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夏希
あれは確か、夕暮れの塾の帰り道。
高校に入学する1週間前。 つまり春休みで起きた
いつも通る歩道橋での出来事だった。
河西くん高校入学1週間前ver.
河西くん高校入学1週間前ver.
河西くん高校入学1週間前ver.
当時僕は親がそんなに好きではなかった。
だから時間があれば、あの歩道橋で 本を読んだり、音楽を聴いたり、 ただボーッと景色を見て 考え事をしたり、、、
とにかく時間を潰していた。
その日も、僕は歩道橋で考え事をしていた。
考え事をしている時は、いつも同じようなことを考えてた。
どうして僕は、、、
虐められてるんだろ、、、って
河西くん高校入学1週間前ver.
その時僕は、大きなカバンを持った、大男に目がいった。
見覚えがあるようなないような。
そんなことを考えてた次の瞬間
ドンッ!!
河西くん高校入学1週間前ver.
あの大男にぶつかられて、
手すりに肘ついてた僕は
歩道橋からズルっと落ちた。
全てがコマ送りのようにゆっくりゆっくり動いて
これ、タヒぬんじゃないか?
って思った。
元々虐めのせいで人生諦めてたから、僕はそれを受け入れた、
全てが一瞬の出来事だった。
???
そう言って、誰かが僕の足を掴んだ。
それが麻乃さん。
そしてそれが、
麻乃さんと僕の出会いだ。
河西くん高校入学1週間前ver.
麻乃さん
モーブ
モーブ
僕は、彼女のお陰で助かった。
でも、それは当時の僕からしたら嫌で嫌で。
僕はずっと死にたかった。せっかくの機会をなんで邪魔するんだよ!
って、何故か何も悪くない。むしろ賞賛されるべき彼女に当たってしまった
そしたら彼女、こういったんだ。
麻乃さん
って。正論で返された。 僕は、男を女が助けるなんて、そのまま自分も落ちるかもしれないのに。怖くないんですか?って。なんで助けたんですか!?って。聞いた。
麻乃さん
と一言
麻乃さん
麻乃さん
麻乃さん
夏希
夏希
夏希
夏希