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⚠️暴力⚠️
都内豪邸、薄暗い一室でのことだった
今日も哀れな子羊が怯えて泣いていた。 生々しい音がさっきから響いているが、 その被害者こそが主人公の姫君だ。
そんな彼女を見下ろす2人の女性。 地面に座り込み,鞭を見上げ,恐れている彼女を見つめていた。 その瞳は奥深い愛情でしかないが、どことなく冷たいものだった。
小動物のように震えている彼女の体躯を鞭で打ち、 華奢で魅惑的な首筋に噛み跡を残す。 可憐で端麗な顔に手を添え、 何度何回も,何秒何分もキスを続けた。
何重にも増える心身の傷跡があっても"躾"は終わらない。
えと
涙は止まらず流れ落ちる その姿さえも見下ろす彼女らは愛くるしかった。 頭はすでに恐怖と崩壊でいっぱいな姫君は そんなことに気づいていない。
ひなこ
ひなこ
我を忘れた狂気的な目線 興奮を得ている恍惚とした表情 再び彼女は鞭を強く握りしめた。 そんな全てが正気の沙汰じゃない彼女を 哀れな少女は嫌っている。
るな
るな
るな
優しく顎を持ち上げて軽いキスをした。 彼女はキスが終わったあとも余韻にひたり興奮している
一方、可憐な少女は恐怖でいつまでも泣くだけだった。 この涙に変質者たちが気づくことはない。
るな
るな
えと
可哀想な少女は幾度となく心身を愛されてきた。 その愛の代償が終わりなき暴力だった。 いつの間にか、あんなに大好きで懐いていた"大切な人"は 大嫌いで鬱陶しい"憎むべき人"に変わっていた。
ひなこ
ひなこ
えと
頷かなければいけない。頷くことしかできなかった。 返答に満足げな2人の女性はにっこり笑ったあと、 弱々しく怯えている彼女の首に首輪をつけた。 この首輪は間違いなく最大の間違った愛情表現だ。
しかし、可憐な少女は絶望と悲観に苛まれていた。 幸福絶頂の2人を見上げ、ただ怖がっていた。 いつ"あの時のみんな"に会えるのかと自問自答を続けている。 この行為は「そんな日が来ることはない」 という事実から逃避したいだけだった。