君は生きたかった

するしかないんだ

ど、どうせ僕の味方なんて居ない

誰も助けてくれない

こんなに辛い思いするなら、楽になった方がいい

え？

貴方、誰ですか？

見たこと、ないんですけど、、

？、

え？

は、はい

うんっ

ちょっ、何だよ

で、でも

え、あ、

もう、、疲れたよ、

はぁはぁ、

っ、

こ、ここなんだ、はぁはぁ

お母さんとか居ないの？

今帰ってきたら？

え、？

可愛い？

うわ、女の子の部屋ってこんな感じなんだ、

だって家にあがらせてくれる友達さえ居なかったから、

へ？何が？

そっか、

でも、1度だけこんな僕に優しくしてくれた子がいて

うん。確か、夏海ちゃんって子

すごく可愛くて、優しかった

小5の頃の話だけど。

その子は、出会って直ぐに話しかけてくれて、いじめられてる時も「やめて！」って言って助けてくれた

そして、僕には笑顔を絶やさなかった

僕はお礼も言えてなかった

いじめのせいで人付き合いが出来なくなってったんだ。

いつもいつも夏海ちゃんは守ってくれて、

裏で夏海ちゃんがいじめられてることも知らずに、、ただ守られてるだけだった

そして、6年に上がった時

夏海ちゃんと一緒のクラスになって

2人で喜んでたんだ

でもその次の日

夏海ちゃんは亡くなったんだ

自殺だった

僕のことを庇ってたせいで、いじめっ子が夏海ちゃんを狙うようになったんだ

僕よりも酷いいじめを受けていたみたいで

誰にも相談してなかった

遺書があったんだ

私は悠くんが大好きです
守ってあげられて良かった
私は○○（いじめっ子）に
いじめを受けていました。
大好きな悠くんもです。
○○は、「なんであいつのことなんか庇うんだ。
気持ちわりぃ、お前もあいつと同じ目に会いてぇのか？
死ね、消えろ、キモイ、」と言われました。
とても辛かったです。
あまりにも辛いので私は死ぬことを決めました。
悠くんに会えないのは悲しいけど、その代わり
悠くんを一生守ってみせる。いじめのせいで悠くんを死なせたくない。
まだ生きたかったけど、悠くんのために命を尽くします。
このことをきっかけに○○もいじめをしなくなれば良いなと思います。
悠くん大好きだよ。そしてありがとう。私が守ってあげるから
安心して生きてね。バイバイ
夏海

この手紙を置いて、夏海ちゃんは旅立ったんだ。まだ、12歳だったのに。

夏海ちゃんが守ってくれるから、安心して生きようと思ったけど、思い通りにいかないのが現実だった

歳を重ねるごとにいじめはエスカレートしていき、遂には家族も先生も助けてくれなくなった

そして今に至る

嘘つきだから。夏海ちゃんが。

守ってくれなかった

だけど、死のうと思ってた僕を助けてくれたのは楓。

夏海ちゃんじゃなかった

なんでそこに居たの？たまたま？

誰も居なかったはずなんだけど

しかも見た事ないし、

でもよく見たら夏海ちゃんに何となく似てる気がする

ち、違うけど、

でも助けてくれてありがとう

本当は死ぬの怖かったんだ

よ、良ければ、

僕と、

僕と、

僕と友達になってください！！！

え、嬉しい！夏海ちゃん以来の友達だ！

宜しく！