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私の事好きになってくれる？

第7話 - 第7話これって嫉妬？

2025年05月19日

#らぶ

#恋愛

Wataru

学校にて

ことちゃん

……

二郎

……

つばさ

ふ〜。次は英語の授業かあ。

つばさ

ん…あれは

思わず隠れるつばさ

ことちゃん

、、じゃあ、またね

二郎

あ、うん。

二郎

ことちゃん、次って三階？授業

ことちゃん

うん。そうだよ

ことちゃん

二郎くんも一緒？

二郎

うん。またすぐだね。ちょっと俺、別のとこ寄ってから行くね。

ことちゃん

うん。

ことちゃん

えへ。またね

ことちゃんは二郎から離れると、ぱたぱたと走って階段を駆けていく。

つばさ

（あぶねー。逆方向だった。ふう）

二郎

……ってつばさ？！

つばさ

おー。

つばさ

ことちゃん、逃げて行っちゃったね

二郎

見てたの？いやだなー。

二郎

ことちゃんてすごい恥ずかしがり屋だからさ。いつもこんな感じなんだよね

つばさ

いつも？じゃあ結構、もう仲良くなって来てるんだ

二郎

ふふ…まあ

つばさ

……フーン

つばさ

（ふー。なんだか妙な気分だぜ。）

階段の踊り場で、さり気なくくっついていた二人を思い出すつばさ。

つばさ

イラ…ッ

つばさ

（え…なんでだ？

つばさ

俺は二郎を応援してたのに）

ことちゃん

回想）//////えへ

つばさ

ムカ…ッむかむか

つばさ

（うぇ？

思い出すつばさ

二郎

へへ。今度の日曜日、二人でまた車出して出掛けるんだ。
つばさたち、勿論来ないよね？

二郎

つばさはバイトのお姉さんと約束してるんだろ〜。

つばさ

………

つばさ

あ、なんか…そうだ俺

つばさ

何となくことちゃんって俺に気があるんじゃないかなって思ってたのかもしれないな

ことちゃん

回想）じゃあまた、あとでね。二郎くん

つばさ

………。

つばさ

うわ…俺って性格悪

つばさ

（心のどこかでそんなふうになるはずないって思ってたんだ）

騒めく食堂でもくもくと蕎麦を食べるつばさ。

つばさ

ズズーっ

なんかしらん友人A

あすかって体格いいよな

あすか

ちょ、触んなー。

あすか

ちょっとちょっとお。つばさ、この人何とかしてよ

つばさ

は？あー。

つばさ

おまえ、あっち行ってこいよ。

なんかしらん友人A

適当www

あすか

きゃ。つばさが守ってくれたー。

つばさ

（どっちかっていうとあすかの方が話しやすいし、性格も合うって思ってたけどなー。）

つばさ

（この気持ち何なん…）

あすか

ん。つばさ。ご飯半分くらいしか進んでないね。珍しい

つばさ

ん？うん。

二人の座る席の元に、二郎が現れる。

二郎

おっ。
つばさとあすか。
それに友人A…は行っちゃたか。

あすか

あ、二郎だ

二郎

ことちゃんってまだ授業だっけ。

あすか

うん。ちょっと遅れるって。二郎も一緒に食べよ

二郎

うん。

二人と同じテーブルに着く二郎

つばさ

…。

二郎

つばさ、蕎麦食ってんの？

つばさ

…なんかこいつ、ことちゃんといい感じでさー。今度また二人で出掛けるつもりらしいよ。

二郎

えへへ

あすか

お、そうなんだ。おめでとう二郎。よかったじゃない

二郎

うん。ありがとうあすか。それにつばさも

二郎

二人のおかげだよ

あすか

（特に何もした気はしてないけど…）にこっ

二郎

そうだ。実はそれがことちゃんが、二人も誘ってみる？って言ってたんだけどさ。
別にいいよね。二人きりで行って来ても。

二郎

（海老フライにかぶり付く二郎）

あすか

（案外…意外と積極的なのよねこの子）

あすか

だってさ。勿論よね？

つばさ

え…うん。

つばさ

ぼーっとしているつばさ

あすか

きゃ、、何やってるの？！つばさ

あすか

きゃはははは！

つばさ

ん…うわ！

テーブルに置いてあったソースをコップと間違えて口に近づけていたつばさ

つばさ

あっぶねー。

あすか

きゃははは！真顔で驚かないで

二郎

つばさ笑　蕎麦にソース入れる気なの？

つばさ

う…ふう。

説明なしでソースをボードに戻すつばさ

あすか

その、狐に摘まれたみたいな顔やめてくれる？案外天然よね。つばさって

つばさ

んなことねーわ。誰にでもあるだろ。俺、近視だしさ

あすか

ちょいちょい、近視は遠くが見えないものよー。つばさったら

二郎

ふふwwwおもしろ

あすか

ねえねえ、それで、二郎とことちゃんは一体どこまで行ったの？

二郎

え〜。俺たちの事？なんか恥ずかしいな。

二郎

どこまでって…ごにょごにょごにょ

あすか

ふふ。じゃあさあ、古い話だけどAかBかCかで言ってみてよ

つばさ

オマエ…何歳？

あすか

１２歳よ。

つばさ

嘘つくな！

つばさ

でも俺も興味あるなー。二郎もそうだけどことちゃんもそんなことするって想像できないし

つばさ

（いや…したことない。うん。俺はそんなこと考えてない）

信念を頭の中で反芻するつばさ

二郎

え…それで言ったら、Bまでかな〜。
ウワッ！言っちゃった

あすか

ほほ〜。結構がんばってるんだね。二郎

Bまで…？

つばさ

……

つばさ

付き合ってるの？結局

二郎

ん？うーん。なんていうのかな…

二郎

二人でいる時はことちゃんに俺の為の話でわざわざ問い詰めないようにしてるんだ
俺別に…ゆっくりでもいいし

つばさ

なんやそれ

二郎

え？だって…ほら。初めてみたいだし、

二郎

それに、なんかしようとしたら、私の方が男らしいとか言い出したりしてはちゃめちゃになっちゃったりして…

二郎

へんなんだよね。ことちゃんって（にこにこ

あすか

なあにそれえ

あすか

そんなのろけを聞かせてくれるなんて。ね、つばさ

つばさ

うん。よかったじゃん

二郎

……（ニコニコが止まらなくなっている二郎）

つばさ

かわいいの？

あすか

……

二郎

うん。にこっ

つばさ

（イヤ、これで良かったんだ。なんで俺が出て来るんだって話にもなるし）

つばさ

ふう。

つばさ

こんな焼きもち焼いてると思われたくないぜ

つばさ

（さっきの回想）だったら、とっとと付き合っちゃえよ。他の男が入って来たらどうするの？

二郎

……それは。

つばさ

…イラッ…

二郎

ごにょごにょごにょ

二郎

、、、た。。

あすか

え。なに？

つばさ

……。

あすか

（こそこそ）なんか、背中を押してあげないと…って思っちゃうね。

あすか

そういえばさあ、田中くんの話はどうなったのかな。ほら…FUBUKIの

二郎

え…よくわかんない。おれ

あすか

フーン…（知らないのね。ことの熱の入れ込みようを）

つばさ

……。

つばさ

そーだ。いい事思いついた

図書室にてー

ことちゃん

あ。つばさくん。

つばさ

ことちゃん

図書室の席に座っているつばさが、ことちゃんの方を見て微笑む

ことちゃん

話って何？

ことちゃん

あ、今度の日曜日のことかな…

つばさ

いや、ちょっと違って…

つばさ

ことちゃんてさ、イギリス語三の授業取ってたよね？

ことちゃん

うん。取ってたけど…つばさくんもだったっけ。

つばさ

うん。そうそう。実は、結構ピンチでさ、勉強してるんだけど資料も色々欲しくって。

つばさ

先生に話し付けに行ったら、レポート書いてこいって言われちゃってさ

ことちゃん

ふうん。そうなんだ。つばさくん、なんでも余裕なんだと思ってたから意外だな〜。

つばさ

んな事ないよ。それで、ちょっと探して欲しいものがあるんだけど、…ごちゃごちゃしてて

つばさ

司書さんにも聞いたんだけど、ことちゃんの方が分かるかなって

ことちゃん

ふーん？

図書室奥の資料室の前ー

ことちゃん

…ここ？

つばさ

うん。ちょっと

つばさ

探して来てくれる？俺見てもちんぷんかんぷんでさ

ことちゃん

う、うん分かった。

ことちゃん

このメモに書いてあるやつね？

つばさ

うん。そう

ギィ…

ドアを開けて中に入ることちゃん

ぱち（電気を付ける音）

ことちゃん

うーん。どれどれ

二郎

あ、つばさ

二郎

〜ごにょごにょごにょ

二郎

え、何？

ことちゃん

ん。…二郎くん？

ばたん！

つばさ

ふー。

ことちゃん

え、

ことちゃん

何？

後ろを振り返ることちゃん

二郎

あ、ことちゃん

ことちゃん

あれ。二郎くん？

ドアの外側ー

つばさ

これでよし…と。

つばさ