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え、まってエモくね?え?
聞いたことないけど聞きたいって思った。聞いてくる・:*。・:*≡( _•ω•)_
少年軍団
少年軍団
少年達の
心無い言葉が
俺の心に
なんの躊躇もなく
ささる
狼
少年軍団
少年達は走り去っていく
もちろん俺より随分年下だ
狼
狼
気づけば
俺の頬を
涙がつたっていた
赤ずきん
赤ずきん
声が聞こえる
驚いた
狼
赤ずきん
狼
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
狼
初めてかけられた優しい言葉に
涙が止まらない
気がつけば俺は
子供のように
泣いていた
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
狼
赤ずきん
赤ずきん
狼
俺は
不意に
少し悲しくなった
俺は
木の影に隠れながら
その子が来るのを
待っていた
赤ずきん
来た…
俺はそっと
木の根元に
花束を置いた
赤ずきん
赤ずきん
女の子は少し笑うと
その花束を持って
去っていった
狼
言いかけた
けど、
俺は
眺めるだけで充分なんだ
君が
笑っていられるのを
ずっと
見ているだけで
もう話せなくたっていいから
君をみていたい
俺は今日も
木の影で
その子を待っていた
今日は
熟した果物を
そっと置いた
赤ずきん
え…?
その子は
拾わずに行ってしまった
赤ずきん
……
戻ってきて…
また笑って…
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
と、微笑みながら
手を振った
よかった…
笑顔になってくれた…
赤ずきん
俺の顔に
自然に笑みがこぼれる
心の中で
花が開花したように
心が踊っていた
今日も…
来るかな…?
赤ずきん
来た…
何か話してる…?
俺は木の影からそっと覗いた
狼
そこには
猟銃を持った人
その人を
必死に説得している
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
村人軍団
村人軍団
赤ずきん
赤ずきん
俺は…
守りたくて
木の影から出た
村人軍団
赤ずきん
赤ずきん
村人軍団
村人軍団
村人軍団
狼
少年軍団
狼
俺の一言が
静かな森に
鳴り響く
俺は震えていた
このまま殺されるんじゃないか
もうあの子に
会えないんじゃないか
と
村人軍団
狼
村人たちの笑い声をかき消すように
鈍い音が
鳴った
狼
その弾は
俺の心臓に当たった
まるで
矢のように
赤ずきん
ぼやける
けど、
その子の姿だけは
はっきり見えた
綺麗な顔が崩れるように
泣いていた
狼
そっと手を伸ばす
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
村人軍団
赤ずきん
赤ずきん
赤ずきん
そうだった…
俺は…
狼なんだ…
狼
狼
狼
赤ずきん
赤ずきん
俺のか細い声は
その子の心に
届いたみたいだ
待ってるから
その時は
オオカミじゃなくて
ニンゲンとして…
[完]