トラックを鹵獲して帰るぞ、丁度そこにある。

レームド・カシス(部下)

了解、隊長。

その後は何事も無く拠点へと帰還する事が出来た… 犬は何の問題も起こさず、ただ後部座席の二人と戯れていた。 認識阻害を警戒して、録画もしておいたが、特に何も無かった。

レームド・カシス(部下)

隊長、今日の犬って、処分されるんすか?

田中 剛(自分)

言われてないぜ?

レームド・カシス(部下)

やっぱそうか〜

レームド・カシス(部下)

なら、ウチで飼いません?

田中 剛(自分)

餌代どうすんのサ?

レームド・カシス(部下)

経費で落としましょ!

田中 剛(自分)

そう来たかBaby!

レームド・カシス(部下)

そうじゃ無いと、酒辞めねぇといけなくなるじゃないですか。

田中 剛(自分)

確かに(確信)

レームド・カシス(部下)

で、どうします?

田中 剛(自分)

飼おうか。

田中 剛(自分)

経費で。

レームド・カシス(部下)

よし来たッ!

鴉原 美怜(部下)

隊長ぉ〜

田中 剛(自分)

どった?

鴉原 美怜(部下)

わんこがずっとついてきますぅ〜

田中 剛(自分)

ええやないか〜なつかれとるんやろ〜このヤロ〜

鴉原 美怜(部下)

でもジム所がたなやわ

鴉原 美怜(部下)

すみません、誤送信しましたw

鴉原 美怜(部下)

わんこがめっちゃ暴れててw

田中 剛(自分)

あ、そうそう。

田中 剛(自分)

おう

田中 剛(自分)

そのわんこ飼うことになったよん。

田中 剛(自分)

鴉原 美怜(部下)

それは本気?

田中 剛(自分)

大マジよぉ…美怜ちゃん…

田中 剛(自分)

すまねぇ、仕事だワン。

鴉原 美怜(部下)

了解しました!

キーマン(長官)

不在着信

不在着信

田中 剛(自分)

すんません、遅れました。

キーマン(長官)

しゃーない。

キーマン(長官)

ほんじゃ、概要を先に。

キーマン(長官)

キーマン(長官)

【犬】は、一見してただの犬だ。

キーマン(長官)

だがしかし、実際のところ、犬に見える怪物だ。

キーマン(長官)

そいつは基本なつけば無害だが、敵対すれば怪物として、対称を原型留めず【 破壊 】してしまう。

キーマン(長官)

その手の化け物に遭うのは初めてだろう?

田中 剛(自分)

残念ながら、任務の一環で似たような物をニュートラル状態にしたことが。

田中 剛(自分)

(コーヒーを淹れた器を傾ける)

キーマン(長官)

そうか…まあしかし、そこのネェちゃんに懐いてるみたいだなァ?

キーマン(長官)

ラッキースケベとか無かったのか?

田中 剛(自分)

(コーヒーを吹く)

田中 剛(自分)

何言ってんですか!

田中 剛(自分)

あったのは資料の誤送信ぐらいですよ!

キーマン(長官)

そうか…なんもなかったか…

キーマン(長官)

そうか…

キーマン(長官)

(´・ω・`)

田中 剛(自分)

(ため息…)

田中 剛(自分)

とにかく、懐いてる以上無害って事ですね?

キーマン(長官)

ああ、犬の管理費遊び道具に関しては全て経費にまとめてやるから安心しろ。

キーマン(長官)

頑張って【収容】するんだな、隊長さん?

田中 剛(自分)

了解しました、長官

この作品はいかがでしたか?

29

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚