この作品はいかがでしたか?
706
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Riru
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病院での生活も、あと少し。 やっと慣れてきたころだけど、もう終わってしまうと考えると、少し寂しい。
でも、ずっと病院にいるのは…ちょっとあれだから...w
退院できるのは嬉しい、けど… さとみくんに早く目を覚ましてほしい。
僕がしつこいくらいにさとみくんさとみくんって言ってるのはわかってる。
うるさいと思うけど…、心配で、心配でたまらないんだよ…
Colon.
そんなことを思いながら、時を過ごしていた。
ある日、今日もぼくはさとみくんの お見舞いに行った。
いつものように、手を握ってただひたすらにさとみくんに話しかける
Colon.
そう言った時、さとみくんの指先が動いたような気がした
Colon.
僕がそう声をかけたけど、さとみくんは顔色変えずにすやすや眠っていた
Colon.
なんて、独り言をぼやきながらひたすらにさとみくんの手を握っていた。 僕が倒れたあの日から、みんなのことは少しどうでもよくなった。
きっと僕はさとみくんさとみくんって五月蝿いし、うざいから僕から離れていったんだろう
Colon.
今までずっと、一緒だったのに… どんな時もみんなで乗り越えようって約束したのに…って、覚えてないか…w
僕のことは避けても、さとみくんのお見舞い位は来てくれてもいいのに…
Colon.
僕は、邪魔者?…きっとそうだ
いっそのこと、死んでしまおうか
…でもさとみくんに助けてもらった命を無駄にするわけにはいかない。 気づいたら、僕は泣いていた
Colon.
さとみくんが目を覚ましてくれないから? まだ死にたくないから?
Colon.
きっと、みんながいないから。
今までは、誰かが泣いたらみんなが慰める。 誰かがつまづいたらみんなが助ける。 誰かが苦しんでいたらみんなで解決策を探す。
…今は、その「みんな」がいないから信じられないほどに心細くて、寂しくて、悲しくて。 今になって、やっとみんなの大切さに気づいた
Colon.
Colon.
Colon.
一人で、そんなことを意気込んだ
Riru
Riru
Riru
Riru
Riru
Riru
Riru
コメント
3件
好き…
この話めっっちゃ好きです!
神っすね☆