主
主
主
主
主
主
リビング
突然だが、オレはショーをしている しかもスターだ!!
学生の頃からスターになると分かっていたがそれは今は置いとくか
その学生の頃から演出家として、仲間として…いや恋人としてそばに居てくれた類と一ヶ月前から同棲を始めている
で、今オレは何をしているかと…
司
類
愛しい恋人を起こしている
類
司
類
司
類
司
類
眠そうに目を擦る類
司
類
司
類
司
類
司
類
司
司
類
なんやかんやあって…
司
司
類
類
司
司
類
類
司
スクランブル交差点
類
モブ
モブ
類
司
モブ
モブ
類
ドレスらしきものを着たロボットと いかにも王子が着そうな服を着たロボットが現れる
モブ
モブ
類
類
王子ロボ
姫ロボ
嬉しそうな姫ロボ
モブ
モブ
モブ
王子ロボ
姫ロボ
王子ロボ
王子ロボ
モブ
モブ
モブ
モブ
モブ
モブ
幼い女の子
姫ロボ
姫ロボ
姫ロボ
王子ロボ
類
姫ロボ
王子ロボ
王子ロボ
幼い女の子
司
ショーが終わり
司
類
司
類
司
類
司
司
幼い女の子
母らしき人
母らしき人
幼い女の子
幼い女の子
類
司
司
類
慣れた手つきで細長い風船に空気を入れ すぐさま犬の形にして幼い女の子に駆け寄る
類
幼い女の子
幼い女の子
類
幼い女の子
母らしき人
類
幼い女の子
女の子が転けてしまう
母らしき人
幼い女の子
女の子は…
赤に変わった信号の…
横断歩道に入ってしまった
類
司
嫌な予感がして類の方向へ走る司
トラックが…通ろうとしている
類
幼い女の子
類は幼い女の子を少し押し出した
女の子は反対に行ったおかげでもう安全だ…
だけど類は
類は__________
司
類
横にトラックが
全てが…スローモーションのようだった…
ばんっ…どしゃっ
見えたのは血飛沫…
今日類が着ていった服
その類の下にあるのは… 血
司
呼吸が荒くなる
司は間に合わなかった
すぐさま類に駆け寄る
司
司
類
母らしき人
司には周りの声だなんて何も聞こえない
司
類
類
司
司
類
類
類
司
類
司
類
途中で血を吐いたりしていた
司
徐々に握った手が冷えていく。
司
類
せめて愛を伝えたくて、ずっと、愛をひたすら伝える
司
類
司
類
司
黙ってしまった類に
オレは周りの目なんて気にせずに
キスをした
司
冷え切った手、唇…
司
保っていた心が一気に溢れだす
涙がポロポロと零れ落ちる
それと同時に…類はもう戻らないのかもしれないと思った
…ピーポーピーポとサイレンの音が聞こえる
司
緊急救急隊
緊急救急隊
緊急救急隊
類が救急車の中に入れられる
緊急救急隊
司
恋人とは言える暇もなかった
緊急救急隊
司
(救急車の中)
司
類
返事は返ってこない
酸素マスクを付け、点滴を打っている… 顔の血がまるでないほど白い顔の類をみる
司
病院
どたばたと慌ただしそうにしている
類が入った部屋はどうやら手術部屋だったようで、手術中というランプが光った
司
看護師
看護師
看護師
司
看護師が去っていった
司
寧々
えむ
司
寧々
えむ
司
司
司
寧々
えむ
司
寧々
えむ
司
司
無事でいますように…
寧々
えむ
司
司
司
寧々
えむ
司
司
司
司
司
司
えむ
寧々
寧々
寧々
えむ
司
寧々
声を荒らげる寧々
寧々
寧々
寧々
司
えむ
えむ
えむ
えむ
司
司
寧々
寧々
司
司
そんなに心配されるほどか?と思ったが口に出さずに寝た
司
類
司
司
司
類
司
司
司
類
類
類
類
司
司
司
類
司
司
類
類から大粒の涙が零れた
司
司
司
司
司
司
司
類
類がキスをしてくれた
涙の味がしてすっぱいはずなのに 金平糖よりも、ずっと、ずっと甘い味がした
司
寧々
寧々
司
司
えむ
司
手術中というランプが消えた
司
ガラガラ…
医者
医者
司
医者
医者
手遅れでした
司
寧々
えむ
司
普段うるさい司は意外にも静かに涙を流すだけだった
医者
寧々
えむ
散々泣いた後、仕方ないが解散することになった
司
ふと横を見る
「今日も輝いてたね」そうはにかむ愛しい恋人の姿はない
司
司
…
司
やけに声が大きく響いた気がした
寝室
司
司
司
名前を呼んでも、返事は返ってこない
深く考えてもよくない。そう思った司は着替えずにベットにぼふっと仰向けで倒れ込む
司
司
……
司
ふと昨日の出来事が頭によぎる
司
類が女の子を助けて
類が、トラックに…
司
呼吸が荒くなる
ひかれて、血が、血飛沫が、手が、有り得ないほど弱くて、冷たくて
救急車が来て
手術は、失敗して、
司
類
司
類
司
思わず左を向くとそこには
愛しい恋人の姿があった
司
類
司
類
司
類
とても興味深い!というような表情で驚く司に言葉を続ける
類
類
類
司
司
類
司
類
司
司
類
類
司
類
司
類
司
類
類
司
類
司
類
類
類
司
類
司
類
司
司
類
司
オレは類と"約束"をした
次の日
司
類
司
司
類
類
司
類
司
テーマパーク
ワンダーステージ
司
・
・
・
えむ
寧々
寧々
司
…
司
寧々
寧々
えむ
実際本当にそうだがな…そう思ったが口には出さずに 心の奥底で思っていたのであった
類
にっこりと類は笑った
どうやらオレにしか見えず、声もオレにしか聞こえないらしい
リビング
類
司
類
類
類
類
司
司
類
類
司
司
類
司
類
類
司
朝
朝起きるとそこに類の姿はなかった
置かれていたのは花だ小さな花が密集している青い花、そして手紙
司
テーマパーク
ワンダーステージ
…
司
寧々
司
寧々
寧々が霧に包まれて見えなくなる
そして朝見たあの花が 1輪置いてあった
司
モブ
モブ
モブ
司
モブ
寧々
えむ
司
寧々
寧々
寧々
寧々は静かにそう呟いた
帰宅
司
司
今すぐ類に抱きついて愛を囁きたい。 けど類はいないあの時に感じた冷たい体を思い出す
司
司
司
司
オレは何回も何回も
類の演出で世界中を笑顔にしに行った
× × 年後
病院
司
司
司
類
類
司
類
類
類
類
司
類
光の方向へ引っ張れる
司
類
類
司
類
司
司
司
類
ふと類の指が光る
司
司
類
司
司
類
相変わらず身長が高い類の頬を触れる
背伸びをして唇を合わせる
あの時とは違って涙の味はしない けど、同じなのは 金平糖よりも甘い味がした
司
類
類
そう言って類が頬を薄く赤色に染めながらはにかむ
司
類
司
類
あぁ、
幸せだな
ワスレナグサの花言葉…私を忘れないで
コメント
18件
あ、好きです。(唐突)