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遠くから…
コツン…コツン…
部下
部下
太宰
中也
太宰は中也の手首をそっと掴むと、
影に隠れる非常階段の踊り場へと連れ込んだ。
中也
太宰
中也
遠くからさっきの部下たちの声がまだうっすら聞こえる。
部下
部下
中也
太宰はゆっくり中也の前に立ち、
壁際へ追い詰めるように距離を詰める。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
低く、嫉妬のにじむ声。
太宰は中也の顎を指で持ち上げ、
真っ直ぐに見下ろす。
太宰
中也
太宰
そして太宰は、
今度は逃がさないよう中也の後頭部をそっと支えて、
ゆっくり唇を重ねる。
最初は触れるだけのキス。
でも、太宰の呼吸が少し荒くなる。
太宰
中也
中也は小さく震えながらも、太宰の求めに応じて口を開く。
太宰
そのまま太宰は深く、絡めるように舌を滑り入れた。
中也
太宰
中也
太宰は中也の額にちょん、とキスして、嫉妬が滲んだ声で囁いた。
太宰
太宰
中也
太宰
太宰は中也の返事を待つように、けれど逃がさない距離で見つめていた。
中也は目をそらし、耳まで赤くしながら小さな声で答える。
中也
太宰
太宰は一歩近づき、中也の頬に手を添える。
太宰
中也
中也は視線を泳がせ、何度も逃げようとしては諦めたように唇を噛む。
太宰はその仕草まで逃さず、優しく指で中也の顎を上げた。
太宰
中也
太宰
沈黙が落ちて、
中也はやっと太宰の目を見た。
中也
太宰
太宰の表情が一瞬だけ驚いて、
すぐにとろんと甘く緩んだ。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰は堪えきれず、
中也を抱きしめて耳元に唇を寄せた。
太宰
そして、中也の耳に触れるくらいの距離で囁く。
太宰
中也
太宰は中也のその一言に、
まるで“まだ逃げられる”とでも思っているような、可愛い反応だ、と内心で微笑んだ。
そして、わざとゆっくりとした声で問いかける。
太宰
中也
太宰
中也
太宰は軽く笑って、中也の頬を指先でつつく。
太宰
中也
言葉を詰まらせた瞬間、
太宰はすかさず距離を詰めて、腰に手を添えた。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰は笑い、逃げる中也の手をそっと取って、指先を絡めた。
太宰
中也
中也
中也
中也
太宰
中也のその言葉は、太宰の胸の奥に真っ直ぐ突き刺さった。
顔を真っ赤にしながら、絞り出すように続ける中也。
中也
太宰は完全に固まった。
そして、ゆっくりと中也の手首を取って、胸の前へ引き寄せた。
太宰
中也
太宰
中也
太宰はふっと笑い、それでも目は真剣で、どこか甘く揺れている。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰は中也の顎にそっと触れ、
自分の額を中也の額に、こつん、とあてた。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰は完全に中也を見つめて、
逃がす気なんてかけらもない瞳で囁いた。
太宰
中也
太宰
太宰
中也
太宰は抱きついたまま、中也の抗議など聞く気ゼロでぎゅう〜っと力を込めた。
太宰
中也
ジタバタともがく中也を、太宰はまるで子どもみたいに抱きしめたまま離さない。
太宰
中也
太宰
中也
太宰は笑いながら、中也の頭の後ろに手を回して、さらに抱き寄せる。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
(でも耳は真っ赤)
太宰
少しだけ抱きしめる力が弱くなり、
代わりに声が優しくなる。
太宰
中也
太宰
中也