TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シングルファザー

一覧ページ

「シングルファザー」のメインビジュアル

シングルファザー

12 - 隠していたこと

♥

305

2024年12月17日

シェアするシェアする
報告する

If house

あの仕事に家事に育児に、いろんなことに揉みくちゃにされて、何とか侑真に苦労をかけないようにと生きてきた日々

あれから一変、頼ることを覚えた日、泣くことを覚えた日、感情も何もかも分かち合うことを覚えた日からもう約14年が経つ

本当にいろんなことがあった

しょうもないことで大笑いして、些細なことで号泣して、胸が押しつぶされそうになるほど幸せなことがあった。

そして今日は、その幸せな日だ

今日侑真は18回目の誕生日を迎える

悠祐

はぁ~、、

悠祐

もう侑真も成人かぁ

悠祐

はやいなぁ

-hotoke-

ねー

-hotoke-

初めて会った時なんかこぉ〜んなだったのに

初兎

ちっさすぎやろw

初兎

目玉のおやじのサイズ感やん

りうら

まろちぃ〜?

りうら

侑真何時に帰ってくんの?

If

ん?

If

もうすぐちゃう?

If

いま電車乗ったってラインきたし

りうら

え、

りうら

やばいじゃん

If

wやばいん?

りうら

うん

りうら

まだ全然終わってない

If

wまぁある程度でえーやろ

ないこ

えぇ~、それ親父がゆっちゃう?w

If

だってもうあいつ高3やで

ないこ

早いねぇ〜

ないこ

もうあっとゆうまに大学生じゃん

If

1年生の頃は反抗期とかも色々あって心配事は絶えなかったけど、あの日りうらが話してくれた後しっかり話し合ってお互いの本音をぶつけ合うことが出来た

そのおかげで今は連絡もくれるし、学校であったこともちょくちょく話してくれるようになった

親としても、とりあえず一安心ってところだろうか

どうやら侑真は、生徒会の副会長をすることになったらしい 親子というのもは、こんなところも似てくるものなのか?w

今日もお昼は仲のいい友達がお祝いしてくれているらしい

某人気バーガー店で、ポテトやらナゲットやらを大量に買うんだと楽しそうに話していたのが思い浮かぶ

まあ、とりあえずもうひと踏ん張り、頑張るとしますか

-hotoke-

りうちゃぁーん

-hotoke-

そっち引っ張って〜!

りうら

-hotoke-

うあ゛っ!!

-hotoke-

ちょっと!w引っ張りすぎ!!

りうら

-hotoke-

ねぇ!w

-hotoke-

今度は引っ張らなすぎだからっ!

悠祐

何やってんねんお前らうるさいねん

-hotoke-

えぇ~!ぼくぅ?

りうら

いむはやくして

-hotoke-

なんやこいつ

初兎

なぁまろちゃーん?

If

ん?

If

どしたん?

初兎

みて

If

ん〜?

If

ん、、、?えっ、

If

なにしてんねんっ!?

初兎

あはっ、、w

初兎

指切ったw

If

もぉ、だから包丁持つなって言うたやろ

初兎

wごめぇ~ん

If

あ~ぁあ~あ〜

If

結構血ぃ出てるやん

If

一回救急車で運ばれたん覚えてないんか

初兎

そんなこともありましたねぇ〜w

If

ほい、これ絆創膏貼っとき

初兎

てんきゅ

If

自分で出来ひんのやったらあにきに貼ってもらい

If

まろできんから

初兎

はぁ~い

If

てゆうかなんでしょにだ料理担当やねん、、、

ないこ

まろぉ〜!

If

ん、?

ないこ

みて

If

なんやねん

ないこ

ほら!じゃぁ~ん!

If

おお、すご

ないこ

だろぉ!

-hotoke-

いふくんみて!

-hotoke-

これ!これ僕が作った!!!

If

おー、すごいすごい

りうら

まろちみて

りうら

これりうらが作った

If

おぉー!

If

流石やなぁりうらやるなぁ〜

りうら

でしょ!

なんかこうやってしてるとでかい子供がいっぱいいるみたいやなw

そんなことを考えていると、玄関の方からガチャリと音がした

本日の主役がようやく帰ってきたようだ

ガチャ

侑真

ただいまぁー

If

おかえり、侑真

侑真

ただいまっ

ないこ

おかえりぃ〜

-hotoke-

おかえりっ!

りうら

おかえりぃ

侑真

ただいまぁ

初兎

ゆーまおかえり~

悠祐

おかえりゆうま

悠祐

疲れたやろ

悠祐

ここ座っとき

侑真

ただいま

侑真

全然疲れてないで

侑真

めっちゃ楽しかった!

If

wよかったな

侑真

てか、すご

侑真

めっちゃうまそう

初兎

すごいやろ?!

初兎

これ僕とまろちゃんで作ってんで!

侑真

え、しょう料理できたん?

初兎

できるわ!

初兎

まぁ、指は切ったけどな

侑真

w大丈夫かよ

-hotoke-

ゆーまみて!

-hotoke-

これ僕が作った!

侑真

へぇ~!ほとけすげぇ

-hotoke-

でしょぉ〜!!

悠祐

あー、もうはいはい

悠祐

自慢は後でええから

悠祐

はよ飯食うぞ

初兎

へーい

りうら

まろちー?

りうら

スプーンでてるー?

If

あー、スプーンないわ

りうら

おはしは?

If

箸はある

りうら

おっけぇ

ないこ

いむー

ないこ

これ運んでー

-hotoke-

んー?はーい

初兎

ゆうくんこれどーする?

悠祐

あー、それこっちちょうだい

初兎

あいっ

侑真

なぁーはよ食べよっ!

If

そやな

悠祐

よっしゃ食うか

If

じゃあ手を合わせて!

If

せぇーの

いただきまぁーす!!

楽しかった誕生日パーティーも終わり、今侑真と、あにきに、ガキ3人は侑真の部屋でゲームをしている

時々大きな声が聞こえてくるから、相当盛り上がっているようだ

俺とないこはリビングの後片付け

もうそろそろ片付けも終盤に入っていき、テレビ台付近を掃除していると、何冊かのアルバムが目に入った

その中身は、侑真が生まれた日から、あいつらに出会った日、今まで撮った写真が沢山並んでいてすごく懐かしい気持ちになる

ないこ

まろぉ〜

If

ん、?

ないこ

何見てんの?

つい集中して見てしまい、掃除する手が止まっていたようで、ないこが後ろから俺を抱きしめる形で覗いてきた

If

みて、ちょーちっちゃい

ないこ

うわっ!ほんとや!

ないこ

ゆーまちっちゃぁっ!!

ないこ

かわいい~!!

If

んなw

ないこ

てか、まろ若w

If

wないこもやろ

If

ほら見て

If

卒園式の大号泣ないこ

ないこ

うわ、ほんとだ

ないこ

なんでこんなのアルバムに残してんの

If

いいじゃん

If

可愛かったしw

ないこ

うわ、ないわ

If

w

If

、、、てか、近い

ないこ

え、いーでしょ別に?

If

侑真こっち来るかもしれんやろ

ないこ

あんな楽しそうな声聞こえてるし、しばらく来ないよ

If

、、もぅ

ないこ

ねぇ、まろ

If

なぁに、、?

ないこ

そろそろ言ってもいいんじゃない?

If

そろそろ、、って、、、

きっと、俺とないことの関係のことだろう

俺たちが付き合った日、侑真には自分で自分のことを考えれるようになるまでは、絶対に隠し通すと決めた

侑真に負担が掛からないように、侑真が生きづらくなってしまわないように

If

、、、、んー、、

いや、これは侑真のためなんかじゃない。

ただ、ただ怖かったんだ。

侑真に否定されるのが、失望されるのが

ないこ

こわい?

If

、、、うん

ないこ

俺も

If

んぇ?

ないこ

ほら見て

ないこ

想像しただけでめっちゃ手ぇ震える

そう言うないこの手は、見ただけで分かるぐらいに震え、その手を包み込むと驚くほどに冷たかった

If

え、うわほんまや

If

大丈夫かよ、w

ないこ

wやばい、ぶるっぶる

ないこ

、、、でもさ、俺大丈夫な気がする

If

、、w

If

何その自信

ないこ

、、、だってよく考えてよ?

ないこ

人一倍優しくて、誰よりも人の心を理解しようとしてあげるあのまろの子だよ?

ちがう、ちがうよっ、、、 全部俺のためなんだよ。

If

おれ、そんな良いやつじゃないよ、、、

ないこ

んーん。

ないこ

まろは本当にいいお父さんだよ

ないこ

俺の大好きな人なんだから、、、

ないこはそう言って、俺の事を、今度は正面からぎゅっと抱きしめてくれた

そうだよ、今までもずっと、怖いも、不安も、苦しいも、全部全部こうやって分け合ってきたんだから

大丈夫、大丈夫だよ

今まで、たっくさんの愛情を注いできた俺の息子なんだよ

きっと大丈夫

そう自分の心に言い聞かせ、明日侑真に全てを話すことを決心した

あのあとはお開きにしようとなったのがもう10時を回っており、ほとけだったか初兎だったか、はたまたりうらだったかはよく覚えていないが、誰かが帰りたくないと言い出し、そのまま皆うちに泊まることになった。

まぁ、でも丁度よかったのかもしれない

あいつらにはなんやかんやで色々迷惑もかけたし、気も遣ってもらった。

侑真にこのことを打ち明けるということも、実はたくさん話しを聞いてもらっていたし、皆いてくれたほうが少しは安心できる、、気がする。

もうそろそろりうら、初兎辺りが起きてくるだろうか

-hotoke-

ふあぁぁ〜〜〜

廊下の方から気の抜けたあくびと、ペタペタという足音が聞こえてきた

意外なやつが起きてきたな

If

おはよほとけ

-hotoke-

おあよー…

ないこ

おはよぉ

ないこ

めずらしいじゃん

ないこ

どうしたの?

-hotoke-

なんか…目覚めた

If

目ぇ覚めたって言うてる割には目開いてへんけどな

-hotoke-

、、、うん…

ないこ

寝てるなこいつ?

If

まぁえーわ

If

もうそろみんな起きてくるやろーしそこ座っとき

-hotoke-

あい

朝っぱらから張り詰めていた心が、ほとけのおかげで、ほんの少しだけ解けた気がする。ちょっとだけね

そんなほとけの相手をしていると、ぞろぞろと他のやつらも起きてきた

りうら

あよー

If

おはよ

初兎

おはぁぁぁよぉ

悠祐

は゛よ…

侑真

おはよー

ないこ

おはよ~

If

おはよう

りうらは寝起きでポワポワしてるし、あにきは声ガサガサ、しょにだに至ってはあくびしながらの挨拶。

何故か侑真は、俺の子なのにも関わらず朝は得意のようだ

If

ほれ、朝ごはんで来てるし座り

侑真

はーい

りうら

うわうまそ

-hotoke-

朝ごはん食べるの久しぶり

ないこ

はぁ?

ないこ

ちゃんと食いな

-hotoke-

うん

悠祐

初兎、、もうちょいそっち寄って…

初兎

-hotoke-

いただきまぁす…

りうら

いただきます

If

ん、どーぞ

ないこ

いっただっきまぁす

侑真

いただきやぁ~す

夜とは違いみんな各々に食べ始める

しょにだは水汲みに行っちゃったし、あにきは「ちょっと…トイレ、、」と行ってしまった。

朝一で伝えようと思っていたが間違えたか?

そんなことをぶつぶつ考えていると、侑真がご飯を食べ終えてしまったようで立ち上がった

侑真

ごちそーさまでしたぁ

If

ぁ、、、

ないこ

侑真

ないこ

ちょっと大切な話があって

ないこ

聞いてもらっても良い?

しかしすかさずないこが呼び止めた

侑真

え、話?

侑真

えーけど、え、なに

侑真

こわっ

侑真は突然な真剣な眼差しのないこに、少しおちょけるように怯える様子を表した

そんな侑真の姿にこっちが緊張してくる

ないこ

一回座って欲しいな、、、?w

侑真

え、うん

侑真

え、ないちゃんから?

If

いや、父さんとないこから

侑真

、、?二人?

If

うん、

If

ちょっと聞いてくれる?

侑真は大人しく、もともと座っていた椅子に腰掛けた

心臓の音がバクバクとうるさい

早く言わないと侑真が余計怖がってしまう

でも、恐怖で声が出ない。手が震える。

焦れば焦るほど思考回路は纏まらなくて、冷や汗が止まらない

侑真

とーさん、、、?

If

、、、、、

するとないこが机の下で手をぎゅっと握りしめてくれた

ないこ

、、、大丈夫

ないこが俺にだけ聞こえるような声量で、でも力強く呟く

うん。大丈夫

If

あのな、侑真

侑真

うん、なぁに

If

単刀直入に言う。

If

父さん、ないこと付き合ってるんだ。

言った、言っちゃった、、、

ないこの手を握る手に力が入る

ほんの数秒の静寂のあと、侑真の声が聞こえた

侑真

うん。

侑真

知ってる

If

え、、、?

ないこ

へ?

りうら

え?

-hotoke-

ぅえ?

初兎

え゛?

悠祐

、、、w

侑真からの返答は、本当に思いも寄らないものだった

If

え、、え知ってる?

ないこ

気づいてたの?!

侑真

うんw

If

え、いつ?いつぐらい?

侑真

えー、いつやろぉ?

侑真

でもあの反抗期真っ只中の時にはもう気づいてたで

If

え、まじか、そやったん

侑真

うん

侑真

なんか、父さんもないちゃんも皆も隠してる感じやったから何も言わんといたけど

ないこ

うわ、まじか

本当に思いも寄らない展開に、逆に頭が回らない

でも、大切なのは侑真が、このことを知っているか知らないかではない

If

侑真はさ、、何とも思わんの?

侑真

え、なんともって?

ないこ

だって、親父と保育園の元担任が付き合ってるんだよ?

ないこ

しかも男同士

侑真

w確かにそう聞いたらなかなか複雑な感じするな

侑真

wwその字面めっちゃおもろいwww

何故か侑真は爆笑していて、侑真の笑いが収まったと思ったら、今度は椅子から立ち上がり、大きなダイニングテーブルを回ってこちらへやってきた

侑真

ないちゃん

侑真

父さんのこと、幸せにしたってな!

ないこ

、、!

ないこ

おう!当たり前やん!

侑真

父さん

If

、、、

If

ゆーま、、、?

侑真

父さんはな、もう俺の幸せとか考えんで良いんよ

侑真

今まで、信じられん程の愛情を注いでもらった

侑真

俺もうな、父さんのもとに生まれてきた時点で、十分幸せやから

If

、、、ゆー、まっ、

侑真

w、、!もお

侑真

泣かんといてよっ、、w

どうしよう、涙が止まらない

ほんとはずっと、侑真が生まれてからずっと心配だった

どれだけ頑張っても、侑真に母親がいないという事実は変わらなくて

周りの視線や、変な噂話は当たり前のように耳に入ってきていた。 それを侑真が聞いていないはずがなくて、それでも何も出来ない自分が情けなかった

自分の知らないところで、こんなにもいい子に育ってくれたんだなぁと思うと、やっぱり涙は止まらなくて

侑真

父さん、俺な

侑真

父さんに幸せになってもらいたいんよ

侑真

だからな、父さんが今、大好きな人と大好きな人たちと居れて、俺めっちゃうれしい

If

ありがとう、、っ

If

ありがとぉな、ゆーま、、

俺は、侑真のためにも、この幸せを絶対に手放さないと誓った

はい!

なんか終わり方中途半端ですみません だいぶ長かったんですけど、最後まで読んでいただき有難うございます!

あと、このシリーズまろちゃん毎回ないてる気がするw 推しが泣くのっていいですよね。

また、いつもどおり皆さんが忘れた頃に続きが出ると思うので、期待せずに待っててくださいw

でわでわ〜!

この作品はいかがでしたか?

305

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚