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羽丘の新入生

皆さん、はじめまして!

羽丘の新入生

羽丘の新入生です!

羽丘の新入生

今回紹介する「兄妹と夕焼けの怪盗団」は

羽丘の新入生

初めて作る作品となっております

羽丘の新入生

オリジナルの作品であるため

羽丘の新入生

公式と少しだけ設定が変わっているところがあるのでここで紹介します

羽丘の新入生

①アニメやゲームなどででてきた細かい設定は

羽丘の新入生

オリジナルの都合でなくなっていたり

羽丘の新入生

少しだけ変わっているところがあります

羽丘の新入生

②初めてであるため

羽丘の新入生

うまくできているかどうか本人である私でも不安です

羽丘の新入生

所々で変なところがあるかもしれませんが(その際はコメントで教えてくれれば直します)

羽丘の新入生

どうかご了承ください

羽丘の新入生

③この作品を気に入ってくれて

羽丘の新入生

これからも続けてほしいなどといったようなコメントがあれば

羽丘の新入生

もしかしたらシリーズで制作するかもしれません(ただし不定期)

羽丘の新入生

その際はよろしくお願いします

羽丘の新入生

それではおまたせしました

羽丘の新入生

三回タップしたあとに物語が始まります

羽丘の新入生

どうぞお楽しみください!

ナレーション

とある町では、あることが噂になっていた

ナレーション

日が沈みかける頃に突如予告状が届き

ナレーション

その予告通りに名画や宝石などを盗み去っていく

ナレーション

5人の怪盗団の噂を…

町中にあるカフェ

学生A

なあなあ、これ見ろよ!

学生B

ん?何それ?

学生C

あ〜それか、最近話題になっている怪盗団だろ?

学生A

そう!それ!

学生D

でもそれ誰が撮ったやつなの?

学生A

いやさ、昨日の夜散歩してたら

学生A

遠くからサイレンの音がして

学生A

音のする方に向かったら見つけたんだよ!

学生A

Afterglow怪盗団を!

学生B

へ〜良いな〜

学生D

そういえば最近

学生D

美術館から宝石が盗まれた事件があったよね

学生C

じゃあそれって…

学生A

そう!もしかしたらAfterglow怪盗団が盗んだかもしれないんだよ!

ナレーション

若者が話題の怪盗の話をしていると

学生B

ん?

学生C

どしたの?

学生B

いや…あそこの人…

ナレーション

一人の学生が見ていた方向を皆で見ると

学生C

うわ!何だあれ!?

学生D

すっごいボロボロじゃん…

学生A

なんか色々やばいな…

ナレーション

彼らの視線の先は

ナレーション

ボロボロの服装で、体のあちこちに傷があった10代ぐらいの人だった

ナレーション

そんな彼の名は、ノゾミ

ナレーション

ノゾミは重い荷物を持ったまま

ナレーション

フラフラと歩いていた

ノゾミ

ハア…ハア…

ナレーション

しかし

ナレーション

彼はこの後

ナレーション

奇跡と言ってほしいほどの出来事が訪れるのであった

ノゾミ

ただいま戻りました…

金山 森尾

おい!買い物に行っただけなのに遅すぎるぞ!

ノゾミ

す…すいません…

ナレーション

ただただ謝り続けるノゾミを

ナレーション

遠くから心配そうに見ている女性がいた

ユメ

お兄ちゃん…

ナレーション

彼女はノゾミの妹のユメ

ナレーション

二人は幼い頃に両親を亡くしており

ナレーション

現在は大富豪の金山家のところで居候している

ナレーション

しかし

ナレーション

金山家側の二人の扱いはとても酷く

ナレーション

そのせいでノゾミは高校、ユメは中学校に通うこともできなく

ナレーション

ノゾミは金山家の息子の森尾の雑用係として働かされていた

金山 森尾

全く…!

金山 森尾

荷物をおいたら俺の部屋の掃除をしておけよ!

金山 森尾

サボんなよ!

ノゾミ

はい…

ノゾミ

う…

ナレーション

少しよろけて妹に支えられる

ユメ

大丈夫!?お兄ちゃん!

ノゾミ

だ…大丈夫だよ…

ユメ

でもボロボロだよ…!

森尾父

ノゾミ!ユメ!いるか!?

ユメ

ひ…!

ノゾミ

お…お父様…お母様…

森尾父

今日は大事な話がある

森尾母

来週森尾の誕生日があるでしょ?

ノゾミ

は…はい…

森尾父

そこでノゾミに

森尾父

森尾の誕生日プレゼントを死守してもらいたいのだよ

ユメ

プレゼント?

森尾父

そうだ、それがこれだ

ナレーション

胸ポケットから宝石を取り出す

森尾父

これは世界に一つしかない宝石「天使のほほえみ」だ

森尾父

前の持ち主を買収して手に入れた貴重なものだ

森尾父

来週空き部屋にこれを展示する

森尾父

お前はそれを守るようにしてほしい

森尾父

もしこれに何かがあれば

ノゾミ

あれば…?

森尾父

ユメを殺す

ユメ

え!?

ノゾミ

ま、待ってください!

ノゾミ

どうして妹が犠牲にならないといけないんですか!?

森尾母

それは…

森尾母

貴方たち二人の命なんかどうでもいいからってことよ

森尾父

もちろんユメを殺したあとは後でお前も殺しておく

ノゾミ

そういう意味じゃな…!

ノゾミ

ガハ…!?

ナレーション

ノゾミの腹に大きい拳が当たる

森尾父

その反抗的な言葉をもう一度言ってみろ…!

森尾父

その時はお前を先に殺す…!

森尾母

あ〜それと

森尾母

誕生日当日までの間は

森尾母

ユメはこっちで預かっておくから

ユメ

え!?

ノゾミ

なん…で…

森尾父

お前がなにかやらかさない為もあるし

森尾父

いつでも殺せるようにだ

森尾父

さあこっち来い!

ナレーション

ユメの腕を勢いよく掴む

ユメ

いや!はなして!

ユメ

お…お兄ちゃん!

ノゾミ

ユ…メ…

ノゾミ

(どうして…どうしてユメばかり…)

ナレーション

その場で倒れて意識を失う

ナレーション

しかし

ナレーション

金山家のこの選択が

ナレーション

後に二人の運命を変えるとは

ナレーション

本人も知らなかった

美竹蘭

青葉モカ

どしたの〜?蘭

美竹蘭

あ、みんな…

上原ひまり

何を見てたの?

美竹蘭

いや…次の場所はどこにしようかと思って見ていたんだけど…

美竹蘭

これ…

ナレーション

手に持っていたタブレットをモカ達に渡す

青葉モカ

どれどれ〜?

美竹蘭

この宝石、世界に一つしかないらしいよ

宇田川巴

へ〜、それは気になるな

美竹蘭

それで

美竹蘭

今の持ち主である金山家っていう豪邸に行こうと思うんだけど…

羽沢つぐみ

けど?

美竹蘭

いや…

美竹蘭

今回は宝石だけじゃなさそうだなって

青葉モカ

はは〜ん、なるほどね〜

上原ひまり

蘭ってそういうところがたまにあるよね

宇田川巴

ま、それがあたしたちなんだけどな!

羽沢つぐみ

じゃあ、来週から始める?

美竹蘭

そうだね…

美竹蘭

それじゃあみんな

美竹蘭

今回は盗むものが多いけど

美竹蘭

”いつも通り”にね

森尾の誕生日 前日

ノゾミ

………

金山 森尾

……ミ …ノ…ミ

ノゾミ

………

金山 森尾

おい!聞いてるのか!?ノゾミ!

ノゾミ

は、はい…!すみません…

金山 森尾

はあ…まじで何なんだよお前…

ナレーション

あの日以来、ユメの姿を一度も見ていなかった

ナレーション

おそらく父のところで監禁でもされていると考えて

ナレーション

ついぼーっとしていた

金山 森尾

あのな、明日のことについてだが

金山 森尾

絶対に俺のプレゼントを死守するように父さんに言われてるだろ?

ノゾミ

は、はい…

金山 森尾

んで

金山 森尾

詳しいことはこっちで説明するから良く聞いとけよ

ノゾミ

はい…

金山 森尾

誕生日当日は、1日限定で俺の生涯を見ることができる展示室が屋敷の空き部屋の中に出てくる

金山 森尾

その展示室の中央には

金山 森尾

俺の誕生日プレゼントである「天使のほほえみ」が展示される

金山 森尾

それをお前に死守してほしいって父さんが言っていたな?

ノゾミ

はい…そうです…

金山 森尾

いいか?今回俺の誕生日プレゼントになにかが起こったら

金山 森尾

妹を殺して、その後に父さんがお前を殺す事になってる

ノゾミ

………はい……

金山 森尾

その時は俺もちゃんと死に様を見守ってや…

執事

坊ちゃまー!

金山 森尾

何だよ…騒々しいぞ!

執事

いえ…それが先程、このようなものが届いておりまして…

ナレーション

執事は森尾に一通の手紙を渡す

金山 森尾

全く…手紙ぐらいでワーワー騒ぐなよ

執事

いえ!中をご覧になってください!

金山 森尾

ハァ…なになに?

金山 森尾

「明日夜9時、金山家に眠る宝石、天使のほほえみを頂きに参上いたします。Afterglow怪盗団」…

金山 森尾

…誰?

執事

いえ…それが最近若者を中心に話題になっている怪盗の集団でございまして…

金山 森尾

ふ〜ん…

金山 森尾

…わかった

金山 森尾

父さんたちには俺から言っておく

金山 森尾

お前は自分の仕事に戻っておけ

執事

は…はい…

金山 森尾

おい!ノゾミ!

ノゾミ

は…はい!

金山 森尾

ほらこれ

ノゾミ

ど…どうも…

ノゾミ

(Afterglow怪盗団…か…)

ノゾミ

(もしその怪盗に天使のほほえみを盗まれたら、ユメは…その後にボクは…)

金山 森尾

それと、明日は俺の同級生達が祝いに来るからな

金山 森尾

宝石を死守するついでに頼むぞ

ノゾミ

は…はい…

森尾の誕生日 当日

ナレーション

金山家に続々と森尾の友人がやって来る

友達A

よう森尾!

友達B

おめでとう!森尾君!

金山 森尾

久しぶりだなー!お前ら!

友達C

そういえば

友達C

なんかお前の誕生日プレゼントが盗まれるって噂で聞いたんだけど

友達D

あ〜そうそう!Afterglow怪盗団ってやつでしょ?

友達D

たしか展示室だったよね?その誕生日プレゼントがあるのって

金山 森尾

あ〜うん、そうだけど

金山 森尾

夜9時のときに盗まれるとかって

友達A

え〜やばいじゃん

友達A

しかもまだ俺達がいるときだし

金山 森尾

まあうちは防犯対策バッチリだから

金山 森尾

多分大丈夫だろ!

友達C

それもそうだな!

友達D

でも一回は見てみたいかもな〜

友達D

その怪盗団を

友達B

ね~!どんな人達なんだろ〜!

一方そのころ…

ユメ

お兄ちゃん…

ユメ

大丈夫かな…

ナレーション

あの日以来

ナレーション

ユメはずっと部屋に入れられていた

ナレーション

暗くて狭い、外の光だけがある小さな部屋

ナレーション

不幸中の幸いなのか

ナレーション

壁が薄くて外の声が丸聞こえだった

ユメ

なんだか騒がしいな…

ガードマン

おい、出てこい

ユメ

え?

ナレーション

ドアを開けて現れたのは

ナレーション

屋敷のガードマンだった

ナレーション

そのままガードマンに連れられてきたのは

ナレーション

屋敷の中にあるメインコンピュータールームだった

ナレーション

すぐ近くには森尾の父親がいた

ユメ

あの…なんで私をここに…?

ナレーション

ユメが父にそう話しかけると

森尾父

お前に兄の仕事を見せてやろうと思ってな

ユメ

仕事…?

森尾父

展示室を全画面に表示しろ

ガードマン

はい…!

ナレーション

モニターが全て展示室の監視カメラに切り替わると

ナレーション

そこに一人人影が見えた

ユメ

あれって…

ユメ

お兄ちゃん!?

森尾父

ああそうだ

ナレーション

そしてその姿をよく見ると

ナレーション

片手に拳銃を持っていた

ユメ

な、なんでお兄ちゃんがあんなものを…

森尾父

あれは私の拳銃だ

森尾父

怪盗団が来たら撃ち殺すように頼んだあとに貸してやったのだよ

ユメ

そんなこと…お兄ちゃんが受け入れるわけないじゃないですか!

森尾母

それはどうかしら?

ナレーション

ユメが後ろを振り返ると

ナレーション

森尾の母親がいた

森尾母

あの子の目をよく見てみなさい

ナレーション

言われた通りに監視カメラを見てみると

ナレーション

ノゾミの目はとても荒んだように見えていた

森尾父

さあ、あとは時間になるのを待つだけだ

ユメ

お兄ちゃん…

ガードマン

5、4、3、2、1…

ガードマン

9時です!

美竹蘭

みんな、準備はいい?

上原ひまり

こっちは大丈夫だよ!

宇田川巴

いつでも行けるぜ!

羽沢つぐみ

私も大丈夫!

美竹蘭

モカ、ルートは把握できた?

青葉モカ

いつでも大丈夫〜

美竹蘭

それじゃあみんな

美竹蘭

”いつも通り”に

数分後 金山家 廊下

美竹蘭

多分このあたりだと思うんだけど…

青葉モカ

お?ここじゃない?

美竹蘭

うん、間違いないね

ナレーション

蘭とモカがドアを開けると

ナレーション

中央に宝石があった

青葉モカ

あたりみたいですな〜

美竹蘭

そうだね

美竹蘭

それじゃあ早速…

ノゾミ

動くな!

ナレーション

その声に気づいて後ろを振り返ると

ナレーション

高校生ぐらいの男の人が銃を構えていた

ノゾミ

そ…それ以上近づくな!

森尾父

いいか?私が合図をしたら問答無用で撃ち殺せ

ナレーション

マイクを通して父の声が聞こえた

ノゾミ

美竹蘭

(なるほど…イヤホンを通して指示されているのか)

青葉モカ

(小声)どうする?蘭

美竹蘭

(小声)まあどうせ他にも盗むものもあるし

美竹蘭

(小声)あの方法で行くよ

青葉モカ

(小声)OK

ノゾミ

な…何を話してるんですか?

美竹蘭

それが

美竹蘭

君のやりたいことなの?

ノゾミ

…え?

青葉モカ

君ってさ

青葉モカ

そういうの絶対にやっていないよね?

森尾母

な、何なのよあの話しかけ方…

森尾父

まあいい、撃て

ノゾミ

え!?

森尾父

いいから撃て

ノゾミ

(そ…そんな急に言われても)

ユメ

お兄ちゃん!撃っちゃだめ!

森尾母

な!?いつの間に!

森尾父

おい!こいつを取り押さえろ!

ガードマン

はい!

ノゾミ

(ユ…ユメ…)

ノゾミ

(今の声は…間違いなくユメだ…)

ノゾミ

ハァ…ハァ…ハァ…

ナレーション

その息は段々と荒々しくなっていき

ノゾミ

(撃ったらユメは助かる…でもボクは人殺しになってしまう…)

ノゾミ

(打たなかったらユメは殺されて…その後にボクも殺される…)

ノゾミ

(ど…どうすれば…)

ノゾミ

うぁーーーーー!!

ナレーション

その大きな叫びとともに

ナレーション

銃声が鳴り響き

ナレーション

二人の体を貫いた

ノゾミ

ハァ…ハア…ハア…

ノゾミ

う…撃ってしまった…

ナレーション

天使のほほえみが展示してある台を支えに

ナレーション

倒れた二人を見届けたあとに父のもとに向かった

ノゾミ

ただいま戻りました…

森尾父

遅かったな

ノゾミ

す…すいません…

森尾父

お前に大事な話がある

ノゾミ

な、なんですか…?

森尾父

お前の妹のことについてだ

ノゾミ

え…?

ナレーション

ユメの名前を聞いたあとに気づいた

ナレーション

周りにユメの姿がなかった

森尾父

お前は私の命令を30秒無視した

森尾父

だから妹を殺すことにした

森尾父

だから今頃は私のガードマンが別の部屋で殺しているだろう

ノゾミ

…!

森尾母

だからあなたもそろそろ死ぬ覚悟を…

ノゾミ

……せ…

森尾母

ん?なんて?

ノゾミ

僕の妹を返せ!!

ナレーション

ノゾミが怒りに任せて父に突進しようとするが

ナレーション

すぐに数人のガードマンに取り押さえられた

森尾父

さて…銃は返してもらうぞ

森尾父

お前は今まで目障りだったからな

ナレーション

父は銃を構えてノゾミに銃口を向けた

森尾父

こういう形でお前がいなくなるのであれば

森尾父

むしろ私は大歓迎だよ

ノゾミ

こんなことをして…

ノゾミ

こんなことをしてただで済むと思うな!!

ノゾミ

いつか絶対に罪を償う時が来るぞ!!

森尾父

そうか…

森尾父

では、さらばだ

ナレーション

そう言って一発放とうとした

ガードマン

大変です!

森尾父

何事だ!

ガードマン

て…展示室が!

ナレーション

ガードマンがそう言って全員がモニターを見ると

森尾父

な…!?どういうことだ!

ナレーション

その映像には

ナレーション

あのとき撃った二人の死体と

ナレーション

中央の宝石が消えていた

森尾母

こ…これはどういうこと?

青葉モカ

それはこういうことなのだ〜

ノゾミ

え!?

森尾父

な、なぜお前たちが生きている!?

ナレーション

全員が声のする方を見てみると

ナレーション

先程ノゾミが撃ったはずの二人がいた

美竹蘭

それはこれだよ

ナレーション

二人が上着を脱ぐと

ナレーション

そこには防弾チョッキとテープでくっつけた輸血パックがあった

青葉モカ

パックは別の部屋から借りましたよ〜

美竹蘭

あと

美竹蘭

天使のほほえみも頂いたから

美竹蘭

もう2つほど盗ませてもらうよ

森尾母

も、もう2つ!?

森尾父

一体何を…!?

美竹蘭

それは

美竹蘭

そこの拘束されている人と

青葉モカ

その妹だよ〜

ノゾミ

え!?

森尾父

な、なぜそいつを!?

青葉モカ

なぜって言われてもね〜

美竹蘭

あたしたちからすれば

美竹蘭

その子もお宝に入るからね

森尾母

全く意味がわからないわよ!

森尾父

ええい!お前ら!

森尾父

あの二人を殺せ!

ナレーション

数十人のガードマンが銃を構えると

美竹蘭

はあ…モカ、行くよ

青葉モカ

OK〜

森尾父

撃て!!

ノゾミ

…!

ナレーション

ガードマンたちが銃を乱射して

ナレーション

その銃弾を駆け抜けていく二人

ナレーション

そしてあっという間にノゾミのところまで行き

ナレーション

蘭がノゾミをお姫様抱っこをした状態で走り出した

ノゾミ

え!?え!?ちょ…!

美竹蘭

じゃあこのまま突っ切るよ!

青葉モカ

さあどいてどいて〜

ナレーション

そしてそのまま

ナレーション

反対の入口から廊下に出て

ナレーション

ずっと走り続けていた

美竹蘭

巴達は?

青葉モカ

もうすぐ合流するって連絡が来たよ

美竹蘭

分かった

ナレーション

そしてそのままノゾミをお姫様抱っこしたまま廊下を走っていると

ナレーション

反対方向に人影が見えた

ノゾミ

え…

ナレーション

そこにいたのは

ナレーション

誰かにおぶられているユメだった

ノゾミ

な…なんで…

ユメ

お兄ちゃん…!

ナレーション

その後は

ナレーション

ノゾミは蘭から降りたあとにユメの所へとかけより

ナレーション

ユメも同じく

ナレーション

女性から降りたあとに兄のところへと駆け寄った

ナレーション

お互いぶつかったように抱き合い

ナレーション

すぐに二人は大粒の涙を流した

ノゾミ

な…なんで…

ノゾミ

ガードマンに殺されたんじゃ…

ユメ

それが…

ユメ

あの人達が助けてくれたの…!

ナレーション

ユメが指さした方向を見てみると

ナレーション

ひまり、巴、つぐみの三人がいた

上原ひまり

やっと合流できた〜…

宇田川巴

結構複雑だからな〜

羽沢つぐみ

蘭ちゃん、モカちゃん、大丈夫だった?

美竹蘭

うん、大丈夫だよ

ノゾミ

この人たちも怪盗なの?

ナレーション

ノゾミがユメにそう質問すると

ユメ

それが…

数分前

ユメ

(お兄ちゃん…)

ナレーション

ユメは数人のガードマンに囲まれたまま移動していた

ナレーション

そのまま連れられてきた場所は

ナレーション

真ん中に太い棒が一本あり

ナレーション

あとは所々に壁のようなものがある部屋だった

ナレーション

おそらくガードマンの射撃訓練場だろうとユメがそう考えていると

ナレーション

ユメはその棒に縛り付けられ

ナレーション

数人いたガードマンのうちの一人がでてきた

ガードマン ボス

構え!

ナレーション

ユメの正面に立ち

ナレーション

数人いた中で体格がいい人がそう指示すると

ナレーション

正面に向けて銃を構えた

ユメ

(お兄ちゃん…ごめん…)

ガードマン ボス

撃て!

ナレーション

ユメは強く目をつぶった

ナレーション

だが全く撃ってこなかった

ユメ

(どういうこと?)

ガードマン ボス

おい!お前!

ガードマン ボス

撃てと言っている!

ガードマン?

ガードマン ボス

おい!撃て!これは命令だ!

ナレーション

再び構えて

ナレーション

銃声が鳴り響いた

ナレーション

しかし

ナレーション

その銃弾はユメを縛っていた縄をスレスレでかわし

ナレーション

その縄はあっという間に切れた

ユメ

ほんとになんで…?

ナレーション

ユメは思わず声を出した

ガードマン ボス

おい!貴様!

ガードマン ボス

それは一体どういう…

ガードマン?

ユメちゃん!しゃがんで!

ユメ

え!?

ナレーション

ユメは言われるがままにしゃがんだ

ガードマン?

そこの壁に隠れて!

ナレーション

そして近くにあった壁に隠れると

ナレーション

ユメはあり得ない光景を目にした

ナレーション

先程のガードマンが周りにいるガードマンたちに向けて連射していた

ナレーション

そしてある程度撃ち終わると

ガードマン?

ひまりちゃん!巴ちゃん!今だよ!

上原ひまり

オッケー!

宇田川巴

任せろ!

ナレーション

赤髪の女性と桃色の髪をした女性が現れ

ナレーション

まるで特撮のようなアクションでガードマン達を倒していた

宇田川巴

さあ!あとはお前だけだぜ!

ガードマン ボス

な…なんなんだお前らは…!?

ナレーション

ボスが腰のナイフを出して突進すると

宇田川巴

でりゃあ!

ガードマン ボス

グァハァ…!

ナレーション

ナイフをひらりと避けたあとに回し蹴りをした

ナレーション

そしてボスが倒れたあとは

ナレーション

数秒間静かな時間が続いた

ガードマン?

もうでてきても大丈夫だよ

ナレーション

先程のガードマンが呼びかける

ユメ

あ…あなたたちは…?

上原ひまり

フッフッフ

上原ひまり

良くぞ聞いてくれました!

上原ひまり

あたしたちはAfterglow怪盗団!

上原ひまり

金山家のお宝を盗みに

上原ひまり

今ここに参上したのだよ!

宇田川巴

ていうかつぐみ

宇田川巴

いつまでそれを被ってんだよ…

ガードマン?

あ、そうか!

ナレーション

すると

ナレーション

先程のガードマンが首に手をかけると

ナレーション

そのまま被り物を取り外すようにもう一つの顔が出てきた

ナレーション

見た目は普通の女性のようだった

羽沢つぐみ

ユメちゃん、大丈夫だった?

ユメ

は…はい…

羽沢つぐみ

良かった〜!

宇田川巴

じゃあ早速ここから出るか!

宇田川巴

ひまり!ユメを頼むぞ!

上原ひまり

わかった!

上原ひまり

さあ!ここからが本番だよ!

上原ひまり

せーの…

上原ひまり

エイ!エイ!オー!

宇田川巴

羽沢つぐみ

ユメ

お…おー…

上原ひまり

言ってよ二人共ー!

上原ひまり

でもありがと〜ユメちゃ〜ん!

ユメ

わ!?

ナレーション

急に抱きつかれて驚いたユメは

ナレーション

ついひまりから離れた後に

ユメ

あ…あの…!

羽沢つぐみ

ん?何?

ユメ

なんでわたしの名前を…?

羽沢つぐみ

えっと…それは…

宇田川巴

詳しいことは後だ!

宇田川巴

とにかく蘭と合流するぞ!

上原ひまり

じゃあユメちゃん!

ユメ

うわ…!?

上原ひまり

しっかり捕まっててね!

ナレーション

ひまりが軽々しくユメをおぶると

ナレーション

長い廊下を凄い速さで掛けていった

そして現在

ノゾミ

そ…そうだったのか

ユメ

うん…でも…

ノゾミ

でも?

ユメ

この人達、なんで私達を盗むとか言っているんだろう…?

ノゾミ

たしかに…

美竹蘭

そろそろ話終わった?

上原ひまり

さあ二人共!早くしないと追いかけてくるよ!

ノゾミ

え…?追いかけるって…?

ガードマン

いたぞー!

宇田川巴

げっ!もう来やがった!

ユメ

は、早く逃げないと!

美竹蘭

それならこっちに来て

ノゾミ

え?でもこの先はたしか…!

ノゾミ

ていうかなんでまたおぶられてるの!?

ナレーション

蘭がノゾミをまたお姫様抱っこのように抱え

ナレーション

ひまりが先程と同じ体勢でユメをおぶると

ナレーション

5人は勢いよくステンドグラスを貫いた

ナレーション

その先にあったのは

ナレーション

ホール内にガラスが割れる音が響き渡る

金山 森尾

な…なんだ!?

ナレーション

その場にいた全員が音がする方をみてみると

ナレーション

5人の女性が並んでおり

ナレーション

そのうちの二人は男女を一人づつ抱えていた

友達C

なあ…もしかして…!

友達B

もしかしてあれが噂の怪盗団!?

友達D

嘘〜!あのメッシュの子めっちゃカッコイ〜!

友達A

まじかよ!本物だ!

金山 森尾

(な…なんでノゾミと妹がいるんだ…!?)

ナレーション

そしてそのまま5人が歩いてきた

ナレーション

それはまるでレッドカーペットをの上を歩く映画スターのようだった

青葉モカ

ど〜も〜

ノゾミ

あ…あの〜…

美竹蘭

ん?何?

ノゾミ

そろそろ下ろしてもらいたいんですけど…

美竹蘭

悪いけど、もう少しだけそのままでいて

友達D

ていうかあの抱えられている子達は誰?

友達A

たしかに…あの二人は見たことないな…

友達C

たしかお前の召使い的なやつだったよな?

金山 森尾

あ…ああ…たしかにそうなんだが…

森尾父

やっと見つけたぞ!

宇田川巴

おっと!もうここまできたか!

上原ひまり

じゃあここからは別れる?

羽沢つぐみ

まあそうだよね…この状況だったら…

ナレーション

今の状況は

ナレーション

怪盗団、ノゾミ、ユメの周りに先程とは比べ物にならないほどの数のガードマンが銃を構えている

ナレーション

そして

ナレーション

入口の近くには森尾とその両親がいた

美竹蘭

鳴る程…金山家にとっては総力戦といったところだね

森尾父

さあ泥棒共!天使のほほえみを返してもらおうか!

上原ひまり

ちょっと〜!私達は泥棒じゃないよ〜

森尾母

どっちでも一緒でしょ!

宇田川巴

いいや、同じじゃないぜ!

羽沢つぐみ

泥棒が盗むのは名画や宝石だけ…

青葉モカ

でも怪盗はそれだけじゃないんだよ

美竹蘭

怪盗ってのは

美竹蘭

心を盗むこともできるんだよ!

ナレーション

そしてそれぞれ方向を変えてバラバラに散った

森尾母

な…!?

森尾父

お前たち!アイツラを撃て!

ガードマン

し…しかし坊ちゃまのお客様が…

森尾父

いいから構うな!あの5人と兄妹を殺せ!!

羽沢つぐみ

もう!周りに人がいるのに!

ガードマン

止まれー!そこの女ー!

ナレーション

つぐみは走りながら銃弾をかわしていた

ナレーション

そのうちの数発が一般人に当たりそうになったがなんとか避けていた

友達D

やばいやばい!ここにいたら絶対死ぬ!

ナレーション

しかし

ナレーション

運が尽きたからなのか

ナレーション

眼の前に銃弾が一発迫ってきた

友達D

(や…やばい…死ぬ…)

ナレーション

もうだめだと思い目をつぶった

ナレーション

その時だった

羽沢つぐみ

大丈夫だった?

友達D

え…?え…?

友達D

えーーー!?

ナレーション

一般人はいつの間にか

ナレーション

つぐみに抱かれていて

ナレーション

手首からはワイヤーがでており

ナレーション

そのワイヤーの先はシャンデリアに引っかかっている

ナレーション

そしてシャンデリアの真下で二人一緒に吊るされていた

羽沢つぐみ

じゃあこのまま反対まで行くよ!

友達D

う…ウソでしょー!?

ナレーション

そしてそのまま振り子時計のように段々と大きくなっていき

ナレーション

反対方向にあった二階のギャラリーに足がつくと

ナレーション

再び銃声が鳴り始めた

羽沢つぐみ

わたしの後ろに隠れてて!

友達D

は…はい!

ナレーション

言われたとおりに後ろに隠れると

羽沢つぐみ

さっきの銃持ってたままで良かった〜!

ナレーション

さっきまで抱えていたガードマンの銃を

ナレーション

一階にいたガードマンに向けて連射した

ナレーション

そして静になると

ナレーション

また一般人を抱えてワイヤーを手首から取り出し

ナレーション

もう一度シャンデリアに引っ掛けると

ナレーション

今度はゆっくりと下に降りていった

羽沢つぐみ

そこのドアから逃げていって!

友達D

あ、あの!

友達D

ありがとうございました!

羽沢つぐみ

フフフ、どういたしまして!

ナレーション

入口に向かって一般人は去っていった

宇田川巴

くっそ〜!どんだけいるんだよ〜!

ナレーション

巴はギャラリーを駆け抜けながら

ナレーション

一階からくるガードマンの銃弾を避けていた

宇田川巴

ん?

宇田川巴

(あそこにいる奴ら…)

宇田川巴

よし!

ナレーション

巴はギャラリーから飛び降りると

ナレーション

華麗に着地を決めた後に

ガードマン

そっちに行ったぞ!

ナレーション

目的の場所に向かって突進した

友達A

な…なんかこっちに向かってないか…!?

友達C

う…うそだろ…!?

ナレーション

そして二人は巴に腕を掴まれると

宇田川巴

しっかりつかまってろよ!

ナレーション

二人の腕をつかんだまま回転を始めた

ナレーション

巨大なコマのように大きく回り続けて

ナレーション

二人の一般人の足や胴体はガードマンに直撃した

ナレーション

そのまま漫画のようにガードマン達は吹き飛ばされ

宇田川巴

ふ〜!助かった〜!

友達A

こ…こっちはめっちゃ気持ち悪いんですけど…

友達C

やばい…まじで吐くかも…

宇田川巴

でもまあ

宇田川巴

お前らがいなかったら多分今みたいにはならなかったと思うぞ!

宇田川巴

ありがとな!二人共!

友達A

ま…まあ役に立てたのだったら別にいいけど…

友達C

じゃあ俺たちは避難してるから…!

宇田川巴

おう!またな〜!

ナレーション

去っていく二人に大きく手を振って見送った

青葉モカ

も〜危ないな〜

ナレーション

モカは障害物を飛び越え

ナレーション

その障害物を台替わりにしながら銃弾をかわしていた

ガードマン

クソ!絶対に逃がすな!

ナレーション

モカはそのまま天井に近づくと

ナレーション

シャンデリアの裏側に隠れた

ガードマン

ど…どこに行った!?

青葉モカ

さてと

青葉モカ

ここからどうしようかな〜?

ナレーション

すると

青葉モカ

おや?

友達B

ほ…本当に知りません!

ガードマン

いいからどこにいるか教えろ!

ナレーション

先程のガードマンが一般人を脅していた

青葉モカ

ちょっとお兄さ〜ん

青葉モカ

そういうのやめたほうが良いよ〜

ガードマン

!?

ナレーション

ガードマンが後ろを振り返るが

ナレーション

誰もいなかった

ナレーション

そして再び前を見ると

ナレーション

先程の一般人が消えていた

ガードマン

ど…どういうことだ!?

青葉モカ

ほいっと〜

ガードマン

が…!

ナレーション

モカが後ろから回し蹴りをし

ナレーション

そのままガードマンは倒れた

青葉モカ

大丈夫〜?

ナレーション

倒れたテーブルから先程の一般人が出てきた

友達B

あ…ありがとうございました!

青葉モカ

いや〜それほどでも〜

ナレーション

そしてそのまま入口へと走っていった

青葉モカ

さてと

青葉モカ

蘭は大丈夫かな〜?

ナレーション

モカは両手で双眼鏡を作って

ナレーション

蘭の様子をまじまじと見た

森尾父

お前たち!

森尾父

絶対に外に出すんじゃないぞ!

ガードマン

はい!

ナレーション

入口の近くには

ナレーション

森尾とその両親

ナレーション

そして無数のガードマンが立ちふさがっていた

上原ひまり

も〜!

上原ひまり

入口がすごい厳重なんだけど〜!

美竹蘭

よっぽどあたしたちを外に出したくないみたいだね…

ユメ

ど…どうしましょう…

ノゾミ

ノゾミ

あの…!

美竹蘭

ノゾミ

やっぱり

ノゾミ

僕だけでもおろしてもらえませんか?

上原ひまり

え!?

ノゾミ

どう考えても

ノゾミ

この状況は圧倒的に不利です

ノゾミ

僕はここに残っていつも通りの生活に戻ります

ノゾミ

だからユメと宝石だけでも持って逃げてください!

美竹蘭

ユメ

お兄ちゃん…

ノゾミ

ユメ、僕はユメが幸せになるんだったらそれで十分なんだよ

ノゾミ

だからこの人たちと一緒に…

ユメ

そんなのはいや!

ノゾミ

…!

ユメ

私が幸せになっても

ユメ

お兄ちゃんがそうじゃなかったら

ユメ

なんの意味もないよ!

ノゾミ

…ユメ

上原ひまり

ユメちゃんの言うとおりだよ!

上原ひまり

それにあたし達は

上原ひまり

二人まるごと盗むんだから!

美竹蘭

あたしからを言わせてもらうけど

美竹蘭

君のいつも通りは間違ってるよ

ノゾミ

え?

美竹蘭

だって君のいつも通りは…

森尾父

おい!何をゴチャゴチャ言っている!

美竹蘭

はあ…

美竹蘭

あのさ

美竹蘭

今大事な話をしてたんだけど…

森尾母

そんなことはどうだっていいのよ!

金山 森尾

おい!ノゾミ!

金山 森尾

そいつから宝石を奪い返せ!

ノゾミ

…!

金山 森尾

そうすればもうお前をひどい扱いにはしないぞ!

ノゾミ

……

金山 森尾

さあ、そいつから降りてこっちに…

ノゾミ

お断りします!

金山 森尾

な…!?

ノゾミ

申し訳ありませんが

ノゾミ

ボクは怪盗の皆さんと一緒に行きます!

森尾父

お前…!

森尾父

誰に対してその言葉を言っている!!

ノゾミ

そんな事はわかってます!

ノゾミ

だからこそ

ノゾミ

過去のいつも通りよりも

ノゾミ

この先のいつも通りの生活に期待してるんです!

ノゾミ

長年の間…

ノゾミ

お世話になりました!

森尾父

こ…

森尾父

こんのクソガキがーーー!!

ユメ

…!

ナレーション

ホール内に父の怒声が響き渡った

森尾父

お前を拾ったのは誰だと思っているんだ!!

森尾父

せっかく私の良心で育ててやったというのに!!

森尾父

最近になって時々反抗するようになりやがって!!

上原ひまり

それは違うよ!

森尾父

な…!?

宇田川巴

反抗するのは思春期によくあることだぜ!

羽沢つぐみ

拾ったと言ってもそれがいい生活とは限らない!

青葉モカ

それに自分で最初から育てたわけじゃないでしょ〜?

森尾母

あの子達…言わせておけば…!

美竹蘭

ていうか…

美竹蘭

他人のこと考えるより

美竹蘭

自分達の心配をしたほうが良いんじゃない?

金山 森尾

!?

森尾父

どういうことだ!?

美竹蘭

すぐに分かるよ

美竹蘭

けど…

美竹蘭

わかったときには手遅れだけどね…

ナレーション

すると

ナレーション

屋敷の外から騒音が響き渡る

森尾母

な…なんの音!?

美竹蘭

さあ!今のうちに!

ノゾミ

はい!

ナレーション

ノゾミは蘭にしがみつくと

ナレーション

そのまま入口とは逆の方へと向かった

ナレーション

その後をついていくように

ナレーション

他の怪盗団も走っていった

森尾父

おい!どこに行く!?

美竹蘭

ひまり!

上原ひまり

オッケー!

ナレーション

ひまりはポケットからボールを取り出すと

ナレーション

入口に向かって投げた

ナレーション

そしてそのボールから煙が漏れ出る

金山 森尾

な…なんだ!?

森尾父

クソ…!前が…!

ナレーション

やがてホール内に煙が充満した

ナレーション

そして先程の騒音は

ナレーション

だんだんと屋敷に近づいてきた

警察官

動くな!警察だ!

森尾父

な…なぜ警察が!?

ナレーション

その後

ナレーション

続々と警察が乗り込み

ナレーション

金山家全員を取り押さえた

警察官

お前たちを

警察官

児童虐待の疑いで逮捕する!

森尾父

お…おい!待て!

森尾父

私達ではなく怪盗共を逮捕しろ!

森尾母

そうよ!宝石を盗まれたのよ!

警察官

怪盗?

森尾父

そうだ!すぐそこの扉に!

ナレーション

父がそう説得すると

ナレーション

屋敷中を探すことにした

ナレーション

しかし

警察官

何も無いじゃないか!

警察官

ともかく話は署で聞くから!

ナレーション

数人の警察官が父を拘束する

森尾父

おい!離せ!

森尾母

ちょっと!もう少し優しく扱ってよ!

金山 森尾

なんで俺も逮捕されるんだよ!

金山 森尾

俺はまだ未成年だぞ!?

森尾父

くそ…

森尾父

おのれ怪盗どもがーーー!!!

ナレーション

屋敷中にあるパトカーのサイレン音と共に

ナレーション

父の叫び声も響いた

上原ひまり

今日は一段と疲れた〜

青葉モカ

お腹すいた〜

ノゾミ

あの〜…

美竹蘭

ん?

ノゾミ

ここはどこですか?

美竹蘭

あ〜ここは…

美竹蘭

あたし達が経営してる食堂だよ

ノゾミ

食堂!?

ナレーション

その後の蘭の説明でノゾミは納得した

ナレーション

怪盗団が経営している食堂「夕焼け」

ナレーション

近くにある一貫校の最寄り駅のすぐ目の前にある

ナレーション

その為

ナレーション

学生の客も来る時がある

ナレーション

そして

ナレーション

怪盗団の本拠地でもある食堂だった

宇田川巴

普段はあたしと蘭が厨房で

宇田川巴

モカとひまりとつぐみが接客だよな!

羽沢つぐみ

二人共

羽沢つぐみ

なにか食べたいものある?

ユメ

待ってください!

ユメ

そ…その前にもう一つ…!

上原ひまり

何?

ユメ

なんであのとき

ユメ

タイミング良く警察が来たんですか?

美竹蘭

それは

美竹蘭

これだよ

ノゾミ

こ…コンタクト?

青葉モカ

それはモカちゃん特製の

青葉モカ

コンタクト型カメラなのだ〜

ユメ

カメラ!?

ノゾミ

こんな小さいのが!?

美竹蘭

そう

美竹蘭

これはスイッチを入れれば撮影と同時にすぐに世界中に配信される

美竹蘭

あとはそれを見た人が通報するだけ

ノゾミ

ていうか配信とかして捕まらないんですか?

ノゾミ

場所の特定とか…

上原ひまり

も〜そんなこと気にしなくていいの!

青葉モカ

それにそろそろテレビ見たほうが良いよ〜

ユメ

テレビ?

ナレーション

ユメがリモコンの電源ボタンを押すとニュースが流れていた

アナウンサー

昨夜、金山家の一家全員が虐待を繰り返した疑いがあったとして、金山森尾とその両親3名が逮捕されました

アナウンサー

目撃者の証言によると「怪盗に助けられた」などと、最近話題になっている怪盗団を思わせるような発言をしていたとのことです

アナウンサー

警察は家宅捜索を行うと同時に証言の確認を…

ノゾミ

これって…

美竹蘭

そう

美竹蘭

もう君たちを追いかけることはないってことだよ

ノゾミ

そう…ですか…

宇田川巴

おーい!

宇田川巴

そろそろ屋上に来いよ!

ユメ

屋上?

上原ひまり

うちの食堂

上原ひまり

2階まで客席なんだけど

上原ひまり

屋上は団体客用かな!

ユメ

へ〜

青葉モカ

それに

青葉モカ

今日は特別な日だからね〜

ノゾミ

特別な日?

美竹蘭

まあ行けばわかるよ

美竹蘭

ついてきて

ノゾミ

あ!ちょっと!

ユメ

ま…まってくださ〜い!

ナレーション

二人は蘭の後をついてくるように階段を登っていった

ノゾミ

…!

ユメ

きれ〜!

ノゾミ

凄い星空ですね…!

羽沢つぐみ

二人共〜!

羽沢つぐみ

こっちだよ〜!

ノゾミ

あ、はい!

ナレーション

二人は走って近づくと

ナレーション

いかにもパーティをやるようなテーブルの並び

ナレーション

たくさんの料理

ナレーション

そして

ナレーション

大きな看板のようなものが見えてきた

ユメ

何…?これ…

ノゾミ

「夕やけ食堂、新人スタッフ歓迎会!」?

上原ひまり

その通り!

ユメ

もしかして特別な日って…

美竹蘭

そう、これのこと

ノゾミ

でも働くって誰が…

宇田川巴

何って

宇田川巴

お前たちだよ!

ノゾミ

え!?なんで!?

青葉モカ

だって怪盗の仕事をしている間は

青葉モカ

この食堂はやっていないからね〜

青葉モカ

だからそのときに留守番みたいなのをやってくれれば良いんだよ

上原ひまり

まあ怪盗としての仕事はあまりやらないけどね!

ノゾミ

(そんな漫画を書く小学生みたいに!?)

羽沢つぐみ

基本的には気になるものがあるとすぐに…みたいな

ユメ

へ…へ〜…

美竹蘭

まあそんなわけだから…

美竹蘭

これからもよろしく

二人

…はい!

ナレーション

その二人の言葉とともに

ナレーション

歓迎会が始まった

美竹蘭

あ〜それと

美竹蘭

この屋上はもう一つ役割があるんだよね

ユメ

え?

ノゾミ

もう一つの役割?

美竹蘭

それは…

数日後

ユメ

いらっしゃいませ!

ナレーション

ユメは現在

ナレーション

つぐみたちと接客をしていた

ユメ

3名様ですね!

ユメ

こちらの席へどうぞ!

羽沢つぐみ

ユメちゃん!あとはこっちでやるから!

ユメ

はい!

ナレーション

一方その頃…

宇田川巴

おい!ノゾミ!

宇田川巴

わりぃけど代わりに定食やってくんねぇか?

ノゾミ

大丈夫です!

ナレーション

ノゾミは蘭達と厨房で調理をしていた

ノゾミ

4番テーブル、日替わり定食!

上原ひまり

はいは〜い!

美竹蘭

ノゾミ、もうすぐ時間だから準備して

ノゾミ

はい!

ナレーション

ノゾミが屋上に向かってから数分後

青葉モカ

は〜い皆さん注目〜

客A

ん?何だ?

客B

一体何かしら?

青葉モカ

今から屋上で凄いことをするので

青葉モカ

よかったら見に来てくださ〜い

客C

いや凄いことって…

客D

でも気になるよね?

客E

一応行ってみるか?

客F

いこいこ!

客B

一体何が始まるのかしら?

ナレーション

客たちが言われたとおりに屋上に来てみると

ナレーション

ステージのようなものが用意されていた

客E

なにかのイベントか?

ナレーション

そしてステージのカーテンが少しづつ開き始めた

客C

お!始まるっぽいぞ!

客F

何あれ?ピアノ?

客A

あ!誰かでてきた!

ナレーション

ステージの両端から

ナレーション

二人の男女が現れた

ナレーション

そして二人が並ぶと

ナレーション

客席に向かって一礼した

ノゾミ

皆様、ようこそいらっしゃいました!

ユメ

本日は正午限定のショーに来ていただき

ユメ

誠にありがとうございます!

客F

あ!あの子見たことある!

客C

男の方は厨房にいるやつだよな?

ノゾミ

どうぞ私達のショーを

二人

お楽しみください!

ナレーション

そして準備が終わると同時に

ナレーション

ショーが始まった

ナレーション

そのショーの内容は

ナレーション

ノゾミがピアノで演奏をし

ナレーション

ユメがそれに合わせて踊っていた

客E

いいぞいいぞ〜!

客B

二人共かっこい〜!

ノゾミ

(まさかステージがでてくるとは思わなかったけど…)

ユメ

(でもとても楽しい!)

二人

(あの怪盗達にあえて良かった!)

ナレーション

こうして二人は

ナレーション

食堂のスタッフとして

ナレーション

幸せな暮らしをすることができたのでした

羽丘の新入生

いかがでしたでしょうか?

羽丘の新入生

今回は初めてということだったので

羽丘の新入生

私の推しバンド「Afterglow」を書いてみました

羽丘の新入生

中でも蘭ちゃんが大好きです!(特にツンデレなところが)

羽丘の新入生

そんなわけで

羽丘の新入生

最後まで「兄妹と夕焼けの怪盗団」を見ていただき

羽丘の新入生

本当にありがとうございます!

羽丘の新入生

この作品のモチーフは

羽丘の新入生

ゲーム内にあるペルソナシリーズとのコラボをモチーフにしました

羽丘の新入生

というわけで

羽丘の新入生

次の小説で出すバンドをここで出したいと思います

羽丘の新入生

次に出すバンドは…

羽丘の新入生

「Roselia」です!

羽丘の新入生

そしてタイトル(仮)は…

羽丘の新入生

(仮)「青薔薇の魔王様」にしようかと考えてます

羽丘の新入生

仮のタイトルですが

羽丘の新入生

内容は皆様の創造に任せます

羽丘の新入生

それでは

羽丘の新入生

ここまでのご視聴

羽丘の新入生

ありがとうございました!

羽丘の新入生

PS、バンドリの方でも羽丘の新入生としてやっていますので

羽丘の新入生

そちらの方でもよろしくお願いします

この作品はいかがでしたか?

33

コメント

3

ユーザー

ありがとうございます!

ユーザー

完成度高すぎませんかね…?凄い…

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