あまり知らない君

ブツッッ

プルルルルルル

ドサッッ

ピーンポーン…

『ともーー？』

『あれ、開いてる』

『お邪魔しまーす』

目を開けると 僕の知らない天井

とても静かで……

かすかに薬の臭いがする

声を出しても

上手く話せない

鼻に感じる違和感

鼻にはちゅーぶが通されていた

ガシャン………

いつもはチューブが通っていて変な喋り方な所に突っ込むはずの朱梨さんは

涙を浮かべて俺の手を握っていた

ようやく突っ込んでくれたのはぺんちゃんだった

きっとぺんちゃんがたまたま気づいて救急車呼んでくれたのかな

パタン…………

クロノアさん……？

クロノアさんだ……

この声落ち着くなぁ…

あ、そっか…

僕はあなたの事が好きなんです

倒れるとき

思い浮かんだのは

楽しそうに「よろしく」って言う

あなただったんです

大好きですよ

愛してますよ

でも

気づいた僕はどうすればいいんですか