友達を守るためなら私は

この研究所は夜桜家の力について実験している

夜桜家当主の血には特別な力がありその力を他の人が使えるようになることで世界が平和になる

研究所の子達はこのように教えられている

しかし私は知っている

夜桜の血は体を破壊するほどの強い力を宿す

完全に夜桜に血に適応できる人間は数少ない

だからここでは実験をしている

どのような人が夜桜の血に耐えられるのか

夜桜の血の成分についてなど

ほんとに色々な実験がある

まず研究所に来たら最初に 体にチップが埋められる

これはGPSにもなり爆弾にもなるそう

次に薬を投与される

この薬は何の薬か未だにわかっていない

でも体に害があるものだとははっきりと分かる

薬を投与された直後 ものすごい激痛、吐き気、めまいなどがおこる

害がなかったらこんな症状は出ないでだろう

ここからの実験は 被験者の年齢や実験者の気分によって変わる

普通だったら12歳程から薬を投与されるらしいが

私たちは例外らしい

あの子たちは私が任務をこなすことで 薬の投与を免れられる

逆に私は研究所に来た時に 薬を投与された

小さい頃は

「なんで私だけ」

なんて思ったりもしたけど

今は自分の命よりも あの子たちの命の方が大切だから

なんとも思わない

この人たちはどこまで堕ちるんだろう

夜桜の屋敷に潜入しろとは言われたが

どうやって潜入しろとは言われなかった

好きにしていいということだろうか

もう一度聞きに行くのは面倒だな

屋敷の前で倒れてれば 夜桜の誰かしらが助けてくれるだろう

準備しなくちゃな