マスター
さあ、ようこそ皆さん。ここは、
「人生バー」です。

マスター
由来は簡単。
そのまま「人生のバー」

マスター
人生を変えたい方がいらっしゃる

マスター
今日も誰か来たみたいですね。

三笠
えっと…。
ここで会ってるかな?

マスター
お嬢さん一人で?

三笠
ううん。いや、一人です…。

マスター
何かあるようですね。それは後ほど。
お名前は?

三笠
私、三笠って言うんです。

三笠
って、本当は名前なんかないんですけれどね。名無しです。

マスター
三笠は、どこから?

三笠
彼氏が、つけてくれたんです。

マスター
彼氏さんは?

三笠
殺されました。

マスター
…!

マスター
詳しくは、あなたの記憶に、おまかせします。

マスター
これを

三笠
?

マスター
あなたの記憶を見れるんですよ。
ここに来たってことは、覚悟はお有りで?

三笠
はい。

マスター
では。

三笠
ゴクッ

これは、5年前の話だった
三笠は、傘売りの子だった
三笠
ハァハァ

警察
待ちやがれ!

警察
お前さん何回目よ!薬盗むのは!

三笠
薬は高いのよ…。

警察
真面目に働け!

三笠
…。

借金取り
おい!金返せ!こっちは、何円も貸してんだよ!

三笠
お金ないのよ!次にして!
傘は売れなくて…。

借金取り
何回目だ!

警察
真面目に働け!

三笠
うぅ。

三笠
お母さんただいま!

母
ちょっと!アンタ…。

三笠
?

母
昨日、警察さんが来たの。
この薬も?盗んだの?

三笠
なんで…。

母
悪いことはしないで!

母
ゴホッゴホッゴホッ!

三笠
お母さん!

母
私は、もういいのよ…。一人で生きて

警察
警察だ!

借金取り
借金返せ!

母
!

三笠
!

警察
お前の母は、保護する!

借金取り
お前は、働け!

三笠
え!嫌よ!

母
それが安全よ。心配しないで。

三笠
お母さん!!

母
娘…。

その一カ月後に母は、亡くなった。
母の最期の手紙にこう書いてあった
母
娘へ
私はまっとうに生きたいし、まっとうに死にたかった。これでよかったと思う。三笠、あなたはまだまだ若い。何回でもやり直して。
空の上から応援しています。
頑張って。

三笠
え…。

三笠
お母さん…。

三笠
アハハ!

三笠
この世界は、貧乏は生きちゃいけないらしい。

三笠
働けない人は殺すらしい。

三笠
なんでだろうね〜。

三笠
私、生きる意味ってあったのかな?

三笠
こんな世界はクソ食らえだ。

三笠
もういいや

三笠
お母さんもきっと喜ぶよね…。

誠司
ちょっと!何してるんですか!

誠司
この先は、崖です!危ない。

三笠
いいんです。別に。

誠司
…。

三笠
…。

三笠
あなた、お名前は?

三笠
あなたには、折れました。

誠司
誠司です。

誠司
あなたは?

三笠
ないです。

誠司
…!

三笠
変ですよね。もう掘っていてください。(涙)

誠司
(オロオロ)

誠司
とりあえず、家にどうぞ。

三笠
嫌。

誠司
どうしてもですか?

三笠
…。

三笠
…ごめんなさい。

誠司
謝ることないですよ。

三笠
お父様が、いらっしゃるのですね。

誠司
はい。

誠司
で、あなた。話してください。
すべて。

三笠
(ズキュン)

境遇が、似ていたからだろうか
優しいかったからだろうか
三笠は、すべてを長く長く話した。
三笠
こんな、過去話聞いてもらってありがとう。

誠司
こんなん全然大丈夫ですよ。

誠司
笑顔。すてきですね。

三笠
(!)

それから、三笠は彼の家で過ごした
介護と、彼との生活で私は救われた
三笠
なんだか、少し前の自分がバカみたい。

誠司
娘さん。

三笠
なんですか?

父
お前の名前を決めようって話になってな!

三笠
名前?

三笠は、深く考えたことがなかった
自分の名前がないことが
誠司
それで、あなたは傘を作っていたそうだったから…。

誠司
「三笠」って言う名前はどうかなって…。

父
いいじゃろ!

三笠
!

三笠
嬉しい。

三笠
本当に。

誠司
良かった。

三笠
私もあなたには話があるの。

誠司
?

三笠
…私の夫婦になってくれませんか?

誠司
…。

三笠
ふふっ。

誠司
はい。あなたを幸せにします。

父
ニコッ

三笠
ぶわっ!(涙)

作者
今回は、ここまでにしたいと思います。

作者
ここまで、読んでくれて
本当にありがとうございます。

作者
まだ、テラーノベル初心者のみかんの木です。

作者
一番上のフォロワーのあおいの
リア友です。

作者
小5です。

作者
よろしく思います。

作者
フォロワー5人突破したら、次やります。

作者
応援よろしくお願いします!
