愛華
(帰り道、君とふたりで歩く。隣を歩いているのに、思いを伝えられない。伝えるのが怖い。)
颯太
なぁ、
愛華
何?
颯太
言いたいことがあるんだけど
愛華
どうしたの?
颯太
...やっぱなんでもない
愛華
何それ笑 はっきり言ってよ
颯太
いや、いい。そんなたいしたことじゃないから。
愛華
そうなんだ...。
颯太
うん。なんか、ごめん。
愛華
謝らなくていよ。あ、もう家ついたから。送ってくれてありがとう。
颯太
いいよお礼なんて。じゃあな
愛華
バイバイ。
30分後
愛華
愛華
ねぇ
颯太
何?
愛華
少し言いたいことがあるんだけど、いい?
颯太
いや、俺も言いたいことがある。
愛華
ん?何?
颯太
俺と、
颯太
交際をしてください。
愛華
え?
愛華
愛華
だめ、
颯太
なんで?
愛華
私、颯太のこと、好きじゃない。
颯太
そんな言い方ないじゃん!
愛華
ごめんね。
颯太
なぁ、じゃあ、いつもなんで一緒に帰ってくれるんだよ
愛華
ごめんね。颯太は私の中で友達だから。
颯太
なんだよそれ!もういいよ。期待した俺が馬鹿だった
愛華
(本当は大好きなのに言えない。だって、このまま結ばれたらきっと颯太を悲しませてしまう)