日帝病み

本編どうぞ↓

月明りもない夜はどこまでも暗く、虚構のみで創られている気さえした

昼はとっくに暮れていた

ジリリリリ

ジリリリリ…

キーンコーンカーンコーン

痛みも消えぬまま教室に入った瞬間、

頭に冷たい感触が走った

バシャッという特有の音。

頭からかぶる人はなかなかいない。

この日から私は、アメリカたちがいない間ずっと

いじめを受けることになった。

そう思って黒板に目をやった。

そっちにいるんだよ

そこには、

「アメリカなんかゴミだ」「●ね」

そう書かれた紙…嫌、ゴミが貼り付けてあった

またしても、私は首を縦に振った。

もう無理だと確信していた。

最初からはめられていたんだ。

だが、対策もせず、言いなりになった私が悪いな。

………一体、私の何が悪かったのだろうか？

長く培ってきた信頼は、

簡単な衝撃ですぐ割れてしまう、薄い硝子だったのか？

私は今まで何をして生きてきたんだ？

何を学び、何を得て、何を話し、何を行動にしたのか？

何が間違いだったのだろうか？

首を縦に振ることで崩壊するのは

私だけではなかったのか？