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王子様の裏の顔
見てくださってありがとうございます!
何話かに分けたいと思いますので、最後まで見てくださると嬉しいです
これは、携帯小説風にしてあります!
主な登場人物は
佐藤 心愛(さとう ここあ)
斎藤 隼人(さいとう はやと)
はやとの親友 橘 玲音(たちばな れいん)
ここあの親友 佐々木 愛里(ささき あいり)
ここあの姉 佐藤 萌佳(さとう もか)
んー!いい天気!
今日から私は華の高校生!
私が今日から通うこの高校、藤咲高校(ふじさきこうこう)
ここは地元の隣町だから電車通学。
楽しみだけどちょっと怖いなぁ。
まぁ、今日から華の高校生だし!
高校生活楽しもーっと!
「ピンポーン♪」
あ、あいりちゃんかな!
「はーい!」
「きゃあ!朝から可愛いわね!」
なんていってあいりちゃんは 私の頬に両手を当てて むにむにしてくる。
「何言ってるの! 可愛いのは あいりちゃんの方でしょ 」
これだから無自覚は。 なんて呟いてるよ。
「私は無自覚なんかじゃない! ぶすなのなんて 自覚してるもん!」
「はぁ。その逆よ。 ばかね。」
なんていってるよ。 そうだ! あいりちゃんのこと紹介するね!私の親友あいりちゃんは 美人で大人っぽくて 私にはちょっと甘いんだよね… へへ。そんな所も好きだけど。 実はあいりちゃん人見知りで 初対面の人の前だと 喋らなくなっちゃうんだよね!
あいりちゃんは私と違って お化粧にも詳しいし 髪はちょっと茶色で いつも毛先がくるくるしてあるの
それに比べて私はね。 お化粧なんてできないし 髪はストレートなんだ。 あいりちゃんみたいな くるくるがいいなぁ!なんて 思っちゃうんだよね!
あいりちゃんはすごくモテるんだ まぁそのスタイルでそのルックスだもんね! モテて当たり前か!
なんて思ってたらあいりちゃんが
「あ!やばい! ここあ急ぐよ!」
なんて、急に手を引っ張るんだ
びっくりしたけど 腕時計に目をやると 8時半……
あぁぁ!やばい!
私達は新入生だから 9時までに登校だけど ここから学校までは 25分は掛かる。 遅刻しちゃうよぉ。
私とあいりちゃんは 運動神経はいい方だから 一生懸命走ったら間に合うかな?
学校につき腕時計を見ると
8:45
はぁ。間に合った。
あいりちゃんと私は 間に合ったね! なんて 微笑みながらクラス確認をした
そしたらなんと!
一緒のクラスだったんだぁ!
私は嬉しくて手を取って 飛び跳ねちゃったんだよね!
そしたら周りの人達が こっちを見て 「何あの子可愛い」
なんて口々に言ってるから
やっぱりあいりちゃんは モテるね!なんて言ったら
「ばか。あんたのことよ」
だって。
私は思わず
「へ?」
間抜けな声出しちゃったよ!
「ふふふ。なんでもないわ」
むぅ。あいりちゃんの意地悪! なんて拗ねて 口を膨らませていると
「そんなことしても可愛いだけ 早く教室行こ!ね?」
ね?ってやる仕草が可愛くて さっきのことなんて忘れちゃって うん!って答えた。
教室に行く間 ずっと視線を感じるんだよねぇ。 あいりちゃんが可愛いから みんな見てるんだぁ。
私のあいりちゃんだもん! みんなにはあげないよ!
なんて心の中で呟いてみる。
こんなことはあいりちゃんには 恥ずかしくて言えないからね。 へへ。
なんて思ってると もう教室についてた
・・・っドン!
「いたぁ。」
誰かにぶつかっちゃった。
ついてないなぁ。なんて考えてると
「ごめんね?大丈夫?」
と、すごいかっこいい人がすごく心配そうな顔で言ってきた
かっこよさに私は黙って見つめていたら
「えっとぉ、立てる?」
と、男の子が言ってきた
あ、いけない。私見つめちゃってた。
「あ!はい大丈夫です!ほら、立てます!」
立ち上がろうとした瞬間にズキッ…と痛みが走ってきた
その痛みで足がふらついて床に転んぼうとしたその時に
「おっと。大丈夫じゃなさそうだね。ごめんね?保健室に行こっか」
「え、あ、大丈夫ですよ!ほら、たてますし!」
正直大丈夫じゃないんだけどね。結構痛くて歩くのも辛い
その男の子に迷惑だと思って無理に立ってたら足がふらふらしちゃうんだ。
それに男の子は気づいたみたいで
「全然大丈夫じゃないじゃん。ほら、ふらついてる。いいから保健室行くよ」
そして。
フワッ。
「えっちょ、下ろしてください!!」
「だーめ。歩けないんでしょ?」
「うっ。でも大丈夫なので!」
「いいから。暴れないで」
かぁぁ/// みんなが見てるよぉ。
「ごめんなさい。保健室まで連れて来てもらって。重かったですよね。入学式遅れますからもう行っていいですよ?私もしばらくしたら行きますから!」
「全然重くなかったよ。ていうか逆にちゃんと食べてるの?ってぐらい。ははっ。」
「お世辞どうも。へへっ」
私が微笑むと
男の子が顔を真っ赤にした
「えっと、ごめんもう行くね!また教室で!」
すると顔を真っ赤にした男の子は走って保健室をあとにした。
なんなんだろう?と思いながらまだ痛みが残る足に湿布を貼り、しばらくすると痛みが引いてきたから
「そろそろ入学式に行かなくちゃ!あーあ。入学式に遅れるなんて。」
ま、身長は152っていう低さだからしゃがんでいけばばれないでしょう!
そんなことを思いながら入学式へと行ったのでした
入学式が終わってあいりちゃんにすごく怒られたのは、言うまでもないよね。
私達は喋りながら教室へ戻って席確認をしに行った
そういえばさっきの人の名前聞いてなかったなぁ
聞いとけばよかった。
なんて、しょぼんと落ち込んで席確認をしに行ったら
・・・佐々木 愛里・佐藤 心愛・ 斎藤 隼人…
わぁ!私あいりちゃんの後ろだぁ!えっとぉ、私の後ろは、はやとくん?
優しい人だといいなぁ!
なんて思って席についてあいりちゃんと話してたらホームルームの時間が来ちゃってまた後で!ってあいりちゃんに手を振る
そういえばはやとくん?だったっけ。まだ来てないなぁ。どんな日とか気になる。
まぁ。明日には来るでしょ!
と、ホームルームの間に考えていたここあだった。
そして下校ももちろんあいりちゃんと!
やっぱり視線を感じるなぁ。あいりちゃんはもてるんだ!
「あんたなんかにやけてるわよ」
ってあいりちゃんに言われた
「えっ!?私にやけてた!?」
かぁぁぁ///恥ずかしいよぉ。
「ふふ。かわいいわね」
「あいりちゃんもねっ!」
そういってあいりちゃんに抱きつく
「はいはい。ありがとね。あんたの方が可愛いわよ」
「ふふふ。ありがとうあいりちゃん!」
そう言ってあいりちゃんと微笑んでると
周りの男の子の顔が真っ赤だった
みんなどうしたんだろう?お熱でもあるのかなぁ
「あんた。その顔反則よ。可愛すぎる。」
「へ?」
無自覚め なんてあいりちゃんは呟いてる。
ほんとあいりちゃん美人で可愛い。なんでこんなに可愛いんだろーう
「じゃ。私ここ曲がるから。ばいばいここあ。」
あ、もうこんなとこまで来たんだ。
「あいりちゃん!ばいばい!また明日!」
あいりちゃんが前を向いたまま後ろに手を振ってる。
「かっこいいなぁ。」
そう呟いたら後ろから
「だれが?」
っ!?
だれが?なんていって今日のイケメンさんが顔を近づけていたから思わず後ずさり。
「ははっ。顔真っ赤だよ?熱でもあるの?」
「な、ないですよ!あなたが顔近づけて来るからです!」
「え?なに?聞こえない」
本当は聞こえてるくせに。
なんて頬を膨らませると
「ははっ。かわいいね!」
かぁぁぁ///
「な、何言ってるんですか!私が可愛いわけないですよ!眼科をおすすめします!」
と言い切ってスタスタ歩いた
「あれ?君そっちなんだ。僕もなんだよ」
「そ、そうなんだ!」
「そんなに怯えないでよ!」
「へ?」
わ、私そんなに怯えてたかな?
「怯えてないよ?」
「顔。引きつってるよ?」
へ?そうかな?
「へへ。そんなことないよ」
「そう?ならいいや。そういえば僕の名前言ってなかったね」
「あ、うんそうだね!」
「僕の名前はさいとうはやと。はやとって呼んでね。」
「あ、うんわかった。私の名前はさとうここあ。よろしくね!」
「ここあちゃんか。名前も可愛いね」
な、名前も…?
「な、名前もってなんですか?もって。」
「ん?そのままの意味だよ?顔も名前も可愛いねって」
かぁぁ///
「そ、そんなことないけど。ありがとうございます。」
あ、私の家だ
「あ、私家ここなので。また明日!」
「あ、うんじゃあね。」
「うん!ばいばい!」
意外と優しい人だったなぁ!
はやとくんかぁ。
あれ?そういえば私の後ろの席の子はやとくんだ!やったぁ。うれしいな!
次の日
「ふぁぁ。」
はぁ。早く起きちゃった
今何時だろ。
「5:56かぁ。まぁたまにはいいかな!」
私はあいりちゃんが来るまでゆっくりすることにした。
「ピロリン♪」
あれ。こんな朝早くにlineなんて誰だろ
"あいりちゃん"
あいりちゃんからだ!なんだろ?
"私中学3年生から付き合ってる彼氏と学校に行きます。だから今日だけ一人で行ってください!ごめんね!"
そっかぁ。残念だけどしょうがないね!今日は早めに出ようかな。
7:45に私は家を出た
駅に着くと突然
「あれここあちゃん?」
ん?だれだろう
「あ!はやとくん!おはよう!」
「おはようここあちゃん」
あぁ。朝からイケメンくんだぁ。髪の毛は地毛なのかな?栗色っぽくてふんわりしてる。なんかいろっぽいなぁ
「ここあちゃん?どうしたの?」
あ、やばい私また見つめちゃってた!
「え!?ううん!なんでもない!はやとくんも電車通学なの?」
「うん。そうだよ」
そうなんだぁ。
「いつもこのくらいの時間なの?」
「うん。そう。ここあちゃんは?」
「んー私は早めに起きたから今日はたまたまかな!」
「ははっ。そうなんだ毎日早起きしなよ。一緒に登校しよ?」
ドキッ。
首を傾げて ね?なんて言ってくる仕草がなんか可愛くて ドキッ。ってしちゃった。
「う、うん!がんばるね?」
はやとside
「っ!?」
やばい。今のは反則だ。可愛すぎる。
この今俺の目の前にいるこいつは女たちがうるさかったから教室を出ようとしたらぶつかった
そしたら泣きそうな顔で
いたぁ。って言ってた。あの顔はやばかった。可愛すぎんだろ。
俺は急いで保健室に連れていった
だって。あいつは強がってるけど、ふらふらしてんだもん
だから急いで連れていった
それで、知り合ったってわけ。
んで、俺は一目惚れだったってわけだ
ここあside
私達はそれからお喋りしながら学校へ向かった
校門辺りからすごい女の子がはやとくんにくっついている
はやとくんすっごい嫌そうな顔してるよぉ。
「は、はやとくんだいじょう…」
『きゃぁぁ!はやとさまが登校してきたわよ!!!』
な、なにこれ!?はやとくんってモテるんだ。
そんな私の前にはすごい数の女の子達
「大丈夫?」
は、はやとくん。
「ありがとう!大丈夫!私友達待たせてるから教室行くね?」
「あ、うん。」
ばいばい!と手を振ったら走って教室まで行った
はぁ。それにしてもすごい数だったなぁ!
はやとくんって紳士的な対応で頭もいいらしいからなぁ。しかも運動もできるんだとか。そりゃもてるなぁ!
はやとside
はぁ。朝からめんどくせぇ
なんて心では思ってるけど俺は学校では'王子様'なんて呼ばれてるから
自分のことを僕なんて言って紳士的な対応で演技してるんだけどさ。
「みんなおはよう。ほら、ホームルーム始まっちゃうよ?」
にこっと微笑むとみんな
『は、はい!!』
なんていって走って靴箱まで行く
はぁ。ほんとめんどくさい
ここあside
はやとくん大丈夫だったかな?
あ、きた!
手を振りながら私のとこまで来たはやとくん
「僕女の子嫌い。どうしてあんなに引っ付いてくるのかなぁ」
なんて言ってる。はやとくんって無自覚なのかな?
「それははやとくんがかっこいいからでしょ!」
って言ってにこって微笑んだ。すると
『っ!?』
『やばい。今の見たか?可愛すぎる。』
なんて、可愛いって言う単語がいっぱい聞こえる
誰に言ってるんだろう?とキョロキョロしてると
「クスッ。君のことだもおもうよ?」
「いや、それはないね!あいりちゃんのことでしょ?」
「あれ?その子ここあちゃんの友達なんだ。よろしくね?あいりちゃん?だっけ」
「あぁ。うんよろしく。」
ってあいりちゃんなんか素っ気ないよぉ!?
「あいりちゃん!この人は私のお友達のはやとくんだよ!」
「は?そんなの知ってるよ。だって王子様みたいだって有名だもん」
「へぇ。はやとくんって有名人なんだね!すごい!」
「ははっ。そういう君たち2人も有名だよ?」
ほら。みんな君たちを見てる。なんて言ってる。みんなが見てるのははやとくんでしょ!
「みんなが見てるのははやとくんで…」
最後までいいきる前に
「よぉはやとおはよう!!」
なんて元気がいい男の子が来た
この男の子は金髪でピアスしてる。なんだかチャラいなぁ。
「あれ!?あいりちゃんとここあちゃんじゃね!?一緒のクラスだったのか!やべぇ嬉しい」
『え、なんで名前を?』
あいりちゃんと私は一緒に言った
「え、なんでって。美女2人って有名だよ?」
え?私が?それはないなぁ!
「あいりちゃんだけでしょ。」
「ここあちゃんもだよ?ここあちゃんのほうが人気だし!」
「そうだよここあ。あんたそろそろ自信持ちなよ」
私はブスだしね。
そんな日常を過ごして
入学してもうちょっとで1ヶ月が経つ
私達はさらに仲良くなった。
みんなからこう言われてる
【美男美女】
まぁ、多分私を抜いてだよね
だってはやとくんだってはやとくんの親友のれいんくんだってかっこいい。あいりちゃんはもちろん美人
そんな中に私がいる。なんでこんな美男美女の中にこんなブスがいるのって話だよね
だからいつも私に視線が来るんだ。
「あんたねぇ。みんながあんたのこと見てるのはブスだからじゃないよ。可愛いからだよ。」
「へ?そんなことないし。私だけどう見てもブスじゃん。」
はぁ。これだから無自覚はね。
なんて。3人は笑ってる
無自覚じゃないし。ブスなのは自覚済みなの!
「あは。お世辞ありがとうあいりちゃん!」
「はぁ。」
「ため息ついたら幸せ逃げるよ?」
私は何故か1週間に3回のペースで告白される。
罰ゲームにしてはひどいなぁみんな。私がこんなにブスだからってそんなに嘘告白してこないでよぉ。
まぁ嘘告白ってわかってるから全部断ってるけどね。
「あんた、そろそろ彼氏作りな」
その言葉にはやとくんが
「…は?」
って言ったから
「え、なに?」
ってみんなが聞く
「あ、いや、なんでもねぇ」
そう言うとれいんくんとあいりちゃんがニヤニヤしはじめた
「なんで笑ってるの??」
「なんでもないわよ。それより…」
って話をそらされちゃった
それから一週間後
はやとくんから電話がかかってきて
"日曜空いてる?"
'うん!空いてるよ!どうして?'
"よし、じゃあ遊びに行かね?"
'え?うん!いく!'
"じゃあ◯◯駅に1時集合ね?"
'うん!わかったよ!'
そうして通話ボタンを切った
わぁ。何着ていこう。男の子とお出かけなんて久しぶりだぁ!
そうして日曜の朝
わぁぁ!今日ははやとくんとお出かけだ。私は白いパーカーに黒いショーパンで出かけた
そして駅についてはやとくんを待ってると
「ねぇねぇそこの君!可愛いね!僕達と楽しいことしない?」
だれに喋りかけているんだろう?キョロキョロしてると
「うわぁ。キョロキョロしてる。かーわいい。君だよ君」
と、肩をとんとん、とされる
「え、わ、私ですか?」
「うん。そう!君!僕達と遊ぼうよ」
うわぁ、なんか怖いなぁ。
「ごめんなさい。私いま人待っているので。」
「いいじゃん。行こうよ。」
と手を捕まれ強引に連れていかれる
「や、やめてください。」
こ、こわい。はやとくん助けて。
「おい、なにしてんの?」
「あ?」
は、はやとくんっ!!
「だから、その子になにしてんのって。」
はやとくんが思いっきり男の人たちを睨む
「は?なにしてんの?遊びに行ってんじゃん」
「その子嫌がってるじゃん」
「は、はやとくん!助けて。」
「は?男いたのかよ。つまんねー。行こーぜ」
「は、はやとくん。こわかったよぉ」
「っ!?そ、その格好やばい。かわいすぎる。」
私はよく聞き取れなくて
え?って聞き返すと
「ううん。なんでもない。行こうか?」
「うん!」
そして私達は今日を楽しんだ
「もうこんな時間かぁ。」
いつの間にか辺りは暗くなっていた
「うん。そろそろ帰ろうか。」
「そうだね。」
寂しいなぁ。もっと遊びたかった!
「また今度遊ぼ?」
って言ってみた
「うん。そうだね。」
そして私達はバイバイをした
次の日
ふぁぁ。今日は学校かめんどくさぁい。がんばろ。
ピーンポーン
あ、あいりちゃんかな!
ガチャ
「はーい…って、あれ!?はやとくん!?どうして?」
「ささきちゃんに頼まれたんだよ」
ささきちゃんってのは、ささき あいりってことか。
「あ、あいりちゃんに?そんなんだね!学校、行こっか!」
「うん。」
学校で
靴箱を開けたら紙が1枚落ちてきた。なんだろう。
【ここあさんへ。入学式の時に一目惚れしました。今日の昼休み屋上に来てください】
こ、これって。ラブレターってやつか。ふふっ。うれしいな
〜昼休み〜
あ、屋上いかなきゃ!
タッタッタッ
ガチャッギィー
屋上のドアを開ける
すると男の子がこっちに歩いてきた
わぁ。こりゃ美男子だ。はやとくんと1位2位を競うんじゃないかなぁ?
なんて考えてたら
「あ、あの、ここあちゃんですよね?」
「あっ!はいそうです!」
「えっと、入学式の時に一目惚れして、それからずっと好きでした。付き合ってください!」
え!?こんな顔の整ってる子が私に告白?
また罰ゲームかなぁ。
「どうせ罰ゲームでしょ!わかってるんだからね!」
頬をぷくっと膨らます
「あはっ。罰ゲームなんかじゃないよ。言ったでしょ?入学式の時に一目惚れしたって。」
「えっと、でも。こんな私を好きになるなんてありえないし!ね?」
「あちゃあ。噂通り、無自覚の天然ちゃんか。」
「へ?」
「もう一度言うね?僕のと付き合ってくれない?」
「えっと。ごめんなさい。」
かっこいいけど。初めて話した人と付き合うなんてね。
「そっか。ごめんね?あ、僕の名前言ってなかったよね。僕の名前は柊 海斗(ひいらぎかいと)。かいとってよんで!」
「う、うん!かいとくんね!」
「振られちゃったけど、名前だけでも覚えててね!これからは猛アタックするからね?覚悟しときなよ!」
「え?う、うん!わかった!」
なんだかよくわかんないけど、優しい人そうだな!
教室に戻るとなんだか、はやとくんが不機嫌だった。
「なぁ。そろそろ機嫌戻せよ?ほら、ここあちゃん戻ってきたぞ」
れいんくんが言っても無視。
「あ、あの?なんでそんなに怒ってるの…?」
恐る恐る聞いてみたら
「え?別に?」
ってニコってする
でもね。はやとくん。目が笑ってないよ…?
「は、はやとくん。目が笑ってないよ。」
「え?そうかなぁ?」
あははって笑ってる
そのまま午後の授業に入った。
授業中もはやとくんは机をシャーペンでカタカタしていた。
放課後
「はやとくん!あいりちゃん!れいんくん!帰ろ?」
「あー、ごめんここあ。今日うち部活なの」
そうそう、あいりちゃんはバスケ部に入ってるんだ
「あ、そうなんだ!じゃあれいんくんとはやとくんは?」
「あ、俺も部活!」
れいんくんはサッカー部。
「そっか!じゃあー、はやとくんは?」
「あー、僕は別に大丈夫だよ?」
ってニコってしてくる
か、カッコイイ
そんなこと思ってる間に、あいりちゃんとれいんくんがニヤニヤしながらはやとくんに
「がんばれ。」
なんて言ってるのは私には聞こえなかった。
「じゃ、帰ろっか」
「うん!」
はやとside
ここあ、まだ俺の本性に気づいてねぇよな?
「…でね、ばーん!って!クスクス…」
ははっ。なんか言ってる。ばーんって。かわいいかよ。
まぁ一応気づいてねぇみたいだな。
気づいたら嫌われちまうのかな。
「ねぇ。僕がドSな俺様だったらどうする?」
「んー、はやとくんははやとくんだし、それもそれでかっこいい!」
っ!?
「その顔、僕以外に見せないで」
ここあside
「え?」
「なんでもない。」
家に帰ってもあの言葉が忘れられない
『その顔、僕以外に見せないで』
あれはどういう気持ちで言ったんだろう。
と、考えてると
ガチャ
「入るわよー」
「ちょ、お姉ちゃん!ノックぐらいしてよ!」
そう、私にはお姉ちゃんがいる。美人で性格はちょっとサバサバしてるかな。家族には優しいの
「うっさいわねー。どんな面して言ってんのよ」
「へ?」
え、私そんなひどい顔してた?
「なんかにやけてるしキモイわよ」
グサッ。ちょっと。お姉様?キモいってひどいわねぇ。
「なっ、キモいっていいすぎ!」
いくら自分の顔が綺麗だからって。言い過ぎよ!
「それより、どうしたのよ。」
「へ?なにが?」
「最近あんた、すっごい可愛くなったわよ?恋でもしてんの?」
げっ。図星だ。さっきあいりちゃんと電話してて気づいたけど、私、はやとくんが好きだ。
「黙ってるってことは図星なのね。」
青春だね。なんて呑気な事言ってる。
「お姉ちゃん。どうしたらお姉ちゃんみたいに、メイクが上手になれる?」
「え?あんた、メイクしなくても十分じゃないの。」
なにそれ、嫌味?なんて付け加えて言ってる
「違うの!好きな人にちょっとでも大人っぽいって思わせたいの。」
「あら、そうなのね。わかったわ!今日から私が特訓してあげるわよ。覚悟しなさい」
「わぁ!うん、ありがとうお姉ちゃん!」
2話へ続く。