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主
主
主
主
虚ろな目。
ぼくだけを視る目。
その瞳に光は存在しないのです。まるで、深淵を覗いているよう。
どこか色気を含んで、可愛らしい。
愛おしい。愛おしくてたまらない。
ふっ、と旋毛に一つ口付けを。
D
そっと、血に塗れたように紅いそのリボンを結んで。
D
D
ぱっ、とリボンから手を離し。
貴方はただ、ぼくの結んだリボンをじっと見て動かなくて。
其れでも、口を開いて。
桂
貴方は、その名前を呼んだ。
D
ぼくは壊れてしまいそうな白い肌を思い切り抱きしめて。
貴方に其れはもう必要がなくて。
D
貴方にはもう関係ないのですからね。
僕が、僕がいますから。
ずっとこの冷たい二人だけの場所で、一緒に。