私を助けて。♯1

ばっかみたい

あいつらが言うイケメンな男に

きゃーきゃーきゃーきゃー…

様付けまでして。

今思い出しても震えが止まらない

私の中学の辛かった日々

もう男とは関わりたくない

井上ゆい、私の親友

中学校で出会い

私の過去を知る一人だ

この街は栄えているから

学校が別れることは珍しくない

でもゆいは私のために、

この学校に来てくれて。

みんなが私を疑い嫌う中、

ずっと私の味方でいてくれた。

大好きな大好きな、親友だ。

男とは、関わりたくないのに

話しかけてくること男は林とおる

ゆいといい感じになっている人だ

幸せそうな二人を見て思い出すのは

あの地獄の日々のこと。

私には男の幼馴染がいる。

2年前

幼稚園からの幼馴染で

中学まで一緒だった戸田れん。

私の想い人だ

このときはまだ幸せで仕方なかった

この幸せが壊れたのは

この日がきっかけだった

帰り道はとても楽しかった

他愛ない話をして盛り上がった

寂しさを顔に出さないように

頑張って自然な笑顔を作る

夢みたいだった

れんが私を好きだということも

告白してくれたということも全部

幸せな夢を見ているようだった

中学2年の冬

私の5年間の恋は実り

私達は付き合った

そして同時に

私の辛かった1年が始まった