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その日を境に__
及 川
国 見
ぐいっと抱き寄せられる
めっちゃ距離が近くなった......
気がする
頭を撫でてくるわ、
耳を触ってくるわ、
抱きついてくるわで。
そこらへんの女子はなんか喜んでるけど
正直、恥ずかしいからやめてほしい
及 川
国 見
及 川
ふわっと額に及川さんの指が触れる
及 川
国 見
及 川
甘えたような声に、ぞわっとする
国 見
及 川
国 見
思わず動揺した隙をつかれ、
及川さんの顔がさらに近づく。
及 川
国 見
及 川
国 見
即答したら、及川さんが露骨にしゅんとした
国 見
国 見
ちょっとだけ罪悪感が芽生えて、
ふと彼の顔を見たその瞬間だった。
ちゅ
国 見
一瞬何が起こったかわからなかった
唇に、やわらかい感触が落ちる。
理解した途端、咄嗟に体を引いて
踵を返そうとする。
だけど、その前の腕を掴まれた
及 川
耳元で囁かれる。
微かに香る、爽やかな花の匂い
心臓が、うるさい
及 川
不穏な笑みを浮かべながら
ぽんぽんと頭を撫でられる
何も言えなくて俯くと、
そっと抱き寄せられた。
及 川
確かに......しなかった
及 川
及 川
呼吸が詰まる。
けれど及川さんの手が優しくて
無意識に、こくりと頷いてしまった
この人の手に踊らされる未来が、
❛ほんの少しだけ❜見えた気がした
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