あの日の俺/私は

これは私が昔、体験した物語です 今日、ちょうど10年前なりますゆえ 話させてください

私が高校生になったばかりの日でした

でもね、そんな平和もすぐに崩れた

こんな絵に書いたような平和の5日後

このとき行かなかったら… 私はあんな目に合わなくて済んだのかもしれません

ピンポーン

(家の中から) ???)黙れ！ 仁)ごめんなさい！ごめんなさい！

このとき素直に警察に電話していれば…

ガチャｯ

家の中は和風でした

仁)ごめんなさい！許して！

このときの私は中で起きてることなんて想像も出来ませんでしたから、 そっと…覗いてみたんです

中で起きてることは…… 悲惨でした

「えっ…」この声を発するのが精一杯でした。 中は泣きながら謝っていた仁と 怒鳴りながら仁を殴っていた仁のお父さん そして泣きながら瞬きもしないで 仁を見ていた仁のお母さんがいました

仁を助けに来たはずなのに… 私はその場からにげようとしました

何も出来ない私を責めました

でも、動けなかったのです 仁のいる方へ行けなかった 私の入ってきた場所、窓へ向かう 道に足は向かいました

結果私は 逃げ出すことを選んでしまった

仁はどうなったのかな 逃げたあとはずっと話してないから分からないや

今もずっと後悔してる

ごめんね仁 …謝ってする話じゃないけど

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

ここからの声は聞こえませんでした

はぁ…今日も始まってしまった 家に居るよりはましだけど

その5日後

あれから毎日、高校にも行かせて貰えなかったし、殴られていた