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朝の教室は、いつもより騒がしい
なんせ、今日は席替えだ
担任
担任
チョークの音が鳴り響く中、教室がざわつく。
私は、席を立たず、黒板を見上げた
前から二列目、廊下側
そこに書かれていた名前
(一ノ瀬澪)
,,私の名前
そのすぐ隣
(柊 結衣)
一ノ瀬
椅子を引く音がする。
誰かが隣に座った。
柊
軽い声、でも何故か耳に残る。
柊
一ノ瀬
距離は机ひとつ分なのに、
やけに近く感じた
授業が始まる
担任
ページをめくる音。
ふと視線を感じる
横を見ると、柊さんが此方を見ていた
柊
彼女は小声でそう教えてくれた。
一ノ瀬
指先が同じ行をなぞる。
近い、
一ノ瀬
柊
小さく笑う
それだけなのに、心臓がうるさい。
クラスメイトA
柊
そう言い、ちらっと此方を見る
一ノ瀬
クラスメイトB
一ノ瀬
柊
一ノ瀬
柊
理由は言わない
でも、目は逸らさない
放課後
昇降口
柊
一ノ瀬
柊
”偶然”という言い方
でも、歩く速度はぴったり揃っている
一ノ瀬
柊
一ノ瀬
名前を呼ぶだけで、少し息が詰まる
柊
当たり前みたいに呼ばれる
一ノ瀬
柊
一ノ瀬
少し嬉しく思う
柊
結衣もまた、笑う
校門の前
柊
一ノ瀬
柊
一ノ瀬
柊
一ノ瀬
そうして、結衣は手を振って帰って行った
夕焼けの中、その背中を見送る
一ノ瀬
一ノ瀬
一ノ瀬
一ノ瀬
最後に振り返ったゆいの表情が
少しだけ、読めなかった。