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第一話(1)
加賀美浩二
『新発売！Rose香水！この俺加賀美浩二(かがみこうじ)も愛用中！今なら浩二スペシャルカードがついてくる！』
A子
見て！加賀美浩二の新CM！
B子
カッコイイよね〜！はぁ〜…1回でいいから加賀美浩二に会ってみたい…痛っ！ちょっと！ぶつかってこないでよ！
加賀美浩二
すみません…
ぶつかってきたのはそっちなのに。
A子
痛そうじゃん！よそ見しないでよね！ってあれ、どっかで見たことあるような…
加賀美浩二
ごめんないさい。急いでるのでそれじゃ…
マネージャー
浩二！遅いわよ。変装もしかしてバレた？
加賀美浩二
分かんない。だけどバレるのも時間の問題だろうね。
マネージャー
今話題の若手俳優なんだから、注意しときなさい。
加賀美浩二
はい…
監督
うんうん！加賀美君の新ポスターもやっぱりカッコイイね！この調子でどんどんドラマ、撮っていこうね！
俺の名前は加賀美浩二。今話題の若手俳優だ。
数日後
加賀美浩二
にしてもあの監督、なんでこんな田舎くさいところでドラマなんてとるんだよ…こんなところ東京にあるんだな。
俺が今いるところは東京の端の小さい町。ドラマを撮るためにここに来たんだが、スタッフの不調で1時間ほど時間がかかると言われた。マネージャーには「どこか散歩したら？」と言われた。
加賀美浩二
だけど、こんな田舎にコンビニ、スーパーなんかありゃしない。あるのは民家それだけだ。
今日は30度越えの炎天下。そんな中俺はフラフラと見ず知らずの町を歩いていた。
しばらく歩いていると一つの店が出てきた。
加賀美浩二
カフェ…SASAKI?
辺りを見渡すとそこ以外の店は見当たらない。
加賀美浩二
休憩がてら入るか。
そうして俺はカフェSASAKIに入店した。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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