優 し い 彼 氏

初 投 稿

【 優しい彼氏】

僕の彼氏はいつだって優しい。

その優しさに僕はきっと甘えていて、

彼にとっては僕はお荷物だ。

僕が大切な会議の日に おなかが痛くて遅れた時の話

この日は予定より30分 既に遅れていて

ほんとに焦った

けど、身体は全く言うことを聞かなくて、起き上がろうとすると

メンバーから次々くるメッセージ

その通知音が僕を焦らせる

僕は必死に痛さにためらって

やっとの思いで起き上がり 急いで準備をした。

時間を確認する

僕は血の気がひいた

よく見るのメッセージの通知も 20件を超えていた

グループ（4）

ころちゃーん 大丈夫？

みんな待ってますよ？

今日大事な会議の日ですよ？

寝てるの？

連絡してください

ごめんなさい。ただその言葉しか思い浮かばなくて、

会議室に入るのが怖くて、

（会議室の扉の前って事で🙇🏻‍♀️）

みんなの声が小さく聞こえる

もう会議は既に始まっている

メッセージを見返すと 1つきずいたことがあった

さとくん

君から個人メセで 4通来ていた

その3文字を彼に送った

こんなに迷惑な僕を心配してくれて ゆっくりでいいなんて

ほんとにバカだ、

勇気をだしてドアを開けた

思いっきり頭を下げて

みんなに謝った

でも、頭をあげるのが怖くて

みんながどんな顔をしているのか

きっと呆れているだろう

けど、僕が犯したことだ、 僕が全部悪い。

顔を少しつづあげる

どういう事なのかよく分からなかった 僕は約束の時間に1時間以上遅れているのに

あぁ、何となく状況は理解した

彼はきっと僕を守るために 嘘をついて庇ってくれたんだ

彼の顔を少しみた

優しい笑顔で僕に微笑んで 大丈夫。と言ってくれているかのようだった

僕は惨めだ。彼に嘘をつかして

遅れた僕が悪いのにみんなに迷惑かかせて心配されて

あぁ、またぼくのせいで

結局あの後さとくんが ころは俺が見送るって言って

僕を家の近くまで連れてきてくれた

料理もできない

声もみんなにバカにされて

時間も守れないし

愛想悪いし

今まで溜まっていたことをさとくんにぶつけて

ほんとに僕って

最低

僕はさとくんに抱きついて

さとくんの胸の中で思いっきり泣いた

こんな僕のために必死に語ってくれて優しい眼差しで僕を見つめてくれた

彼の思いが伝わって顔が熱くなった

僕の彼氏はきっと世界で1番

かっこよくて

完璧な

優しい彼氏だ。