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世界の裂け目へ向かう道中。
今日もアメリカの声が山道に響いていた。
アメリカ
日帝
アメリカ
フランス
イギリス
プロイセンは笑いながら腕を組む。
プロイセン
ロシア帝国
プロイセン
ナチス
ソ連
アメリカは雪玉を作ると、思い切り空へ放り投げた。
アメリカ
ボスッ。
雪玉はそのまま自分の頭に落ちてきた。
全員
ナチス
アメリカ
日帝
フランス
イギリス
プロイセンは腹を抱えて笑う。
プロイセン
ロシア帝国
プロイセン
賑やかな笑い声が山へ響く。
その輪の中で。
ナチスもいつも通り笑っていた。
誰にも気づかれないように、
胸の奥を押さえながら。
その日の夜。
仲間たちは疲れて眠っていた。
焚き火の火だけが静かに揺れている。
ナチスは一人、少し離れた岩場へ座っていた。
右手を見る。
黒い紋様が昼間より濃く浮かび上がっていた。
ナチス
拳を握る。
ナチス
ナチス
その時。
ポケットの中で、小さな黒い結晶が淡く光る。
誰にも見せたことのない物。
それは、世界の裂け目から生まれた欠片だった。
数日前、最後の裂け目へ向かう途中。
彼は誰にも気づかれず、この欠片に触れてしまっていた。
その瞬間、声が聞こえた。
『継承者よ。』
『最後の門を閉じれば、お前たち全員の命が危うくなる。』
『ただ一つだけ、全員を救う方法がある。』
ナチスはあの日を思い出す。
ナチス
『一人だけが裏切り、裂け目の力を引き受けること。』
『そうすれば、残りは生き残る。』
『その者は永遠に裂け目の番人となる。』
ナチスは苦笑した。
ナチス
その声は続けた。
『誰にも話してはならない。』
『話した瞬間、契約は仲間全員へ分散する。』
『六人全員がお前と同じ運命になる。』
あの時。
ナチスは迷わなかった。
ナチス
ナチス
その瞬間。
右手へ黒い紋様が刻まれた。
ナチスは静かに夜空を見上げる。
ナチス
誰にも理解されない。
きっと仲間には嫌われる。
それでも、
アメリカは笑っていてほしい。
ソ連には、もう一人で泣いてほしくない。
日帝には胸を張って進んでほしい。
フランスには笑顔でいてほしい。
イギリスには安心して暮らせる日常へ戻ってほしい。
ロシア帝国とプロイセンには、ようやく訪れた平穏を失ってほしくない。
ナチス
ナチス
小さく笑う。
その笑顔は昼間と同じなのに、どこか寂しかった。
背後では、眠っている仲間たちの穏やかな寝息が聞こえる。
ナチスは振り返り、小さく呟く。
ナチス
そう言って焚き火へ戻る。
誰にも悟られないように。
いつも通りの笑顔を浮かべながら。
そして翌朝。
アメリカ
ナチスはすぐに笑顔で手を振る。
ナチス
その笑顔を見た仲間たちは、誰一人として異変に気づかなかった。
ただ一人――
プロイセンだけが、ナチスの右手を一瞬見つめ、何かを察したように目を細める。
しかし彼は何も言わない。
『一人で抱え込む苦しさ』を、誰よりも知っているからだった。
過酸化水素
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コメント
6件
一気読みさせていただきました!え?天才という名の神ですよね?そうですよね?!プロイセンなんかみんなに言わなさそうな気するし言いそうな気もするうーんどっちなんだろナチも一人で抱え込むタイプかみんなもそうな気してきたぞもう続き楽しみすぎて夜しか寝れなくなっちまうって続き楽しみにしてます

皆のわちゃわちゃも好きだし、ナチ可哀想かっこいい!続きが気になります😚🎉
ああ、このエピソードめっちゃ刺さったわ……。昼間の賑やかな空気と、ナチスの一人だけの静かな決意の対比がもう、胸に来る。みんなの笑顔を守るために「悪者になるのは俺一人でいい」って、その選択が重すぎるし、プロイセンが気づいてる風なのもたまらん。続きが気になりすぎる🔥