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○これは
●これは
○私と
●僕と
○彼の
●先輩の
"好きな人の話だ"
季節は秋
それは
突然訪れた
凪
凪
凪
凪
稲本 凪(いなもとなぎ)
16歳
好きな人
先輩
身長は高い方
顔は普通
先輩と同居している
先輩は、世界一可愛くて 優しくて、
お人好しだ
凪
付き合ってくれたことなんか、 未だに夢ではないかと思う
凪
紙に残った筆圧
それを塗りつぶせば、 消した跡も読み取れる
だけど
なんとか読めるのは、
『好きな人』の文字
何それ
やっぱ、夢...?
付き合えたのは、夢、か。
ことを話すと長くなる
僕は、久しぶりに部活が 休みだったから、
先輩にケーキを買って帰った
そしたら、何故か...
がらんとした部屋
どれだけ呼んでも答えない声
おかしいと思った
実感がわかない
だけど、その実感は ずしり、と僕にのっかるのだ
置き手紙
それは、いつも晩御飯を食べる テーブルの上に
空気のような存在で置かれていた
『凪くんへ』
『あのね、急でごめん』
『私はもうあなたを愛せません』
『実家に戻ります』
『しばらくは話しかけないで』
『今まで無理させてごめんね』
『もう、構わないから』
『さよなら』
『ゆり』
だけど、その手紙には、下に空白が 沢山ある
そこには何か書いたあとが見えた
先輩は筆圧が強いから
塗りつぶせば、見えてきた
『好きな人』の文字
肩がすごく重く感じた
凪
ただ、ただ、立ち尽くすだけだった
ドカッ
手に提げた袋は 斜めに落ちる
ケーキはきっとダメになったかな
柚麗
柚麗
柚麗
柚麗
苗田柚麗(なえだゆり)
18歳
好きな人
凪くん
身長は凪くんに負けてる
顔は普通
凪くんと同居してた
凪くんは世界一かっこよくて 心強くて、
一人で走りがちだ
柚麗
告白された時は嘘だと思った
柚麗
私の知らない凪くんが、 知らない子に笑いかけてる
しょうがないとは思う
だけど、
知らない凪くんが、知らない顔で
その子の下の名前を呼ぶから
何それ
やっぱり、うそだったのかなあ
遊びだったんだ...
全ては話せないけど
私は今日久しぶりに凪くんの 部活がないから
門の前で待ってた
そしたら、凪くんが、 知らない女の子と
話してるから
凪
菜々春
凪
菜々春
菜々春
凪
菜々春
菜々春
凪
菜々春
傍から見るとカップルみたいで
つい、逃げ出した
菜々春ちゃん可愛いもんね、
私なんかより
菜々春ちゃんといた方が凪くんも 嬉しいんだろうな
ダッ
逃げ出した足が着いた場所は 同居している家
荷物まとめて、手紙書いて、
凪くんからバイバイした
柚麗
っ、
消し消し...
そんなこと、かけないっ...
私の気持ち、ダメになっちゃった。
バイバイ
バイバイ
凪くん
先輩
私は、
僕は、
あなたと一緒にいて 楽しかったです
好きな人と仲良くね
さよなら
愛した人...
END
ハート❤1000いったら 番外編、ていうか、
続き出すよ
Thank you(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
少しでもあなたの記憶に(´˘`*)