キラキラと涙と。

高校生活がスタートして約1ヶ月が過ぎようとしていた。

クラスメイトの男子が騒いでるのを、うるさいなと思いながら窓に映る自分を見て音楽を聴くフリ、

自分は目立たないタイプだ。

勉強でもしよう、

消しゴムが落ちた

拾おう、そう思って手を出した

すると同時に手が触れる

隣の席の人。

そう言って笑う君は、とてもキラキラして明るかった。

眩しかったな

キラキラしてたな

ドキドキ、したな…

そう思った時から薄々気づいていた

体育祭

リレーで周りの人に迷惑をかけたくないから、この日まで沢山走る練習をした。

6月に入ってもまだ馴染めていないこのクラスで、認めてもらおうと努力した。

毎日、毎日、沢山走った。

きっと大丈夫。

こっちは必死なのに、努力も知らないで笑って……

と、やつあたりしたくなる自分が1番いやだった

自分のせいなのに。

努力したってどうせ無駄なのだ

もう、やだな……

パァァン！

ゴーーール！

あんだけ走ってなんで遅いんだって、お前ダメダメだなって、きっと言うんだろうな。

ゆづき君は変だ。

みんな、普通は、そんなこと言わない。

あぁ、ダメだ

やっぱり、好きだな

クラスメイトに…友達に、そんな感情抱いてはだめだ、

だって、きっとまた

6年前

きも

知られたら、きっと離れちゃうんだろうな

どうやってこの気持ちを消せばいいのだろう。

……新しい出会いを見つける、

どんな人かな

優しいかな

新しい出会いが待っているといいな。

近くで声がした。

ドキドキしながら、振り返ると同時に肩を掴まれた。

そこには写真とは全く別物のおじさん。

僕は、叫びたい。 今すぐに。

そう言って、おじさんは僕の手を握った。

HOTEL…

……逃げなきゃ

そう言って、まるで昨日の会話は嘘かのように無視だ。

僕は恐怖で目をギュッとつぶった。

すると、さっきまで掴まれていた手がいきなりパッと離れた。

目を開けると、 そこには見覚えのある背中

そう言われると、おじさんは顔を顰めて速攻で帰っていく。

なんでここにいるのだろう。

どうせなら今日で忘れてしまおうと思っていたのに、

優しくしないで

笑いかけないで

惚れさせないで

近ずかないでよ

どうせ気持ち悪いって言うんでしょ

そうやって、

また優しくする

あぁ、これじゃあまるで告白じゃん

これで恋は……

あ、笑った

もう、この瞬間から

好き

これは夢？現実？

この幸せが

どうかずっと続きますように

このM字の文字と

このM字の文字は