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urt side

urt

俺……

urt

坂田のこと…

urt

嫌いなんだよね

urt

なんかカッコつけてところとか

urt

その赤髪とか

urt

気持ち悪い

今日はエイプリルフール

だから坂田に思ってもないことをズラズラと言ってみた

skt

…ッ!?

急な塩対応に坂田は驚いたようで

skt

…ポロポロ

泣き出してしまった

urt

…ッ

良心が痛んだが一度ついた嘘は取り返しがつかない

だから俺は嘘を貫き通すことにした

urt

面白くないしさあ

urt

デブだし

urt

大っ嫌い

坂田はフルフル震えながら静かに涙を流している

skt

…ッ、そん、なのっ!

skt

俺だって…っ

skt

うらさんのその目とか

skt

真ん中で割れてる髪の毛とか

skt

低身長とか

skt

全部全部大っ嫌い!!!

skt

もう、ッ

skt

、うらさんなんて知らん!!

ダッダッダッ

ガチャッ

urt

え、ぁ…

こんなつもりじゃなかったのに

urt

嘘なのに、…

urt

俺は嘘だけど、坂田は、そんなこと思ってたんだね…

俺は自分でついた嘘で自分を傷つけた

urt

……っ、ポロポロ

俺は坂田の居なくなった部屋で静かに涙を流した

skt side

ダッダッダ

ガチャ

skt

…っ、ハァハァ

信じられない

うらさんにあんなふうに思われてたなんて

skt

…、ヒックッ

俺は思ったことも無いことをうらさんにつたえ出てきてしまった

skt

…もう、家に帰ろう、

skt

俺、失恋したんやなあ

丁度雨が降ってて

俺の涙を隠すようだった

skt

はは、っ

skt

惨めだなあ

もしかしたら両想いなんじゃないかとか

付き合えるんじゃないかとか

俺のものになるんじゃないかとか

思ってたんだけどなあ…

skt

やっぱりこんな俺じゃ無理だよね…

青になったのを確認し

傘もささず信号を渡る

その時、トラックが突っ込んできたのを知らずに______

urt side

urt

はぁ、…

坂田が帰ってから数時間

連絡もつかないし多分拒否られてる

どうしたら…

このまま坂田と会えなくなるなんて、嫌だよ……ッ

俺がため息を吐くと同時に

プルルルルルルルルルルル

センラから電話が来た

snr

…もしもし、っ!?

snr

うらたん、っ!!!

snr

今すぐ病院に来て…っ!

snr

坂田が、坂田が………

urt

…ッ!?

坂田になんかあったのか…!?

urt

分かった、すぐ行く…っ

なんで?

坂田、何があったの?

俺は近くの病院まで全速力で走る

ウィーン

急いで病院のドアを走り抜け

センラを探す

urt

…ハァ、ハァ

urt

、ハァ…すみません!

urt

坂田、ッ、知りませんか!?

俺の慌てた表情を見てその人は急いで調べてくれた

受付の人

坂田さん…ですね?

受付の人

坂田さん、なら今手術中だと思います…

受付の人

あちらでお知り合いの方々がお待ちですよ

その人は直ぐに情報を伝えてくれた

urt

ありがとう、ございますっ!!

俺は言われた場所へ走っていき

センラと志麻くんと合流する

urt

さか、った、は?

snr

sm

…っ

sm

まだ手術中やねん…

2人は相当泣いたようで

目が真っ赤だった

snr

…信号でトラック事故に巻き込まれたんやって…

sm

病院に来た頃にはもう重症で……っ

sm

もしかしたら、っ、

2人はまた泣き出してしまう

urt

…俺、のせいだ、っ…

urt

俺が嘘ついたせいで…っ

urt

坂田あぁぁぁぁ、っ

俺らは他の人の目なんて気にしないで

一晩中泣いた

手術中のランプはなかなか消えず

消えたのは日付が変わってからだった

2人は泣き疲れて寝てしまっていて

起きているのは俺だけだった

urt

…っ、!

urt

、先生、容態は…っ

俺が食らいつくように聞くと

先生

先生

最善を尽くしましたが

先生

一命は取り留めたものの

先生

意識が戻らないかもしれません…

先生

本当にすみません…

先生が深々と頭を下げる

俺は張っていた気が緩み

へなへなと座り込んでしまった

urt

…、さか、ったあ…

そして俺はまた泣き始めたのだった

804号室

コンコン

urt

坂田ぁ〜

urt

また来たよお

あれから、俺は毎日病室に来ている

当然、彼が目を開けてることなんてなくて

静かに目を閉じてるだけ

坂田の長いまつ毛も

ふわふわした赤い髪も

その姿があまりにも愛しくて

思わず頬を撫でる

俺が来ることで坂田が目を覚ますかもしれないという淡い希望を持って

urt

坂田、景色が綺麗だよ

urt

あ、そうだ

urt

今日、お花を持ってきたの

urt

飾っとくね

俺が持ってきた花は

鈴蘭とカーネーション

花言葉は

skt

「再び幸せが訪れる」と「無垢で深い愛」……

urt

そう、

urt

アンバランスだけど、お前に送る俺の……

urt

…え、っ

俺が恐る恐るベットを見ると

skt

…おはよう、うらさん

と、呑気に笑ってくる奴がいた

urt

…さかたぁ、っ

涙が溢れてくる

urt

ごめんね、ごめんね、!

urt

あれ全部嘘だからっ…

urt

エイプリルフールだからちょっとからかってやろうと思っただけだったの…っ

urt

ごめんなさい、っ

泣きじゃくる俺を見て

坂田は微笑み、頭を撫でてくる

skt

…良かったわぁ、っ

skt

俺、うらさんに嫌われたら生きる意味がないと思っててん

skt

良かったあ…

坂田が優しく微笑む

urt

…俺、っ

urt

坂田が大好き…ッ!!!

urt

だから、俺と付き合って…?

俺が涙をこらえた涙目で訴えかけると

skt

…、グフゥ( ´ཫ` )

skt

俺もうらさんが大好き

skt

俺と付き合ってください

坂田があまりにも綺麗に微笑みながら泣くから

俺も泣きながら坂田に飛びつく

skt

…、っ、うらさんっ

skt

俺、病み上がりやねんけど…w

urt

そんなの関係ない!!!

urt

坂田が大好き

skt

俺は愛してる

そう言って俺たちは

静かに触れるだけのキスをした

この作品はいかがでしたか?

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コメント

25

ユーザー

( ゚д゚)ハッ! なんか小説の中の話が映像になって頭の中で回っている!? れもさん…れも様!!素晴らしい小説を書いてくれてありがとう!!((うるさい

ユーザー

ぐはあ尊い……

ユーザー

れもちん様ぁぁぁぁぁぁ(´இωஇ`) ハッピーエンドで良かったぁε-(´∀`;)ホッ

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