夏休みが終わり、一気に文化祭の準備が始まった
結衣
おー!おめでとう!
涼
う…うん
結衣
それでどこまで進んだの?
涼
え?
結衣
え?
結衣
手繋いだり…キスしたり…
涼
えっ…えっと…
涼
手は繋いだよ…
結衣
……それだけ??
結衣
夏休みあんなにあったのに…?
涼
…………
涼
可愛すぎて無理…
結衣
うーわこじらせてんねぇ…
涼
だってあんなずっと…一緒にいたんだよ…
涼
今更何をすればいいか…
結衣
まあーゆっくりでいいんじゃない?
涼
そ…そうだ…な…
結衣
それで当の本人は…?
涼
なんか有志の練習だって…
涼
歌とか踊るの好きだからねぇ…
結衣
へぇ〜
結衣
涼ちゃんはなんかやるの??
涼
去年やったから今年はパス
結衣
えっ、去年何やったの?!
涼
バンド
結衣
あー…似合う
涼
そりゃあ…ね?
涼
私なんで
結衣
そんだけ自信あるならキスぐらいできん??
涼
それとこれとは話は別です
友達
うん!ほぼ完璧だね!
咲良
良かった〜!
友達
あ、そうそう
友達
衣装も完成したから
友達
あとで最終調整だけしてもいい?
咲良
!うん!大丈夫!
咲良
楽しみだ〜!!
咲良
(涼ちゃんビックリするかな〜…)
バタバタバタ
少し居残り練習をしてたせいで時間が遅くなってしまった
咲良
(やばい…もうこんな時間…)
ガラガラガラ
教室のドアを開けると外を眺めてる彼女の姿があった
咲良
えっ、涼ちゃん?
涼
ん?
涼
ああ、お疲れ様
咲良
ど…どうして…?
涼
あー
涼
ほら暗くなったら色々物騒だし
涼
それに…
涼
恋人と一緒に帰りたいって思ったら…ダメ?
咲良
!!
普段あまりデレない彼女の言葉に一気に心拍数が上がる
咲良
だ…ダメじゃない…です…
涼
ふふ…
涼
ほら、早く準備しな
涼
帰るよ〜
咲良
うん!
涼
……
鞄に荷物を詰めていると後ろから抱きしめられた
咲良
ふぇっ?!
涼
………
咲良
りょ…涼…ちゃん…?
涼
最近あんまり構ってくれないんでね
涼
これぐらいは許してくれるよね?
咲良
!…あ…当たり前…じゃん…
咲良
(きょ…今日どうしたの…?!こんなに甘々なのは珍しい…)
涼
すぅ……
咲良
(め…めっちゃ吸ってる…)
涼
ふぅ…
涼
よし…
パッと離され振り返る
咲良
んえ?
涼
充電完了
咲良
……
咲良
あの…私も…
ギュッと彼女を抱きしめる
咲良
私もうちょっと…充電したい…
涼
……ふふ…いいよ
咲良
(……やばい……)
咲良
(ちゅー…したい…っ…)
涼
……
涼
(うわぁ…めちゃキスしたい…)
涼
(なんなんだこいつ…可愛すぎんだろ…)
咲良
……〜〜…
涼
……咲良
頬にキスをすると彼女の顔が一気に真っ赤になった
咲良
っ?!
涼
(…あ…だめだ……可愛い…)
咲良
……
咲良
りょ…涼ちゃん…
彼女はギュッと私のシャツを掴むと少し潤んだ目で見あげていた
涼
!……
意図を察して私はゆっくりと顔を近づけて
唇を重ねた