みのる
ねぇまだ起きないの?こいつ。

ふゆと
こいつ呼ばわりしないの〜
みのる。

みのる
じゃあ名前なんていうんだよ。

ふゆと
…まだわかんない。

かずま
え、わかんない?
決めてないじゃなくて?

ふゆと
うん。この子、
元の名前があるんだって。
だから本人に聞こうと思って。

ふゆと
変えてはいいって言ってたから
変えたい時は
変えようと思ってる。

しずく
ほ〜そうかい。

つばさ
可愛い…。

かずま
そうだね〜♥️
(やっぱふゆと兄に
頼んで正解だった。)

ふゆとの声と他の4人の
声が聞こえて
ナキが目を覚ました。
ナキ
んぅ…?
(なんだ…ここ?)

ナキ
(てか、人多くない…?)

口枷と手足が縛られたまま
ナキはこの後何をされるのか考えた。
ふゆと
あ!おはよう。
起きるの
待ちくたびれちゃったよ〜。

ふゆと
今口枷と足の縄とるね〜。
(手解いちゃうと逃げるし…)

ふゆと
はい。とったよ。
さっきは酷いことしちゃって
ごめんね?

ナキ
…コクリッ
(この人たちは一体誰なんだ…。)

つばさ
ねぇねぇ。君の名前ってなぁに?

ナキ
な、ナキ…。

かずま
へぇ〜ナキくんっていうんだ。
可愛い名前つけてもらったねぇ。

しずく
誰につけてもらったんだ?

ナキ
ミラム。

しずく
ミラム?…
ふゆと!(小声)
誰だその〜
ミラムってやつ。(小声)

ふゆと
ナキを小さい頃から
育ててくれた人だよ。(小声)

みのる
でもふゆとから話は聞いたけど
お前一週間もしないで
殺されそうになったんだろ?
まだ13なのに。

ナキ
っ…。

そうだとしても…
俺の親といっても変わりない存在だ。
それに…自分から死のうとしたし…。
ふゆと
あ、そうだ。
ナキはお風呂入らないと。
つばさ。一緒に入っていいから
シャンプーとか
色々やってあげて?

つばさ
うん。
じゃあ行こうナキ。

ナキ
…はい。

みのる
…。
