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#ご本人様には関係ありません
兎雪。@新連載始動
12,320
主
主
さつき(まま)
主
いふ
いふ
眩しい程の日差しが目に刺さる。
いふ
ふと隣のスマホを見つめると、 またね、というあいつの言葉。
全部、全部俺のせいで。
いふ
いふ
何もしなかったら、もしかしたら 変わらず、居てくれたのかもな
…とか。
いふ
『気持ち悪い』
頭の中で鳴り響く声は、 …昨日の事のように思い出せる、 あの日の言葉。
…それと
『…ごめんねいふくん。』
いふ
『また明日、連絡するね。』
いふ
『…ばいばい。』
いふ
昨日の、あいつの声。
いふ
悪夢のように繰り返されて止まない その声は延々と俺を苦しめる。
頭が割れそうな程に痛い。 考えすぎておかしくなりそうだ。
…どれだけ考えても、 解決するはずもないのに。
いふ
悪夢のせいで寝不足な身体を 無理矢理起こし、立とうとする。
いふ
聞いた事の無いしゃがれた声。 その生気の無さに自分でも驚く。
それを笑うように、鉛のように重い体も、簡単には動かない。
なんとか壁伝いで歩き出す。
いふ
心の内でそんな事を思った。
口内に焼けるような苦味が広がる。 まずい、とまでは行かないが、 やはり美味しくは感じなかった。
どれだけ胃に流し込んでも、 この気持ち悪さは無くならない。
むしろ、増えていると言っても いいくらいだった。
ピーンポーン
いふ
耳をつんざく様な音量で インターホンが鳴り響く。
いふ
重い腕でゆっくり扉を開けると そこには見知った顔があった。
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
どこまでもお見通しな このリーダーに対して 尊敬の念すら抱いてしまう。
最近は皆ほとけの事ばかりの はずだったのに、全員を見ていた。
…なんて立派な人なんだろうか。
いふ
ないこ
こんな時ですら仕草から 余裕を感じる。
いふ
ないこ
先程から無心で飲み続けていた コーヒーを見つめて彼は言う。
いふ
ないこ
いふ
単調な言葉を交わして俺は コーヒーを淹れる。
コーヒーと言っても、気力も無いのでインスタントなのだが。
いふ
ないこ
俺が差し出したマグカップを 受け取ると、ないこは真剣な顔つきになり、こちらをじっと見つめる。
ないこ
いふ
何を話せばいいと言うのだろう。 何も話して貰えなかったのに。
少し寂しそうに俯く彼の顔が、 どんなに歪んでいた事か。
…今でも、鮮明に思い出せる。
いふ
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
…後は、あの夜の事を言うだけだ。
言うだけ、なのに。
自分の悪夢を無理やり掘り起こされるような、耐えられない感覚。
ほとけが消えて無くなる夢を 見続けているような─
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
自分の名を呼ぶ声で我に返る。 …そうだ、ないこがいたんだった。
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
…そうだ、こんな事をしてる 場合じゃない。
深呼吸をしながら、ないこの言葉を 一つ一つ噛み砕いて飲み込む。
"あの夜"を無理に話す必要は無い。 言える事から伝えなければ。
残っていた冷めたコーヒーを一気に 胃に押し込み、頭を働かせる。
いふ
活休を伝えられた日、ほとけは 何かを警戒するように何度も 喫茶店のガラス戸を見つめていた。
いつもより距離感も遠かったように思える。…まるで、誰かから俺等の関係を隠すかのように。
いふ
記憶が正しければ、あいつ自身の事は一切隠していなかった。
…慣れていると言わんばかりに。
あいつから滲み出ていた感情も、 恐怖というより焦りが近い。
決め手に、あいつは誰かに見せつけるように席を立った。
いふ
いふ
いふ
未だ脳裏に張り付いて離れない、 早足で去るほとけの後ろ姿。
それにまた胸が痛くなる。
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いふ
そう言いかけた時、視界が ぐるりと回り床に手をつく。
ないこ
立ち上がろうとしても震える手足がそれを許してくれない。
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
いたずらっぽく笑う目の前の人に 恐怖に近い何かを覚える。
どう見ても目が笑っていない。
いふ
そんな事を思いながら 意識を手放した。
さつき(まま)
主
さつき(まま)
主
主
主
コメント
3件
きた!!まじでずっと待ってました!毎日通知欄確認してました!めちゃくちゃ続き楽しみです!
いふくんの心の内が丁寧に描かれていて、胃がキリキリするような感覚が伝わってきました。特に「もう聞きたくない」と繰り返すフラッシュバックの描写が生々しくて…。そこへないこさんが現れて、リーダーとしての切れ者っぷりを見せつつも「まろにしか分からないことがある」と優しく誘導する流れ、胸に沁みました。最後の「目が笑ってない」危険な雰囲気も好きです。次の話、楽しみにしてますね!