テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌日の夜。病棟の消灯時間。もふ君はこっそりベッドから抜け出す
もふ
非常口の表示がぼんやりと光る先に、誰も使っていない扉がある
もふ
もふ
手をかけると、驚くほど簡単に“カチ”と開く
ゆっくりと扉を押し開ける。きぃ……という軋む音
中は、まるで時が止まったような静けさ。暗く、埃っぽい空気。天井の蛍光灯の一部がちらちら点滅
もふ
その奥には使えるのか曖昧な自動ドア
???(おんなのこ)
もふ
もふ
その時──遠くの奥から、またあの声
???(おんなのこ)
声がする方へ向かおうとした瞬間─
のあ
びくっと振り向く。そこには、パジャマ姿ののあさんが息を切らせて立っていた
のあ
のあ
もふ
のあは、そっともふ君の手を取る
のあ
のあ
そのとき、奥の扉がひとりでに開く──ギィ……中から、足音が一歩、また一歩と近づいてくる
???(おんなのこ)